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2021.11.24
【執筆者プロフィール】
やっこ さん
30代の主婦であり、エンジニアとして働く会社員でもある。2014年に、1階にご主人の両親、2階にやっこさんご家族(ご主人+男児2人)が暮らす二世帯住宅を建てる。
家づくりの完成までの記録にとどまらず、完成後には図面では解らなかった使い勝手・デザインへの感想、また使いやすくするための細やかな工夫等の情報を公開し、新築を検討中の人たちに人気のブロガーさんです。
二世帯共有の脱衣室と浴室
今回から、親世帯・子世帯の共有スペースである脱衣室と浴室についてです。脱衣室・浴室の間取りに関する要望については、(二世帯住宅ならではの間取りの要ということで)以前の記事でも熱く語りましたので、今回は主に設備面、そして実際住んでからの使い勝手について書いてみたいと思います。
脱衣室・浴室についての間取り・動線以外の要望は、「脱衣室・浴室ともにできるだけ広く」そして「脱衣室には十分な収納を」という2点のみでした。
広さに関しては、旧居マンションの浴室が1.25坪で(1620という規格でした)、その広さに慣れていたためこれ以上狭くなるのはガマンできない!ということで、同じ1.25坪を希望。
そして脱衣室も、子どもたちがまだ小さく出入りの際の介助が必要なこと、そして将来的な義両親の介護の可能性も考えると、狭くて体がぶつかり合うようなストレスを避けるために十分な広さを確保したいという思いがありました。
二世帯で浴室を共有しているというと驚かれることもあるのですが(プライバシーを重視したい場所ですからね)、各世帯に浴室を設置してそれぞれが中途半端な狭さになるよりも、共有にすることでできるだけ広い空間にしたいという思いの方が強かったと言えます。
設備をハウスメーカー標準にした理由
収納に関しては、二世帯で使う空間となりますので、それぞれの世帯のタオル類、パジャマ、下着を収められるだけの収納を脱衣室には設置したいと考えていました。
一方で、機能やデザインといった面では、要望らしい要望は全く挙げなかったと言えます。なぜなら、脱衣室・浴室は完全なるプライベートゾーンであり、あまりお金をかけるところではないと判断したためです。
同じ水回りでも洗面台やトイレなどは、機能も見た目もいろいろとこだわってハウスメーカーの標準品以外から設備を選んだりしましたが、脱衣室・浴室は節約ポイントと割り切り、ハウスメーカーの標準ラインナップから淡々と選びました。
ちなみにわが家はユニット工法と言う、工場で組み立てたユニットを現場で組み合わせる方式で家を建てたのですが、浴室は標準品から選べば工場で設置、標準外から選ぶと現場設置となって結構金額が跳ね上がるという事情もありました。標準外の浴室をリサーチしてしまうと、「やっぱりこっちの方が…」と大幅増額になってしまいそうな予感があったため、あえて情報はシャットダウンして標準品のみを選択肢に絞りました。
ということで、まず完成した脱衣室をご紹介します。
脱衣室の広さと収納
脱衣室は2.5畳と、要望通り広めのスペースを割り当てることができました。
入浴時に使用するだけでなく、間取り的に通路としても使用する空間なので、ある程度の広さを確保できたことは本当に快適で、ここはこだわって良かったポイントだったと思っています。
脱衣室内には、床から天井までの扉付き収納を2つ設置しました。親世帯、子世帯でひとつずつを割り当てて使用しています。
この収納は標準ラインナップの中から比較的リーズナブルなものをということで選んだもので、真っ白な鏡面仕上げの扉は、木目調の扉が多いわが家の中ではちょっぴり異色です。
私自身の好みとは少し違うのですが、同じく標準ラインナップから選んだ洗濯機上の収納とも同じ扉材で統一感があり、明るく清潔感もあるので、これはこれで良かったかなと完成した状態を見て思いました。
造り付けならではということで、壁をふかして収納を埋め込んでいるので見た目もスッキリしていて、こだわらなかったわりには予想以上に満足な仕上がりとなりました。
たっぷり収納で大満足
収納は上から開き戸、引き出し、開き戸という組み合わせで、予定どおりタオルや家族それぞれのパジャマ・下着を収納しています。
たっぷり収納なので、サイズアウトしてお下がり待ちの子どものパジャマや、シャンプー・ボディソープ類のストックなんかもすべてここに。
脱衣室は親世帯用の洗濯機置き場でもありますので、親世帯側の収納には洗濯用品なども収納しています。
細々としたものをたくさん置きたくなる場所ですが、扉付き収納のおかげでゴチャゴチャすることもなく、この収納を設置したことは大正解でした。
間取りも広さも、収納の使いやすさも、満足度の高い脱衣室ですが、浴室のほうは見落としていたこと、暮らしてからきづいたことがいくつかありました…。次回は、浴室の設備をご覧いただきます。