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2026.09.30
【執筆者プロフィール】
文・写真:Kikorist
都内で暮らす30代の会社員。家族は妻と双子の娘と猫。2021年秋に住友林業で念願のマイホームを建てました。
【マイホームへようこそ28回】で登場した我が家のこだわりポイントや検討の過程を詳しくお伝えします。
住友林業との家づくりやライフスタイルに関するブログを運営中。 blog https://kikorist.com
わが家が16.4kWh・全負荷型を選んだ理由
前回は、太陽光パネルを選ぶ際に重視したポイントを紹介しました。
わが家が蓄電池として選んだのは、長州産業「Smart PV multi」の16.4kWhタイプ。今回は、わが家の選択を例に、蓄電池を検討するポイントを解説します。
まずは全負荷型か特定負荷型か
「特定負荷型」は、停電時に冷蔵庫や照明など、あらかじめ指定した回路だけへ電気を供給します。使える場所を限定する代わりに、蓄電池の電気を長持ちさせやすく、価格も抑えやすいのがメリット。
一方の「全負荷型」は、停電時にも基本的に家全体へ電気を供給します。200V対応ならエアコンやIHなども使用できるため、普段に近い生活を維持できます。わが家では、小さな子どももいることから災害時の使い勝手を重視し、全負荷型を選びました。
屋根に太陽光パネルとインナーガレージに蓄電池を設置時の工事の様子です。
「特定負荷型」「全負荷型」という名前から、普段から蓄電池の電気を使える場所が違うように感じますが、違いが出るのは基本的に停電時。通常時は特定負荷型でも家全体で蓄電池の電気を利用できます。
当然、全負荷型のほうが設備が増えるため同じ容量でも価格も高くなります。「停電時の安心にどこまでお金を掛けるか」という選択になります。
長州産業「Smart PV multi」全負荷対応型ハイブリッド蓄電システム。正面の壁の設備3つは「マルチ蓄電パワーコンディショナ」「PVユニット」「トランスユニット」。
次に考えるのが容量
わが家が選んだ16.4kWhは、家庭用としてはかなり大きな容量です。
現在は余った太陽光発電を安く売るより、蓄電して夜に使い、高い電気を買わないほうが経済的です。
容量が小さいと晴れた日は早い時間に満充電となり、余剰電力は売電します。逆に大容量なら、昼間の電気をより多く夕方から夜へ回せます。
太陽光の発電容量と蓄電池容量のバランスを見ることが重要です。
わが家では5.17kWの太陽光発電と16.4kWhの蓄電池を組み合わせました。東京都の補助金が蓄電容量に応じて支給されたことも、大容量を選びやすかった理由です。
この組み合わせで実際の使い勝手がどうなのかは、今後の記事で紹介します。
容量だけでなく「出力」も確認
容量と合わせて確認したいのが「出力」です。容量(kWh)はどれだけ電気をためられるか、出力は一度にどれだけ使えるかを表します。
わが家の長州産業Smart PV multiは16.4kWhと大容量ですが、全負荷型で停電した場合の最大出力は4.0kVA。夜間など太陽光発電が十分でない場合は最大2.5kVAとなります。
つまり、16.4kWhあれば長時間使える一方で、停電時に消費電力の大きな機器を同時に使えるとは限りません。「どれだけ長く使えるか」と「一度にどれだけ使えるか」は別物なので、容量と出力の両方を確認しておくことが重要です。
将来、蓄電池を追加するなら最初のパワコン選びも重要
わが家は太陽光発電と蓄電池を同時に導入しましたが、太陽光だけ設置し、蓄電池は価格が下がってから追加したい場合もあります。その場合は、太陽光を設置するときから将来の蓄電池追加を施工会社に伝えておくことをおすすめします。
太陽光と蓄電池を1台のパワーコンディショナーで制御する「ハイブリッド型」で、後から蓄電池を追加できる製品もあります。一方、既に太陽光発電を導入済みで既存のパワコンをそのまま使いたい場合は、蓄電池用パワコンを追加する方法もあります。
同時に設置する場合は最初からハイブッド型になりますが、メーカーによって対応方法は異なるため、「今何を付けるか」だけでなく、5年後、10年後にどうしたいかまで施工会社に伝えて、相談に乗ってもらうのがいいと思います。
わが家は、太陽光パネルと蓄電池を1台で制御するハイブリッド型パワーコンディショナーを導入しました。ハイブリッド型で太陽光パネルを先に設置、後から蓄電池を追加できるという製品もあります。
蓄電池の価格は施工会社によって大きく変わる
蓄電池は定価と実売価格の差が大きい設備です。わが家の長州産業16.4kWhタイプも、定価約550万円に対して実際の見積価格は約250万円でした。
施工会社によって取引の多いメーカーや仕入れ条件が異なるため、同じ製品でも価格は変わります。メーカーを最初から決め打ちせず、希望する容量や全負荷型などの条件を伝え、施工会社選びとメーカー選びを同時に進めるのがおすすめです。



























