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「 家づくりの理想と現実」 バックナンバー

太陽光発電の経年劣化の検証【家づくりの理想と現実 50】

2021.04.21

【執筆者プロフィール】

やっこ さん

30代の主婦であり、エンジニアとして働く会社員でもある。2014年に、1階にご主人の両親、2階にやっこさんご家族(ご主人+男児2人)が暮らす二世帯住宅を建てる。

家づくりの完成までの記録にとどまらず、完成後には図面では解らなかった使い勝手・デザインへの感想、また使いやすくするための細やかな工夫等の情報を公開し、新築を検討中の人たちに人気のブロガーさんです。

Blog https://iemonokoto.blog.jp/

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7年間の発電量を振り返る

2014年3月末の引渡しから発電を開始したわが家の太陽光発電パネルも、この3月末でちょうど7年稼働したこととなります

今回は、これまでの発電量を振り返りながら、「経年劣化で太陽光発電量は低下するのか?」ということを検証してみたいと思います(以降で表記している各年は、4月~翌年3月の年度を表しています)。

入居した2014年から2020年まで、各月の月間発電量の実績は以下のとおりでした(電力会社への売電量ではなく、純粋に発電した電力量です)。

直近の2020年を赤の実線で示していますが、他の年に比べて低い月もあれば高い月もありと、年数を経るほど発電量が低下しているとはここからは読み取れません。

各年の合計値比較では…

一方で、各年の発電量の合計値を比べてみますと。

年々、発電量が減ってきているように見えますが、日射量の違いも影響していると思われます。

年々、発電量が減ってきているように見えますが、日射量の違いも影響していると思われます。

入居した2014年が最高値(8047kWh)、直近2020年が最低値(7234kWh)となっており、アップダウンはあるものの若干の低下傾向が見られるような気はします。

ただ、発電量は日射量に左右されるものなので、毎年の日射量が一定でない以上は年ごとに発電量が増減するのは当たり前とも言えます。つまり、発電量が低下しているかどうかは、発電量の実績値だけでなく、実際の日射量から予測される発電量を維持できているか?を確認しないと分からないことになります。

日射量シミュレーターとの比較

その確認には、インターネット上の発電量シミュレーションサービスを利用しました。土地や太陽光パネルの情報を入力すると、過去の日射量を元にした月ごとの発電シミュレーション値を取得できるサイトです。

このシミュレーション値を、わが家の発電量実績値と2014年の各月で比較してみたところ、数値がほぼ一致していることから、シミュレーションはかなり正確であることが分かります。

シミュレーションと実績を比較した結果、信頼できるデータだと解りました。

シミュレーションと実績を比較した結果、信頼できるデータだと解りました。

残念ながら2020年3月まででデータ提供は終了してしまったため、直近の2020年分は実績値とシミュレーション値の比較はできないのですが、2014年~2019年の6年間分を比較してみました。

左側がわが家の実績、右側がシミュレーションサイトでの予測値です。

左側がわが家の実績、右側がシミュレーションサイトでの予測値です。

いずれの年も実績値(左側の棒)とシミュレーション値(右側の棒)はかなり近い数値となっているのですが、具体的な数字で見てみると、シミュレーション値に対する実績値の比率は、確実に低下傾向です。

3年目の2016年まではシミュレーション値を上回る(100%超)発電量だったのに、それ以降の3年間はわずかながら下回り、その差も拡大する傾向にあります。

一般的に、太陽光発電システムは、毎年0.25~0.5%程度の発電量の劣化があるという情報をネット上で見つけました。この0.25~0.5%が何を基準にした数値なのか分からず、わが家の対シミュレーション比率の低下傾向が経年劣化によるものか、また経年劣化として妥当な数字なのか、は断言できないのですが、諸々の情報から鑑みると発電量は、わずかずつながら経年で低下していっていると判断して良いのではと考えています。

経年劣化が生じるのは当たり前と言えば当たり前ですが、やっぱり少し残念に感じるところではあります。

とは言え、日々の日射量もパネルの経年劣化も自分の力ではどうにもならないことなので、発電量に一喜一憂せず淡々と結果を受け止めていきたいと思います。

ここまで発電量を見てきましたが、最後におまけとして収支面も見てみようと思います。

以前、5年目までの発電実績および収支について書いたのですが、さらに2年分の実績を追加したデータとなります。

最初の4年間(2014~2017年)は売電金額が支払金額を上回ってプラス収支でしたが、その後3年間はマイナス収支という結果になっています。特に2018年、2020年のマイナス幅がかなり大きいですね。

2018年は諸事情で在宅時間が増えていたこと、そして2020年はコロナ禍により私が完全在宅勤務となったために、昼間の消費電力が激増したことが大幅なマイナス収支の原因と考えられます。

発電量自体は前後の年とそこまで変わらないのに、売電量がかなり少ないことからも、昼間の太陽光発電分を自家消費(売電せず自宅の電力として使用)してしまっていたことが分かります。

月別に見ると(具体的な数字は割愛しますが)エアコンフル稼働の真夏・真冬の消費電力が例年に比べかなり増えており、やっぱり家で過ごすと電気代の増加は免れないんだな~と改めて痛感しました。

ただ、完全在宅勤務になったことにより、私の勤務先からは(時限措置ではありますが)月3,000円の手当が支給されています。この3,000円×12ヶ月をプラス分として2020年の差額に合算すると、-22,073円 + 36,000円 = 13,927円とプラス収支に転じますので…。

トータルで見ると電気代増加分は手当で十分にカバーできているどころか、むしろ恩恵を受けているということになりますね(手当って大事!)。

ということで、導入に多大な金額がかかる太陽光発電、常にバラ色の収支というわけではないですし、どうしても劣化はしていってしまうものですよ~という現実について書いてみました(そうは言っても月々収入が入ってくるのは大きいですし、以前も書いたように災害時の備えという面からも導入したことは正解だったと思っています)。

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