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まっしん はやぶさ さん
関西から関東に転職を機にお引っ越し。関西で暮らしていた分譲の戸建ては賃貸に出すものの、住宅ローンの支払いは赤字に…。さらに関東での家賃も加わって…。
それならば!と、2軒目の家を建てることに。住宅ローンをできるだけ抑え、かつ、土地も建物も満足のいく家づくりに挑戦されました。コストを抑えるコツ、納得のいくまで調べられた知識をこの連載にまとめていきます。
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イラスト:天野勢津子さん
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なんの根拠もなく、贅沢しなければカーテン予算は20万程度を見ていれば十分だと考えていました。しかし、実際にわが家まるごと1軒分のオーダーカーテンをお願いするには、安くて26万円前後、高いと35万円もの見積もりが出てきてびっくり!
同時期に外構費の切り詰めも検討していたところなので、青ざめてしまいました。特に予想外だったのは、小さな縦すべり窓ひとつでも、大きな掃き出し窓ひとつ分の金額とまり変わらないぐらい立派な費用がかかることです。
縦すべり窓の場合、シェードカーテンやロールスクリーンなどを勧められますが、これらのメカものを選ぶと特に高価になります。つまり、おしゃれだからと言って、闇雲に窓を増やすとカーテン費用が跳ね上がるということです。
使い勝手と外観を決定付ける窓選びは、注文住宅の打ち合わせの中でも、楽しい工程のひとつでしたが、まさかカーテンの費用に直結しているとはまったく想像が及びませんでした。 しかも、考えておくべきポイントは、カーテンの数以外にもあったのです。
メカものカーテンを選ぶと高いことはわかりましたが、困ったことにメカものカーテンには魅力あるものが多いのです…。カーテン専門店に行くと、実に様々なカーテンの種類があるのですが、一度見てしまうと、どれもこれも採用してみたくなってしまいます。
ドレープカーテン: いわゆる普通の厚手のカーテンですが、オーダーカーテンは経験がないので憧れます。サイズがオーダーメイドで、選べる生地が豊富で高級というぐらいの認識しかありませんでした。
レースカーテン: レースと言えば、真っ白のイメージでしたが、カラフルでおしゃれなデザイン柄が豊富にあって、選ぶのが大変で目移りします。
プレーンシェード: 縦長の小窓にとてもおしゃれに合うイメージのカーテンです。 閉めると生地がフラットですっきり、引き上げると自然に規則正しくたたみ上がる様子が美しいです。
ブラインド: 年代的に刑事ドラマを連想してしまうアルミタイプだけでなく、木製タイプに惹かれました。和室にとても合いそうです。
プリーツスクリーン: 障子のようで、ブラインドのような、和にも洋にも合うモダンなスクリーンです。上げ下げして使えるスタイルはシェードにも似ています。我が家の場合、洋風リビングにつながる和室の窓に合いそうと思いました。
特に小さな縦すべり窓のカーテンが高く感じたのですが、原因は、ダブルシェードをお勧めされることが多かったからです。
ドレープ生地とレース生地の両方を1つのメカで上げ下ろしできるダブルシェードは、シェードを上げても下ろしてもスタイリッシュな見た目が、とってもおしゃれです。
しかし、複雑な機械のためか、小さな窓でも2万円以上になることも…。コストダウンのために、レース生地を省いてドレープ生地のみのシングルシェードにしようかと悩んでいると、「窓ガラスを型ガラスにするとレース生地の目隠しの代わりになる」というアドバイスをカーテン店から聞きました。
シングルシェードでも、不透明な型ガラス窓なら外からの目線を気にせず、シェードを上げて明かりを入れられるというわけです。
しかし、この時点ですでに対象の窓は透明ガラスの仕様で図面上も確定してしまっていました。慌てて工務店に問い合わせましたが、残念ながら発注済みのため変更不可能とのことで、間に合いませんでした。
まさか、ガラス選びがカーテン費用に影響するとは思いませんでした。 これも、カーテンのことをもっと早く考えるべきだったと実感した理由です。
1軒まるごとオーダーカーテンの見積もりを取ってみて、実感したのがオーダーはやはり高いということです。実は、最初に購入した建売では、全部屋DIYでカーテンレールと、既製カーテンを格安で取り付けた経験がありました。
冷静に考えれば全窓というのはものすごく贅沢な気がします。1階で家族全員が過ごす時間が圧倒的に長く、来客があってもまず2階に上がることはないでしょう。ここはメリハリを付けて、2階のカーテンはDIYで節約することにしました。
ここで、以前の建売にカーテンレールの取り付ようとして青ざめたことを思い出します。 取り付けカ所に下地がなく、ネジを打ってもスポッと抜けてしまったんです。後ほど、石膏ボード用アンカーといわれる専用の固定器具を取り付ける方法を知ってことなきを得たのですが、取り付けに手間取ってあまり美しく付けられなかったことを悔やんだ覚えがあります。
しかし、わが家の場合、特にお願いしていないのに建築中によく見ると窓の上に幅広の板が入っていました。現場監督に聞いてみると、この部分をまぐさというそうです。
わが家の工務店の工法では基本的にすべての窓にまぐさが入っているようです。これなら、石膏ボード用アンカーがなくても簡単にカーテンレールを付けられそうなので、安心してDIY計画を採用できます。
建てる会社によって、まぐさは付いていない場合もあるようなので、カーテン取り付けのDIYを考えている場合は、事前に確認しておくのことをおすすめします。
カーテンを検討し始めたのは、わが家の図面は承認済みで、基本的に大きな変更はできない段階でした。しかし、2階のカーテンの取り付けに致命的な問題があることに気がきました。
片方の子ども部屋の机を窓際ピッタリに配置するつもりで設計していたのですが、これではカーテンを取り付けるための厚みが取れません。
カーテンを窓枠内に取り付けるという対処方法もありますが、どうしても窓枠内のカーテンのたたみ代(カーテンを開けて両端に寄せたときのカーテンの幅)が窓を隠すことになるので、実質窓の有効スペースが狭くなってしまいます。
また、窓枠内だとカーテンが汚れやすいイメージもありますし、窓をしっかり覆うことのできる窓枠外の取り付けのほうが見栄えも良いと思います。
窓枠外にカーテンを取り付けるには、机を窓から離す必要があるのですが、ここで間取りの問題に気が付きました。机の反対側にはクローゼットの扉があるので、このままでは机が移動できないのです!
幸い構造に影響のない、クローゼットの扉の位置を移動で対応できたので助かったのですが、部屋の扉とクローゼットの扉が干渉する配置になってしまいました…。
もっと早くわかっていたら、窓のサイズや位置を工夫することもできたかもしれませんが、流石に時すでに遅しです。ドアの接触は使い方を注意することにして、納得することになりました。
まさか、こんなかたちでカーテンの検討不足が間取りに影響するとは思いませんでしたが、なんとか間取り修正に間に合って助かりました。
ということで、初期の時点でカーテンの知識を身に着けておくべきだったと痛感したわけでございます。
〜編集後記〜
カーテン…どなたもと言っていいくらいみなさん思ったより費用がかかったと思われるようですね。でも今回の記事で、とは言っても素敵なものを選びたいという気持もよくわかりました。両立するにはどうすればいいのでしょう…。小さい窓についてはカーテンの費用も考えて設計時に採用する、DIYに挑戦する!まっしんさんの体験談が参考になるのではないでしょうか。次回もカーテンのお話、続きます♪
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