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「 家づくり日々勉強!」 バックナンバー

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ウッドデッキにテラス屋根を付ける【家づくり日々勉強 70】

2022.10.12

【執筆者プロフィール】

まっしん はやぶさ さん

関西から関東に転職を機にお引っ越し。関西で暮らしていた分譲の戸建ては賃貸に出すものの、住宅ローンの支払いは赤字に…。さらに関東での家賃も加わって…。

それならば!と、二軒目の家を建てることに。住宅ローンをできるだけ抑え、かつ、土地も建物も満足のいく家づくりに挑戦されました。コストを抑えるコツ、納得のいくまで調べられた知識をこの連載にまとめていきます。
https://blog.kisekinomyhome.com/

イラスト:天野勢津子さん
https://amachakoubou.com/

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子ども部屋の窓の断熱

前回の内窓工事と同時に施工した、1階の庭に追加したテラス屋根についてご紹介します。

入居当初から、樹脂デッキの上に屋根を付けることをずっと憧れていたのですが、ついに実現できました。

大きな出費となりましたが、グリーン住宅ポイント制度を使うと、お得にテラス屋根を付けられることがわかったことが決断の理由です。

「新しい生活様式」のリフォーム工事に

以前利用した次世代住宅ポイント(第57回)は、家電製品などと交換することができましたが、今回利用したグリーン住宅ポイントは、商品との交換に加え、追加工事(グレードアップ工事を含む)にも使えることがわかりました。

そこで試行錯誤した結果、10カ所の内窓を付けてもらえる約15万円分のポイントを使って、実質約6万円の負担で大きなテラス屋根を付けることにしました。

ポイントで家電商品を購入する場合は、選べる商品の価格が、市場価格より割高な場合も多く、お得感が薄れるのですが、リフォーム工事に充てる場合は、現金と価値が変わらないのが魅力です。

とはいえ、内窓とテラス屋根のトータルで約50万円もの出費になるので、妻を説得するのには時間がかかりました(笑)。

テラス屋根は、『屋外ワークスペースの設置』の項目の適用を受けました。興味深かったのは、追加リフォーム工事の対象にも、内窓設置が含まれていたことです。内窓を取り付けたポイントで、さらに内窓を増設する方法もあったのかもしれません。

テラス屋根は、『屋外ワークスペースの設置』の項目の適用を受けました。興味深かったのは、追加リフォーム工事の対象にも、内窓設置が含まれていたことです。内窓を取り付けたポイントで、さらに内窓を増設する方法もあったのかもしれません。

当初、内窓を8カ所で考えていたのですが、グリーン住宅ポイントの付与を考えると、実質負担プラス3.2万円で2カ所の内窓を増やせる計算になるため、浴室と一階トイレを追加して10カ所に変更しました。

当初、内窓を8カ所で考えていたのですが、グリーン住宅ポイントの付与を考えると、実質負担プラス3.2万円で2カ所の内窓を増やせる計算になるため、浴室と一階トイレを追加して10カ所に変更しました。

テラス屋根の仕様

テラス屋根の大きさは、南面の建物幅に合わせて、間口3.5間(W6,370)×奥行き7尺(2,085)にする計画です。

わが家が選んだLIXILのスピーネというテラス屋根の場合、間口3.0間(W5,460)までは、単体で柱が途中に立たないものを選べるのですが、この寸法を超えると連棟タイプとなり、2つのテラス屋根をつなぎ合わせることになります。

この影響で、柱が三本になるのですが、柱の位置が思い通りにならないことに悩まされました。

事前に自分で調べて最終的に納得してから決めたので良かったのですが、直前や工事の当日に説明されたら、かなりもやもやすることになったと思うので、よく確認しておいてよかったです。

連棟タイプになることはわかっていたのですが…

連棟タイプになることはわかっていたのですが…

間口3.0間(W5,460)に、0.5間(W910)を継ぎ足せば、柱を片側に寄せて柱が邪魔にならないようにできるだろうと、勝手に想像していました。

間口3.0間(W5,460)に、0.5間(W910)を継ぎ足せば、柱を片側に寄せて柱が邪魔にならないようにできるだろうと、勝手に想像していました。

連棟のテラス屋根を設置すると、このようにど真ん中に柱が立ちます。今までのデッキ前の開放感が損なわれてしまうのが残念ですが、屋根の強度を保つためには仕方ありませんね。

連棟のテラス屋根を設置すると、このようにど真ん中に柱が立ちます。今までのデッキ前の開放感が損なわれてしまうのが残念ですが、屋根の強度を保つためには仕方ありませんね。

テラス屋根の組み立て工事

1階にテラス屋根を取り付ける場合、柱を立てる地面が土かコンクリートかによって、費用に影響があります。わが家の場合、1カ所コンクリートの部分があったのですが、ハツリと言われる、コンクリートに穴を空ける工事の費用として4千円が計上されていました。

