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まっしん はやぶさ さん
関西から関東に転職を機にお引っ越し。関西で暮らしていた分譲の戸建ては賃貸に出すものの、住宅ローンの支払いは赤字に…。さらに関東での家賃も加わって…。
それならば!と、2軒目の家を建てることに。住宅ローンをできるだけ抑え、かつ、土地も建物も満足のいく家づくりに挑戦されました。コストを抑えるコツ、納得のいくまで調べられた知識をこの連載にまとめていきます。
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イラスト:天野勢津子さん
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今回は、子ども部屋の完成編です。 最低限の広さで十分というアドバイス(第10回)を信じて、勇気を持って約4.5畳ずつの広さにしたのですが、どんな結果になったのか?ご覧ください。
子ども部屋用のクローゼットが0.5畳というケースは見かけることがありますが、0.4畳というのは、珍しいのではないでしょうか?
隣り合う子ども部屋で凸凹合わせでクローゼットを確保したのですが、タンスストリートの整理ダンススペースを取った関係(第11回・【完成編】第40回)で、クローゼットが小さくなってしまったのです。
確かに、決して広くはないのですが、奥行き682.5mm(柱芯3尺の3/4)の横長の設計としたことで、洋服を掛けるのには意外に使いやすくなりました。これが、一般的な押入れ同様の910mm(柱心3尺)の奥行きにしていたら、使いにくかったと思います。
ただひとつ、最近気がついて残念なのが、ハンガーパイプの長さです。ハンガーパイプの両端が、なぜか壁から結構離れているため、両側に洋服が掛けられないもったいないスペースができてしまっています。0.4畳の小さなクローゼットでは、このロスは結構大きいのです。
工事中にも確認していたはずなのですが、まったく気がついていませんでした。 ハンガーパイプの長さは、図面などではわかりにくいところなので、仕様をよく確認しておいたほうがよいですね。
このクローゼットは設計当初、カーテン用のスペースを考えていなかったため、勉強机を窓から離すために、急遽、扉の位置をずらしてもらいました(第25回)。
おかげで無事、勉強机の横に十分なカーテンのスペースを取ることができたのですが、心配だったのは、クローゼットの扉と部屋のドアが干渉する配置になってしまったことです。
確かめてみると、やはりそのままでは確実に衝突することが解りました。角度によっては、ドアノブの角がクローゼットの扉に刺さって、穴が空きかねない配置です。そこで、扉同士が衝突しにくいように、戸当りを付けてみました。
当初付けた一つの戸当りだけでは、完全に衝突を防げず、追加することになったのですが、無事ドアノブが扉に穴をあけたり、金属のドアノブ同士が衝突して嫌な音がなるようなことは防げました。
途中の設計変更のため、苦肉の策となりましたが、できればドア同士の接触はないように家具の配置やカーテンの計画も含めて念入りに計画しておきたいですね。
ちなみに、よく見ると勉強机の脇にまだスペースが残っています。 設計時には、図面を見てもここまでスペースが残ることをイメージできず、クローゼットの位置をずらさなくてもよかったかも…と悔やんだのですが、実は意外な役目を果たしてくれることになります。
子どもが成長すると、自分の部屋に本棚が欲しいと言い出しました。
小さい頃は、図書館を頻繁に活用していたので、子ども用の本はたくさん買わなかったのですが、お小遣いを使えるようになると、自分の本をコレクションしたくなったようです。スマホ世代の子どもでも、やはり本棚は必要なんですね。
最初に手を付けたのは長男の部屋です。凹みのある壁を生かして本棚を設置しました。 1cm幅で寸法をオーダーできる本棚をネットで注文したのですが、期待以上に寸法も色もピッタリ!
キッチン通路を広げるために偶然生まれた凹み(第13回)でしたが、まるで造り付けの本棚のようになって、長男も大喜びです。
悩んだのが次男用の本棚です。当然、次男も本棚が欲しいと言い出したのですが、長男の部屋のような凹みスペースがありません。
そこで、目をつけたのは、前述の勉強机の横の余った壁スペースです。よく確認すると、長男の部屋と同じ奥行の本棚を設置できる寸法がありました。横幅は、長男の部屋よりも狭いため、1段背を高くして収納量を稼ぎました。
机の側面に設置したので、本棚の裏面にカッティングシートを取り付けるなど、DIYの工夫が必要でしたが、結果的にこのスペースを有効活用できました。
最後に、4.5畳の部屋全体をご覧ください。子ども部屋には最低限で十分と納得したつもりでしたが、実際の4.5畳の部屋を体験したことがないので、できあがるまで正直、不安はありました。
ロフトベッドを使って、スペースが活用できるレイアウトも考えましたが、逆に圧迫感が心配になり、結局、寝室同様のマットレスベッドを選びました。
でも、実際に住んでみると、勉強と寝るだけなら十分な広さだと安心しました。書斎を諦めた父の立場としては羨ましい限りです。将来、子どもが独立したら、ぜひ活用させていただきます(笑)。
ただし、これはタンスストリートや小屋裏収納のおかげで、子ども部屋に余計な物を置かなくて済んでいるという効果でもあります。
今後、子どもが成長するにつれて物が増えるので、油断できませんが、なるべく限られたスペースを意識して、ミニマルな暮らしを心がけてもらいたいものです。
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