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「 家づくり日々勉強!」 バックナンバー

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もう一度家を建てるなら…仕様編1【家づくり日々勉強 77】

2023.05.22

【執筆者プロフィール】

まっしん はやぶさ さん

関西から関東に転職を機にお引っ越し。関西で暮らしていた分譲の戸建ては賃貸に出すものの、住宅ローンの支払いは赤字に…。さらに関東での家賃も加わって…。

それならば!と、二軒目の家を建てることに。住宅ローンをできるだけ抑え、かつ、土地も建物も満足のいく家づくりに挑戦されました。コストを抑えるコツ、納得のいくまで調べられた知識をこの連載にまとめていきます。
https://blog.kisekinomyhome.com/

イラスト:天野勢津子さん
https://amachakoubou.com/

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現在の動向を調べる

2012年8月に建てたわが家は、かれこれ築11年目となってしまいました。当然、家づくりの常識やトレンドも大きく変化していると思います。

そこで、約10年前と家づくりがどのように変化したのかについて、わが家を建ててくれた工務店からお聞きした内容を、数回に分けてご紹介します。あくまで、地元工務店における一例として御覧ください。

屋根材よりも、ルーフィング?

10年前にはまず聞かれなかった、ルーフィングの仕様をよく確認されるようになったとの話が印象的でした。耐久性の強い高性能なルーフィングを希望される方が増えてきたそうです。

わが家が建てるときは「実は、屋根の防水は屋根材ではなく、下に敷いてあるルーフィングなんですよ」と工務店の社長に教えてもらった記憶があるのですが、今では当然のように訪れる施主さんはご存知なのだとか。

よく比較にあがるのが、次の製品です。

アスファルトルーフィング940: 採用の多いJIS規格で規定された標準的なルーフィング。耐用年数は10年程度と言われる。

改質アスファルトルーフィング: 樹脂やゴムを添加して性能を向上したルーフィング。耐用年数は20年以上と言われる。

昔は屋根材にこだわりがあっても、このようなルーフィングの仕様を気にされる方は少なかったので、施主の情報収集力に驚いていました。

わが家も当時、まったくルーティングの仕様に興味がなく、後にアスファルトルーフィング940を採用していたことを知りました。

そんなに大事なものと知らずに、上棟の日に呑気にわが家のアスファルトルーフィングの写真を撮っていた写真です。

そんなに大事なものと知らずに、上棟の日に呑気にわが家のアスファルトルーフィングの写真を撮っていた写真です。

改質アスファルトルーフィング。雨漏りを長期間防ぐために高性能なルーフィングの選択が重要であることが施主の間にも広まっているようです。

改質アスファルトルーフィング。雨漏りを長期間防ぐために高性能なルーフィングの選択が重要であることが施主の間にも広まっているようです。

予算の都合でローコストな最低限の仕様となるのは承知の上だったのですが、10年過ぎたら交換が必要なのかと今更ながら心配になって、工務店に聞いてみました。

社長の経験では、アスファルトルーフィング940でいきなり10年程度で雨漏りするようなことはないとのこと。気休めかもしれませんが、少しホッとしました。

とはいえ、普及品のアスファルトルーフィング940と、高耐久の改質アスファルトルーフィングの価格差は、家全体で5〜10万円程度で済むそうなので、これで安心が買えるのであれば、費用をかけておくのも良さそうですね。

断熱・気密性能を数値で聞かれるのが当たり前

「UA値やC値は?」とご挨拶替わりに確認されるお施主様も、とても増えたそうです。10年前には、あまり質問されることははなく、高気密高断熱への意識の高さが、ひしひしと感じられるとのことでした。

UA値(外皮平均熱貫流率):住宅の断熱性能を現した値。
C値:家全体の隙間を現した値。

特に、C値(気密性)を聞かれる方は熱心で、C値0.5以下を目指す方が増えているとのこと。C値0.5で、住宅全体で約はがき半分の隙間と言われるので、いかに隙間のない住宅が求められているかわかりますね。

工務店のお話では、高気密仕様が全体の2〜3割くらいとなっており、最近ではC値0.2〜3を出して喜ばれるケースもあるそうです。

施主様のご要望の影響で、10年前より気密施工の技術も、かなり向上したことが伺えます。

C値0.2は、かなりの高気密な数値ですが、さらに下回る数値も出されています。
ただし、必ず0.2台を出せるとは限らず、0.5以下を目指す程度でご理解いただけるようお願いしているそうです。
C値を確保するのは、工務店としてもかなりプレッシャーのかかるご要望のようでした。

C値0.2は、かなりの高気密な数値ですが、さらに下回る数値も出されています。
ただし、必ず0.2台を出せるとは限らず、0.5以下を目指す程度でご理解いただけるようお願いしているそうです。
C値を確保するのは、工務店としてもかなりプレッシャーのかかるご要望のようでした。

高気密なC値を目指すには、防湿気密シートを隙間なく張り巡らせたりと、地道で丁寧な施工が必要とのこと。

高気密なC値を目指すには、防湿気密シートを隙間なく張り巡らせたりと、地道で丁寧な施工が必要とのこと。

思い返すと、わが家が建てた2012年頃は、断熱性に影響する建材の機能性が注目されていたように思います。

例えば、
・複層ガラスよりも遮熱性・断熱性の高いLow-e複層ガラス
・内断熱よりも、隙間なく家全体を包み込むことができる外断熱
・グラスウールよりも確実に隙間なく断熱材を敷き詰める現場発泡ウレタン
などです。

いずれも重要な要素なのですが、当時は家全体の性能にどの程度影響するのか判断するという考えや方法が今ほど一般的ではありませんでした。

今では、UA値やC値によって、家全体の断熱・気密性能を施主が聞いて答えていただけるのはありがたい環境となりましたが、その要望に応えるために一方で工務店側での努力があったことも話の節々から感じられます。

ちなみに、「標準は樹脂サッシですか?」と、聞かれるのもお約束になったため、今では樹脂サッシを標準仕様化しているとのことです。

一昔前のイメージで、わが家のような準防火地域では、樹脂サッシは選択できないと思い込んでいたのですが、今では準防火地域に対応した防火窓タイプの樹脂サッシも選べるようです。

こちらも機能的な話ですが、各製品ごとに熱貫流率の数値が記載されているのが、当時の住設のプレゼン資料には見られなかった風景です。

また、次回、「仕様編2」に続きます。

取材協力:株式会社アコルデ
引用ブログ(気密試験)

大開口のスライディング窓は、オール樹脂サッシではなく、アルミ樹脂複合サッシとなるようです。確かに樹脂サッシは人気ですが、実は、アルミ樹脂複合サッシの中にも良い製品があり、一部の施主様が好んで選ばれるケースもあるそうです。

大開口のスライディング窓は、オール樹脂サッシではなく、アルミ樹脂複合サッシとなるようです。確かに樹脂サッシは人気ですが、実は、アルミ樹脂複合サッシの中にも良い製品があり、一部の施主様が好んで選ばれるケースもあるそうです。

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