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「 家づくり日々勉強!」 バックナンバー

太陽光発電の施工と全費用【家づくり日々勉強 53】

2021.04.07

【執筆者プロフィール】

まっしん はやぶさ さん

関西から関東に転職を機にお引っ越し。関西で暮らしていた分譲の戸建ては賃貸に出すものの、住宅ローンの支払いは赤字に…。さらに関東での家賃も加わって…。

それならば!と、二軒目の家を建てることに。住宅ローンをできるだけ抑え、かつ、土地も建物も満足のいく家づくりに挑戦されました。コストを抑えるコツ、納得のいくまで調べられた知識をこの連載にまとめていきます。
https://kisekinomyhome.blog.fc2.com/

イラスト:天野勢津子さん
https://amachakoubou.com/

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今回は、新築引き渡しから4カ月後に行なった太陽光発電の工事の様子をご紹介します。

新築引き渡しから、わずか4カ月後の大型リフォーム工事となったこともあり、内心かなり不安と悩みを抱えながらの発見と驚きの工事風景と、最終的に太陽光発電にかかったすべての費用をご覧ください。

丁寧な工事を願ってのリフォーム瑕疵保険

太陽光パネル設置工事は、スレート屋根にビスを貫通させて架台を取り付けていくという施工方法が採用されていました(第29回)。工法を理解していたとはいえ、建てたばかりのわが家の屋根に、穴を空ける工事を見届けるのは、かなり複雑な気持ちです。

屋根に穴を開ける工事によって、工務店の屋根の防水保証が切れ、代わりに太陽光パネルのメーカー補償が付くことも確認していましたが、補償と工事の質は別問題です。

そこで、「リフォーム瑕疵保険」を契約時に一緒に申し込みました。この保険では、構造耐力性能や防水問題は5年間、また、その他の問題は1年間が保険金の支払い対象になります。

約4万円ほどの追加費用ですが、200万円が限度の保険金が支払われます。この保険は、施工業者経由での契約になるため、万一の補償だけでなく、手抜き工事などの抑止力になるかも、という狙いもありました。

リフォーム瑕疵保険の証書です。太陽光のリフォームの場合、構造耐力性能には関係ないので、防水の部分が5年間保険の対象となります。
保険金は、基本的に請負事業者に支払われますが、業者が倒産した場合などは、施主側に支払われるようです。

リフォーム瑕疵保険の証書です。太陽光のリフォームの場合、構造耐力性能には関係ないので、防水の部分が5年間保険の対象となります。
保険金は、基本的に請負事業者に支払われますが、業者が倒産した場合などは、施主側に支払われるようです。

ビスで金具を固定している様子です。雨漏りは大丈夫だよねと、心の中で言い聞かせながら見つめていました。

ビスで金具を固定している様子です。雨漏りは大丈夫だよねと、心の中で言い聞かせながら見つめていました。

パワコンは希望通りの場所に設置できるとは限らない

わが家が重視しているのは、コスパばかりのように見える太陽光発電選びですが(笑)、現地調査の結果を聞いて、見送りになったことがあります。

建築時に工務店の現場監督から、「将来、洗面脱衣室の引き戸の上にパワコン付けることになると思います」と言われていたので、すっかりそのつもりになっていました。しかし、ある工事業者さんから、ここには付けられないと言われてしまいました。

当初から、洗面脱衣室の入り口引き戸の垂れ壁部分をパワコンスペースとして想定していました(浴室のドアの上には分電盤があります)。

当初から、洗面脱衣室の入り口引き戸の垂れ壁部分をパワコンスペースとして想定していました(浴室のドアの上には分電盤があります)。

理由は、周辺のクリアランス不足や洗面脱衣室の湯気が当たるのは良くないという説明でした。このため、トイレの壁に付けることになるというのですが、どうも納得できません。

矢印のルートで、浴室の外壁面から太陽光パネルの配線を取り込みます。浴室の天井裏からトイレか洗面脱衣室のパワコンに配線することになるのですが、お断りした業者さんは、洗面脱衣室側の配線がとても難しいとも言われていました。

矢印のルートで、浴室の外壁面から太陽光パネルの配線を取り込みます。浴室の天井裏からトイレか洗面脱衣室のパワコンに配線することになるのですが、お断りした業者さんは、洗面脱衣室側の配線がとても難しいとも言われていました。

というのも、メーカー指定基準なので、間違いないとのことなのですが、他の複数の業者さんに見てもらったときは、こちらの希望通りに洗面脱衣室に付けられると言われていました。

