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「 家づくり日々勉強!」 バックナンバー

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DIYで断熱強化【家づくり日々勉強 62】

2022.02.09

【執筆者プロフィール】

まっしん はやぶさ さん

関西から関東に転職を機にお引っ越し。関西で暮らしていた分譲の戸建ては賃貸に出すものの、住宅ローンの支払いは赤字に…。さらに関東での家賃も加わって…。

それならば!と、二軒目の家を建てることに。住宅ローンをできるだけ抑え、かつ、土地も建物も満足のいく家づくりに挑戦されました。コストを抑えるコツ、納得のいくまで調べられた知識をこの連載にまとめていきます。
https://kisekinomyhome.blog.fc2.com/

イラスト:天野勢津子さん
https://amachakoubou.com/

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わが家は断熱等級4という断熱仕様です。最近普及している、高気密高断熱住宅に比べると見劣りする性能のですが、建築当時はどこでも高断熱とアピールしていた基準です。

確かに真冬や真夏になると、もう少し断熱性能があると快適かもと感じることがあるのですが、わが家の予算ではこれ以上は望めませんでした。

そこで、DIYによる断熱・気密改良で、少しでも今の住まいを大切に改良できないかを試してみた事例をいくつかご紹介します。

天井の付加断熱

わが家の壁の断熱材は、現場吹き付けのアクアフォーム(硬質ウレタンフォーム)です。

本来、アクアフォームを屋根断熱として吹き付けて、すっぽり家全体を包んだほうが高断熱高気密になるのですが、ギリギリまで予算を削るために(第4回)、高性能グラスウールによる天井断熱を採用しています。

わが家の断熱材は、壁にアクアフォーム、天井(小屋裏)には、高性能ガラスウールを施しています。

わが家の断熱材は、壁にアクアフォーム、天井(小屋裏)には、高性能ガラスウールを施しています。

まったく意図していなかったのですが、実はこの選択のおかげで、簡単に天井に付加断熱ができました。吹付けの屋根断熱の場合は、DIYで断熱の厚みを増やすことは難しいのですが、グラスウールの場合は、追加で敷くだけで付加断熱になります

ただし、わが家の場合は屋根の構造上、屋根裏に入ることができるスペースが限られるため、すべての天井に付加断熱はできません。

結果として、ホームセンターで購入した約1万円分の高性能グラスウールで、わが家の天井の約3分の1ほどの面積を付加断熱で二重にすることができました。部分的ですが、南に面する吹き抜けと寝室部分の天井なので、効果は期待できると思っています。

左:入居後に、高性能グラスウールを重ねて敷き詰めた後の天井裏の様子です。
右:足を踏み外さないように気をつけながら、無理な姿勢で作業をするのが大変でしたが、なんとか一人で隅々まで敷き詰めることができました。まだまだスペースに余裕があるので、密かにいずれもう一枚追加してみようかなという野望を持っています(笑)。

左:入居後に、高性能グラスウールを重ねて敷き詰めた後の天井裏の様子です。
右:足を踏み外さないように気をつけながら、無理な姿勢で作業をするのが大変でしたが、なんとか一人で隅々まで敷き詰めることができました。まだまだスペースに余裕があるので、密かにいずれもう一枚追加してみようかなという野望を持っています(笑)。

付加断熱が出来たのは、天井裏に入ることができた、約3文の1ほどの天井面積だけです。とはいえ、南側に最も面する部分で、吹き抜けを通したリビングや寝室への影響がある部分なので、意義は大きいと思っています。

付加断熱が出来たのは、天井裏に入ることができた、約3文の1ほどの天井面積だけです。とはいえ、南側に最も面する部分で、吹き抜けを通したリビングや寝室への影響がある部分なので、意義は大きいと思っています。

床下の気密強化

次に目をつけたのは床下です。どうしても、自分の目で床下の状態を確かめてみたくなりました。潜ってみると、いろんなところに結構な隙間があります。そこで、当初考えたのは、ホームセンターで購入できる缶入りの発泡ウレタンで隙間を防ぐ方法です。

しかし、これが予想以上に大変な作業でした。床下に寝そべりながら、上向きに発泡ウレタンを吹き付けるのは、とても難しく、どんどん垂れてくるのでうまく隙間がふさがりません。あちこちに飛び散った発泡ウレタンが、髪の毛に付いて固まったりと散々でした。

また、すぐに缶の中身がなくなるので、床下全てに施工するには、かなりの本数が必要になります。そこで、あくまで隙間を埋めるのであればと、コーキング材で埋める方法に切り替えて、全ての隙間を埋めました。

