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「 家づくりの理想と現実」 バックナンバー

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よく考えておくべきだったこと2点【家づくりの理想と現実 71】

2023.01.10

【執筆者プロフィール】

やっこ さん

30代の主婦であり、エンジニアとして働く会社員でもある。2014年に、1階にご主人の両親、2階にやっこさんご家族(ご主人+男児2人)が暮らす二世帯住宅を建てる。

家づくりの完成までの記録にとどまらず、完成後には図面では解らなかった使い勝手・デザインへの感想、また使いやすくするための細やかな工夫等の情報を公開し、新築を検討中の人たちに人気のブロガーさんです。

Blog https://iemonokoto.blog.jp/

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試行錯誤の家づくり

2014年3月に完成して暮らし始めたわが家も、間もなく丸9年を迎えようとしています。

家づくりは、この連載のタイトルにもあるように「理想」と「現実」のせめぎ合いで、理想をかなえるために検討を重ねたり、予算や選択肢の制限という現実にぶつかったりの繰り返しでした。

結果として、見た目も使い勝手も理想通りになったところ、それなりに考えたのに残念な出来栄えになってしまったところ、深く考えていなかったけれど思いがけず良かったところ、などいろいろあります。

こちらがわが2世帯住宅の2階部分。予算上、あきらめたこともありますが、部屋の配置や動線等、満足度の高い間取りになりました。

こちらがわが2世帯住宅の2階部分。予算上、あきらめたこともありますが、部屋の配置や動線等、満足度の高い間取りになりました。


家への要望(第1回目より)

全体
・1階が親世帯・2階が子世帯の二世帯住宅
・玄関・浴室は両世帯で共有
・LDK・洗面室・トイレ・寝室は各世帯別々
(いわゆる一部共有型の二世帯住宅)

1階部分(親世帯)
・LDK・和室・寝室・洗面室・浴室・トイレが必要
・共有である浴室は両世帯どちらからもアクセスの良い場所に配置する
・洗面室と脱衣室はきっちり分ける
・玄関は可能な限り広いスペースが欲しい
・ピアノ・仏壇を置くスペースが必要

2階部分(子世帯)
・LDK、主寝室、子ども部屋×2、洗面室・トイレが必要
・キッチン、洗面室などの水回りはできるだけ集約させる
・子ども部屋はLDK経由でなければ行けない配置で、あまり広くないほうが良い
・子ども部屋は最初1部屋でのちのち2部屋に区切れるようにする


 

そんな理想と現実が混ざりあう家に9年近く暮らして改めて感じることは、当たり前ですが「家の完成は、ゴールではなくてスタートに過ぎない」ということ。家族の年齢や生活スタイルはどんどん変わっていくわけで、その時々の状況に合わせて、完成した後も家の中は変わり続けていく必要があることを実感しています。

もちろん、家づくりでは今後変わっていくだろうことを想定しながら、検討を重ねました。でもどのように変わっていくかは、想定しえないことの方が多いのではないでしょうか。

わが家の場合、子どもが幼い頃に家を建てたので、その後小学生、中学生と成長して変わっていくことは、やはり当時の想像とは違っていた部分もありました。

また、第三子の誕生やテレワークの導入など、思いがけない家族構成や働き方の変化などもありました。その過程では、完成形と思っていた場所の使い方を変更するための試行錯誤が必要だったり、一方で、使いにくいと思っていた場所が思いがけず便利だったりという嬉しい誤算もあったりしました。

そんな試行錯誤を楽しめるのも家づくりの醍醐味のひとつ。家づくりの時点ではキッチリとした完成形を求めなくても、暮らしながら柔軟に変化させていこうと大らかに構えていれば良いのだと、当時の自分に伝えられたらなと思っています。

とそんな心境に至っている私ですが、これから家を建てる方に「それでもこれだけは家づくりの時点できちんと考えておくべし!」と伝えたいことが2つあります。

図面では気づかなかった窓への不満…

1つは窓です。

この連載でも何度か言及しましたが、わが家は窓に関する後悔がとても多い家です。サイズがイメージと異なりバランスが悪い窓や、柔軟な家具配置に対応できない窓の位置。もっときちんと考えれば良かったと今でも思っています。

間取りや収納の使いにくさは工夫で乗り切れる部分もありますし、リフォームという手もあります。が、開口部である窓は、なかなかそうは行きません。一度家が建ってしまったら簡単には変えられないカ所だからこそ、家づくりの時点で熟慮することをオススメしたいです。

【(1)玄関の60センチ正方形の縦すべり出し窓】

(1)竣工後に家に入って、「こんなに小さい窓だったとは」と驚いた玄関の窓。しかも配置が、壁面の中央ではなく、微妙に左寄り…。現在は風を通すとき以外は、レースのロールカーテンで存在感を消すようにしています。

【(2)同じく想像以上に小さかったリビングの窓】

(2)こちらも図面から窓のサイズが想像できていなかったところ。もう少し大きな窓をイメージしていたため、ダブルシェードのカーテンを準備してしまいました(費用は約5万円…)。この大きさの窓には不向きなダブルシェード。全開にしても、写真のように窓の1/3が隠れてしまっている状態です。

【(3)家具の配置に困る窓】

(3)水色の壁(西面)と白い壁(北面)、どちらにも2つずつ窓を設置。そのほかの二面には壁面収納や扉があります。そのため、家具を置くための壁面が足らず、ベッドやデスクの配置にあれこれ悩むことになりました。家具の配置に影響のでない地窓や高窓にしておけばよかったと後悔…。

暮らしに直結する「外構設計」

そしてもう1つは外構です。

家づくりにおいて、外構は後回しにしがちでも思いのほか暮らしやすさに直結する部分で、家の位置や玄関の配置・向きなどとも密接に関わります。

最低限の検討でつくってしまったわが家の外構は、あまりにも不便で7年目に一部リフォームに踏み切ることになりました。最初からきちんと考えていればもっと最適化できたのにというのは大きな後悔となっています。

できるだけ家本体と同時進行で、そして家本体と同じくらいの熱量で、外構計画を考えるべし!というのも強くお伝えしたいポイントです。

【屋根のない長い動線】

特に道路に面した駐車スペースから玄関までが遠く、雨の日や大荷物の時にストレスに。どちらの駐車スペースからも最短で玄関に行けるようにリフォームしました(詳しくはこちらの回を)。

と、語り始めると最後なのにどこまでも止まらなくなりそうなので、この辺りに留めておきたいと思います。

そんな後悔もこの連載ではたくさん綴ってきました。平凡な一施主のリアルな声として、参考にしていただけることがあったらこんなに嬉しいことはありません。

6年間という長きにわたり、読んでいただき本当にありがとうございました。みなさまの家づくりに幸多からんことをお祈りしています!

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