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「 分離発注とハーフセルフビルドで」 バックナンバー

第57回 土間のある家

2026.10.07

【執筆者プロフィール】

tiu さん

ある日、格安の土地を見つけて、新築計画をスタートしたところ、思わぬトラブルで一度断念することに。改めて始めた家づくりを支えてくれたのは、分離発注での契約を専門とする一級建築士事務所でした。

自由度も高く、すべてを建築業者に任せるより安くつくれるけれど、手間と時間がかかる「分離発注」と自分たちでできることはするという「ハーフセルフビルド」で、憧れの北欧風ハウスが完成しました。

ちょっと他とは違った家づくりのストーリーをこの連載で綴っていきます。

Blog https://myhomeblog.tiulabo.net/

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第57回 土間のある家

わが家の1階には、玄関から続く「ちょっとした土間」があります。

今回は、この土間をつくろうと思ったきっかけから、実際に暮らして感じたこと、そして設計にかけた試行錯誤についてご紹介したいと思います。ごゆっくりとご覧ください。

土間と直結する大空間

わが家には、玄関2畳と、そこから左に伸びる3.8畳の通路部分、合わせて6畳弱の土間があります。この土間は1階の多目的スペースにつながり一つの大空間となっています。

1階には、6畳弱の土間スペースがあります。

1階には、6畳弱の土間スペースがあります。

続いて写真でご紹介。まず玄関を入って左手に引戸があり、これで玄関と土間が仕切られるようになっています。

左手の引き戸で、土間スペースと玄関を仕切っています。

左手の引き戸で、土間スペースと玄関を仕切っています。

この引戸を開けると収納とトイレ、洗面台と並び、さらに一段上がってフローリングに上がると、サブキッチンと多目的スペースへとつながっています。

土間と居室の間に壁はなく、ゆるやかにつながった1つの空間になっているのが特徴です。

土間から部屋に上がる小上がりは、土間をより身近に感じられるように10cmほどの低い段差に。

床はシンプルにコンクリート打ちっぱなしです。あえて装飾せず、素材そのものの質感を活かしています。

床はシンプルにコンクリート打ちっぱなし。

床はシンプルにコンクリート打ちっぱなし。

土間の収納は半畳と狭いですが2.7mほど高さがあるのと、洗面台の横にもオープンラックを設置したので収納力はそこそこあります。可動棚とラックはDIYしたもの。

この反対側にトイレがあります。トイレの床は店舗用の土足対応シートをはってもらい、掃除しやすいようにしてもらいました。

2.7mほど高さがある収納(写真左)、トイレは土足ではいれるように床には土足対応シートを貼りました(中)。台風接近時には自転車や植木鉢を置けるスペースも(右)。

2.7mほど高さがある収納(写真左)、トイレは土足ではいれるように床には土足対応シートを貼りました(中)。台風接近時には自転車や植木鉢を置けるスペースも(右)。

土間(に直結する部屋)にして良かったところ・悪かったところ

実際の住みごこちについて気になる方も多いはず。ここからは、実際に暮らして分かった良かったところ、悪かったところをご紹介していきたいと思います。

●とにかく開放感があり家が広く見える
一番良かったところはやはり開放感。玄関に入ると居室まで視界が抜け、家に入った瞬間に開放感を感じます。帰宅するたびに、ちょっとした非日常感を味わえるのは大きいと感じています。

●ウォークインシュークローゼットが兼ねられる
土間の通路に棚を設置したことで、ちょっとしたウォークインシュークローゼットとしても使えます。しかも、閉塞感がなく明るく空気がよどまないのも良いところです。

●土足で使えるトイレと洗面台が地味に便利
靴をはいたままトイレにいきたいシーンが意外と多く
、靴の脱着なしで気軽に入れるトイレが地味に便利です。

●台風時の避難場所になる
わが家は台風のメッカなので、台風接近前に自転車や鉢植えなど汚れを気にせず格納できるスペースがあるのが非常に心強いです。

その反面、土間のデメリットとしてはやはりスペース。土間エリアをなくせば他の部屋を広くできたのは確か。また、土間に直結した多目的スペースは半分玄関ともいえるので落ち着かないと感じることもあります。

衛生面の対策も重要です。わが家は、汚れた靴で帰って来た時は玄関でスリッパに履き替えるようにしたり、土間用の掃除機を用意して定期的に掃除するようにしています。

懸念していた暑さ・寒さ・結露・底冷えについては、高気密・高断熱効果とエアコンが玄関まで効いていることで問題はありませんでした。エアコン代はややデメリットです。

土間をつくろうと思ったきっかけ

土間をつくろうと思ったきっかけは、もともと将来店舗にも使えるようにしておきたかったのと、とある雑誌で見た1軒の家でした。

その雑誌の家は、玄関を入ると1階がまるごと広い土間になっていて、開放的な空間の中に、ソファやキッチン、トイレまでが一つの部屋にまとまっていて、半屋外で生活しているようなスタイルでした。「なんて自由でワイルドなスタイル」と思ったのが始まりです。

土間の設計は簡単ではなかった

とはいえ、実際の設計は簡単にはいきませんでした。現実的に考えるとフローリングにしておいた方がメリットも多いですし、限られた空間にうまく、玄関、土間、トイレ、キッチンを配置するのが難しく、何十回も図面を作成することに。結果、最初1階の半分ほどあった土間は、最終的に6畳弱にまで縮小となりました(笑)。

間取りシミレーションソフト「マイホームデザイナー」で作成した1階の間取りは50以上。

間取りシミレーションソフト「マイホームデザイナー」で作成した1階の間取りは50以上。

結果的には、これ以上ないといえる間取りに落ち着き、土間とそれにつながる大空間は無事実現しました。居室スペースを減らすリスクはありましたが、今のところ後悔ポイントもなく思い切って設計してよかったと思っています。

土間、いかがでしょうか?この記事が土間のある暮らしに興味がある方の参考になれば幸いです。

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