もちろん、同じメーカーの商品で確認したので、メーカー指定基準だとすると矛盾があります。

結局はなんの問題もなく、希望の洗面脱衣室の扉の垂れ壁部分にパワコンが付きました。

どちらが正しかったのかわかりませんが、ひとつの業者さんの意見だけを鵜呑みにせず、諦めずに設置場所にこだわって良かったと思います。

写真はカバーを付ける前です。右下の部分に穴が空いていますが、ここからケーブルを壁の中を通して露出しないよう配線してくれています。

写真はカバーを付ける前です。右下の部分に穴が空いていますが、ここからケーブルを壁の中を通して露出しないよう配線してくれています。

パネルは人力で運ぶ

予定通り屋根に金具を取り付け(第29回参照)、コーキングが施された後、信じられない光景が目に飛び込んできました。

なんと、工事の途中にも関わらず、職人さんたちによるトランプ大会が始まったのです。まさかの仕事放棄? やはり激安会社を選んだ報いなのでしょうか?

本気でトランプで遊んでいるようにしか見えなかったので、かなり衝撃的な光景でした(笑)。

本気でトランプで遊んでいるようにしか見えなかったので、かなり衝撃的な光景でした(笑)。

この後、屋根の上にパネルを人力で運ぶ役目を、このトランプ勝負で決めていたようなのです。

実際に、トランプに負けた一番若手らしき人が、片手で15kg以上のパネルを運ぶ姿を見ているのは、かなり苦しそうで誰もやりたくないのはわかります。

さすがに途中で力尽きて交代していましたが、業界で普通の方法なのかどうかはわかりません(笑)。

人力の棟上げは聞いたことがありますが、まさか太陽光パネルを片手の人力で上げるとは驚きです。パネルを落として事故にならないのかとハラハラしながら見ていました。

人力の棟上げは聞いたことがありますが、まさか太陽光パネルを片手の人力で上げるとは驚きです。パネルを落として事故にならないのかとハラハラしながら見ていました。

わが家のパネル32枚を一人で屋根まで上げるなんて無謀すぎますね。

わが家のパネル32枚を一人で屋根まで上げるなんて無謀すぎますね。

配管の日当たりは避けたほうが良い

建物の構造によっては、後付太陽光パネルでも、屋根から外壁の通気層を通したケーブルで一階のパワコンに接続することで、隠蔽配線とすることができることもあるようです。

しかし、わが家は残念ながら、露出配管となるようです。

そこで、少しでも目立たないよう西側の壁に沿って配管することを提案したのですが、西日で配管が痛みやすいため北側にすることをすすめられました。

配線は、エアコンの配管カバーを付けてもらうのですが、やはりそれでも西日は避けたほうがいいようです。配管の取り回しが、ちょっと不細工になるのが気になったのですが、たしかに西日でボロボロになるのは、心配なので素直に業者さんの勧めに従うことにしました。

太陽光パネルにとっては、日当たりは嬉しくても配管への日当たりは困りものなんですね。

私の希望は、赤い線のルートの配管が希望だったのですが、西日に直接さらされるため青いルートを提案されました。

私の希望は、赤い線のルートの配管が希望だったのですが、西日に直接さらされるため青いルートを提案されました。

配線は、浴室の天井に空けた穴を通って室内に引き込まれています。

配線は、浴室の天井に空けた穴を通って室内に引き込まれています。

このように、どうなるか不安いっぱいの施工だったのですが、なんとか無事何事もなく施工を完了することができました。

太陽光発電システムの最終的な資金計画

瑕疵保険の他にも、ローンを活用したことで金利の他に想定外の費用がかかりました。

利用したのは、城南信用金庫の「節電プレミアムローン」という、ソーラーパネルを含めた節電関連設備を設置する際に、1%という低金利で借りられるローンです。

しかも、1年目は無利息という大判振るまいの魅力的な条件に喜んでいたのですが、うまい話ばかりではありませんね。

実は、総額68,700円となる、結構高額なローン手数料(保証料)が必要だったのです。もちろん、この手数料を支払っても、低金利メリットはあるので良かったのですが、当初想像していたほどのお得感がないことがわかってガッカリしたのを思い出します(笑)。

この結果、当初、実質負担を143万円、回収期間を5.2年と試算(第30回)していたのが、実質負担額は約154万円、回収年数は5.6年となります。

これでも十分優秀な予測になりますが、果たして期待通りの成果を見せてくれるでしょうか

次回は、既に施工以来8年を経過した、この太陽光発電システムの実績をご紹介します。

当初は施工費用と補助金だけで、回収計画を見積もっていましたが、最終的には11万円ほど支払い金額が増えました。建物同様に必要な費用をよく確認しておく必要がありますね。

当初は施工費用と補助金だけで、回収計画を見積もっていましたが、最終的には11万円ほど支払い金額が増えました。建物同様に必要な費用をよく確認しておく必要がありますね。

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