床下に潜ってみると、断熱材の切り欠きや、配線・配管のための穴など、気密性を下げそうな隙間が結構あることがわかりました。

床下に潜ってみると、断熱材の切り欠きや、配線・配管のための穴など、気密性を下げそうな隙間が結構あることがわかりました。

当初は、大きな隙間を埋めるだけのつもりでしたが、断熱材と木材の隙間すべてをコーキングで埋めました。特に床下点検口の周りに隙間が多く念入りにコーキングしています。

当初は、大きな隙間を埋めるだけのつもりでしたが、断熱材と木材の隙間すべてをコーキングで埋めました。特に床下点検口の周りに隙間が多く念入りにコーキングしています。

床下の人通口を開閉可能に

今度は、築後5年目のシロアリ防除のために、浴室床下の人通口を塞ぐ断熱材を切り取り外すことになるのですが、元に戻せないと業者に言われてしまいます。

シロアリ業者さんには、外したままでも断熱性能には大きな影響はないと言われたのですが、意味のない断熱材が付いているはずがないので腑に落ちません。

右側の人通口の基礎断熱材を作業のために切り取ってしまうというシロアリ業者さん…。問題ないと言いますが、空けたままにしてしまうと、室内側の壁を通じて、家中に外気が侵入してしまう恐れがあります。

右側の人通口の基礎断熱材を作業のために切り取ってしまうというシロアリ業者さん…。問題ないと言いますが、空けたままにしてしまうと、室内側の壁を通じて、家中に外気が侵入してしまう恐れがあります。

やはり、自分で調べた限りでは、浴室下の人通口の断熱材を空けたままにしてしまうと、かなり致命的な断熱欠損になることがわかりました。

そこで、自ら人通口の断熱材を外しても簡単に取り付け直すことができるようにDIYしました。わが家の場合は、自分でなんとかできましたが、入居時にしっかり断熱施工がされていても、後から入った工事で断熱性能が落ちてしまう可能性もあるようです

開けっぱなしになる人通口からの通気を防ぐために、必要なときに取り外し、また元に戻せるように断熱材にDIYを施しました。自らカッターで慎重に断熱材をカットしてつくった扉は、隙間も少なく簡単には外れることはなさそうです。

開けっぱなしになる人通口からの通気を防ぐために、必要なときに取り外し、また元に戻せるように断熱材にDIYを施しました。自らカッターで慎重に断熱材をカットしてつくった扉は、隙間も少なく簡単には外れることはなさそうです。

窓の隙間対策

引き違い窓の隙間風が気になることから、この対策もいろいろと試行錯誤があります。窓の前にポリエチレン性のボードを立て掛けたり、養生用のクッションを活用したりと(第57回)対策をしていたのですが、窓際脇の子ども部屋で在宅勤務をすると、真冬の隙間風が改めて気になります。

夏場も、なかなか冷房が効かないのも、隙間からどんどん熱気が入っているからのように感じます。そこで、利用したのがモヘアシールです。

昔からある隙間対策方法なのですが、わが家の場合、普通は付けるのを諦めるようなところまで、モヘアを貼ったのがポイントです。とはいえ、あくまで毛の集まりなので、気密性や断熱性には、効果があったのかどうかは、やはりわかりません(笑)。

窓際の隙間風の不快感は和らいだ気がするものの、あくまで苦労した自己満足からくるものかもしれませんね。

養生カバーの余りを、サッシの戸先に埋めてみました。パッキンを後ろから支えるようにしたので、クレセントを締めると窓が密着する感覚が強くなり、気密性が向上したように感じます。

養生カバーの余りを、サッシの戸先に埋めてみました。パッキンを後ろから支えるようにしたので、クレセントを締めると窓が密着する感覚が強くなり、気密性が向上したように感じます。

窓の隙間風から出てくる冷気のあまりの不快さに、透明のテープを貼ってしのいでいたのですが、このままでは空け閉めできません。

窓の隙間風から出てくる冷気のあまりの不快さに、透明のテープを貼ってしのいでいたのですが、このままでは空け閉めできません。

そこで、網戸用のモヘアシールを貼ってみると、ちょうどよい毛足で隙間を塞いでくれました。これは比較的簡単に綺麗に貼ることができます。

そこで、網戸用のモヘアシールを貼ってみると、ちょうどよい毛足で隙間を塞いでくれました。これは比較的簡単に綺麗に貼ることができます。

召合せ部分にも貼ります。ここは簡単です。

召合せ部分にも貼ります。ここは簡単です。

最も難関だったのが、左側の下枠です。
この図のように、サッシ下枠の内側にモヘアを貼りたいのですが、普通はサッシを外さないと、貼るのが難しい場所です。長年、やりたいと思いながら、結局あきらめていたのですが、他の場所にモヘアを貼っているうちに、なんとなくできるかもしれないという気持ちになりチャレンジしてみました。

最も難関だったのが、左側の下枠です。
この図のように、サッシ下枠の内側にモヘアを貼りたいのですが、普通はサッシを外さないと、貼るのが難しい場所です。長年、やりたいと思いながら、結局あきらめていたのですが、他の場所にモヘアを貼っているうちに、なんとなくできるかもしれないという気持ちになりチャレンジしてみました。

糸でモヘアテープを、最初と終端でぶら下げるように固定しておいて、モヘアを押し込んでいきます。

糸でモヘアテープを、最初と終端でぶら下げるように固定しておいて、モヘアを押し込んでいきます。

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