費用は、たいしたことなく問題なかったのですが、心配だったのが、枡や水道メーター直ぐ側で、配管と干渉する可能性があったことです。

職人さんのハツリ作業の様子です。ものすごい音なので、配管に穴が開いてしまわないか心配でした。

職人さんのハツリ作業の様子です。ものすごい音なので、配管に穴が開いてしまわないか心配でした。

細心の注意を払いながら、ハツってもらったところ、なんとか配管を避けることができましたが、やはり配管パイプが見えていたので、かなり際どい位置でした。プロなので、十分心得ているとは思いますが、ハラハラしますね。

やはり、配管が出てきました! 意外に浅い位置です。土部分の配管だったら、間違って杭などを打つと穴が開きそうです。
こんなに枡や水道メーターに近い位置なので、配管があってあたりまえですね。枡の施工時に配管の写真を残しておければベストですが、工事につきっきりでない限り難しいところです。

やはり、配管が出てきました! 意外に浅い位置です。土部分の配管だったら、間違って杭などを打つと穴が開きそうです。
こんなに枡や水道メーターに近い位置なので、配管があってあたりまえですね。枡の施工時に配管の写真を残しておければベストですが、工事につきっきりでない限り難しいところです。

屋根材選び

柱が立つと、みるみるうちにテラス屋根の形が姿を表します。

骨組みができ上がると、後はポリカーボネートの屋根材の取り付けになりますが、当初、リビングが暗くなるのを恐れて透明のクリアブルーを選んでいました。

しかし、実は、クリアブルーよりも、すりガラスのようなクリアマットの方が、光の透過率が高く明るいことに気づいて、急遽仕様変更しました。バルコニーのテラス屋根を付けたとき(第55回)にも、それが理由でクリアマットを選んだはずですが、すっかり忘れていました。

クリアブルーが、全光線透過率が31%なのに対して、クリアマットは83%なのでかなりの差があります。料金をアップすれば、透明タイプでも同等の透過率になるものもありますが、わが家はコスパの高いクリアマットを選びました。逆に日差しを和らげたい場合は、クリアブルーも良い選択肢ですね。

このテラス屋根は、通常の柱よりも長いタイプを利用して、高さをかなり上げてもらっています。
理由は、シャッターボックスの上にある、エアコンの配管のメンテナンスのしやすさと、開放感や明るさが損なわれないようにとの考慮です。

このテラス屋根は、通常の柱よりも長いタイプを利用して、高さをかなり上げてもらっています。
理由は、シャッターボックスの上にある、エアコンの配管のメンテナンスのしやすさと、開放感や明るさが損なわれないようにとの考慮です。

野縁(のぶち)といわれる横に通ったフレームが入ります。上級モデルでは、この野縁がなく、より視界がすっきりするものもあるようです。

野縁(のぶち)といわれる横に通ったフレームが入ります。上級モデルでは、この野縁がなく、より視界がすっきりするものもあるようです。

当初は、木目調で高級感もあるパーゴラタイプのテラス屋根も憧れてシミュレーションしていたのですが、価格が1.5倍〜2倍にもなるため、泣く泣く断念しました。

当初は、木目調で高級感もあるパーゴラタイプのテラス屋根も憧れてシミュレーションしていたのですが、価格が1.5倍〜2倍にもなるため、泣く泣く断念しました。

テラス屋根完成!

おしゃれなパーゴラタイプのテラス屋根は、諦めましたが、少しでも外観に似合いそうなホワイトを選んだのですが、これは大正解でした。

実用性のために選んだテラス屋根ですが、新築当時の写真と比較すると、かなり外観が変化しています。入居後に時間をかけてわが家の外観の変化を、これほど楽しめるとは嬉しい誤算です。

妻には、テラス屋根が大きすぎるのではと言われましたが、今では、このサイズで正解だったと言っています。成長した植木とも外観の相性もよく、大満足の外観にわが家がグレードアップとなりました。

新築当初の我が家の外観です。西側が空き地で、とても開放感がある反面、今見ると殺風景だったのかもしれません。

新築当初の我が家の外観です。西側が空き地で、とても開放感がある反面、今見ると殺風景だったのかもしれません。

テラス屋根が付くとこのとおり、植木の目隠し効果も相まって、とても落ち着きのある外観に変化しました。

テラス屋根が付くとこのとおり、植木の目隠し効果も相まって、とても落ち着きのある外観に変化しました。

コンクリート部分は綺麗に埋め直してももらい、雨樋が付きました。

コンクリート部分は綺麗に埋め直してももらい、雨樋が付きました。

1階のテラス屋根で洗濯物を干す予定はないのですが、念のために取り外しが可能な物干しの取り付けを約1.8万円の追加費用で設置してもらいました。
このように、脱着できるだけでなく、高さを段階的に調整できる物干しです。

1階のテラス屋根で洗濯物を干す予定はないのですが、念のために取り外しが可能な物干しの取り付けを約1.8万円の追加費用で設置してもらいました。
このように、脱着できるだけでなく、高さを段階的に調整できる物干しです。

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