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まっしん はやぶさ さん
関西から関東に転職を機にお引っ越し。関西で暮らしていた分譲の戸建ては賃貸に出すものの、住宅ローンの支払いは赤字に…。さらに関東での家賃も加わって…。
それならば!と、2軒目の家を建てることに。住宅ローンをできるだけ抑え、かつ、土地も建物も満足のいく家づくりに挑戦されました。コストを抑えるコツ、納得のいくまで調べられた知識をこの連載にまとめていきます。
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イラスト:天野勢津子さん
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今回は、わが家のタンス置き場問題と洗濯動線を解決した「タンスストリート」(第11回)の完成編です!
家づくりの当初に検討していた建売住宅では、手持ちの婚礼ダンスの置き場所を確保できそうな間取りには出会えませんでした。
部屋のひとつをタンス置き場専用にしたり、ウォークインクローゼットの中にタンスを置く方法もありますが、わが家は幅を広げた2階の廊下にタンスを置くことで、家族全員がいつでも使える状態にしています。
注文住宅だからこそ実現できた、寸法にピッタリ合わせたタンスの収まりと一緒に、2階の廊下を活用した、お気に入りの共用スペースをご覧ください。
タンスストリートの整理ダンスと子どもダンスには、主に家族のインナー類を収納しています。 毎朝、起きた家族がそれぞれ廊下に着替えを取りに来たり、洗面台を使ったり、トイレの出入りや洗濯機を回したりと大賑わいです。
それでも、通路スペースが普通の廊下の1.5倍ほど取れたので、人の往来も余裕です。 もし、廊下の幅が狭いと誰かがタンスの物色中には、人が通れないので広めに取っておいて正解でした。
ただし、この自慢のタンスストリートにもデメリットがあります。
それは、洗濯機の騒音です。わが家は、早朝に洗濯機を回すのですが、廊下を通して洗濯機の音が各部屋に響き渡ります。おかげで目覚まし時計がわりになるのですが、清々しい目覚めとは言えませんね。
わが家は、買い替える時になるべく静かな洗濯機を買うぐらいしか対策はありませんが、2階に洗濯機を置く場合は、防音対策を考えられることをオススメめします。
整理ダンスの寸法に合わせて、壁を凹ませる設計をお願いしました。わが家の整理ダンスの幅は1,100mmです。このタンスが収まるるよう、壁から壁までを1,120mmで設計してもらいました。両端に約10mmずつ空きがでる計算です。
ただし、壁の下部に厚み10mmの巾木を通常の仕上げと同様に取り付けると、実質床面のスペースは幅1,100mmになってしまいます。これでは、隙間がなくなり、タンスが入りません。
だからといって、壁をもっと広く取る設計になると、タンスの両側に広い隙間ができてしまいます。そこで、この部分はあえて巾木を外してもらうことにしました。
タンスを置いてしまえば、両端の壁に掃除機などが当たる心配もないので、巾木で壁を守る必要もないだろうと考えました。
ただ、気になったのは、左右の手前の巾木の仕上げ方です。角で途切れる巾木の木口が見えてしまうと美しくありません。 そこで提案してもらった方法が、角で45度に切り落とした巾木を組み合わせて収める方法です。
このおかげで、綺麗に違和感なく巾木が収まりました。 特別な部材を使わなくても、こんな対処ができるとはさすがプロですね。
次に悩んだのが整理ダンスの耐震補強です。地震の時に万一、通路の両側からタンスが倒れてきたら、奥の部屋から人が出られなくなってしまいます。
だからと言って、タンス自体に穴を開けて金具を取り付ける方法は、大切なタンスに傷を付けることになるので抵抗がありました。そこで、タンスの上にもうひとつ収納を置いて、突っ張りグッズで固定しようと考えました。
しかし、購入を決めた収納家具のほうが奥行きが浅く、手前で下のタンスと合わせると後ろにスペースが空いてしまいます。 これでは、揺れた時にぐらつく原因となります。
大工工事で、上置の後ろの壁をふかしてもらうことも考えましたが、工事手間で意外に費用がかかるため断念しました。
そんな時に、ホームセンターで出会ったのが、コンクリートブロックそっくりの発泡スチロールブロックです。このブロックを上置の背面に詰め込むことで、整理ダンスにも壁にも全く傷を付けずに無事しっかりと上置を固定することができました。
親戚の家を参考にして2階の廊下に設置した洗面台は、住んでみると予想以上に大活躍でした。 朝の出勤前の身支度用として、もっぱら私の定位置となっています。
また、妻も洗濯物のつけ置き洗いの場所としても有効活用しています。 2階に洗面台があると、ちょっとした水やお湯を使うお掃除などにも重宝するので、設置しておいて本当に正解でした。
プランニングの当時は、あくまで補完的に考えてコンパクトなW600タイプを選びましたが、こんなことなら洗面ボウルも広い普通のW750にしておけばよかったですね。
タンスストリートの東西の風通しを考えて(第15回)取り付けたのが、西面の階段途中の小窓です。
夏場は、東西の窓を開けて各部屋の扉を開放しておけば、狙い通りに気持ちいい風が通り抜けます。 しかし、実は、冬場のタンスストリートの朝は予想以上に冷えるんです。
リビング階段からの1階の暖気が上がって多少は2階の廊下は暖かくなると思っていたのですが、甘かったようです。さすがに真冬は無暖房では廊下は冷え切ってしまうようです。
大きな窓に囲まれていないので、保温性もいいのでは?とすっかり油断していました。もしかしたら、せっかくの暖気がそのまま繋がった階段から小屋裏収納まで抜けてしまっているかもしれません。
廊下を暖房器具で温めようにも、密閉されていないので忙しい朝には向きません。1階のリビング階段だけでなく、2階廊下に多目的スペースをつくる場合も、階段に扉を付けつことを検討したほうがいいかもしれません。
わが家は、小屋裏収納への階段の登り口にのれんを付けて対処することを考えています
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