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「 家づくりの理想と現実」 バックナンバー

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停電を経験して防災対策を見直す【家づくりの理想と現実 68】

2022.10.19

【執筆者プロフィール】

やっこ さん

30代の主婦であり、エンジニアとして働く会社員でもある。2014年に、1階にご主人の両親、2階にやっこさんご家族(ご主人+男児2人)が暮らす二世帯住宅を建てる。

家づくりの完成までの記録にとどまらず、完成後には図面では解らなかった使い勝手・デザインへの感想、また使いやすくするための細やかな工夫等の情報を公開し、新築を検討中の人たちに人気のブロガーさんです。

Blog https://iemonokoto.blog.jp/

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3年前、台風被害による3日間の停電を経験したわが家。

防災対策としてそれなりに日頃から備えているつもりでいましたが、やっぱり足りないものもあり、非常につらい3日間となりました。

ということで今回は、当時の停電の経験を踏まえて、備えの足りなかったもの、備えておいて良かったもの、改めて備えるようにしたものなどについてまとめてみたいと思います。

備えが足りなかったもの

まず、完全に備えが足りなかったもの。それは明かりです。

当たり前ですが、停電時に何よりも困るのがやっぱり明かりがないこと。わが家も防災用品として、懐中電灯とランタン付きの携帯ラジオは常備していました。

でも、一方向のみを照らす懐中電灯は、停電時の光源としては用を成しませんでした。必要なのは周囲全体を照らすランタンでしたが、携帯ラジオのランタンは光が弱すぎ、こちらもあまり役に立たず…。十分な光量がある単体のランタンをきちんと備えておくべきでした。

携帯ラジオのランタンは光量が足りませんでしたが、水入りのペットボトルの下から光を当てて利用しました(水で光が拡散するので、ランタンだけより明るい範囲が広がります)。

携帯ラジオのランタンは光量が足りませんでしたが、水入りのペットボトルの下から光を当てて利用しました(水で光が拡散するので、ランタンだけより明るい範囲が広がります)。

なんとか近所のお家からランタンを1つ借りることができましたが、家族それぞれがトイレに行ったり洗面室を使ったりと常に1ヵ所に集まっているわけではありません。ランタンは1つではかなり不便で、備えとしては「家族人数分の光源」が必要だったというのが教訓となりました。

また、停電期間が長引く中、電池のストックが少なかったことも不安材料となりました。営業しているコンビニもありましたが、やはり電池は軒並み売り切れ。ヒヤヒヤしながら3日間を乗り切りました。

追加したもの&買い替えたもの

ということで、この反省をもとに、停電後すぐに行ったことが次の2つです。

①ランタンとヘッドライトを購入

LED式のランタンを1つ、ヘッドライトを家族人数分購入しました。人数分の明かりが必要ということで、共通の明かりとしてランタン、家族それぞれの明かりとしてヘッドライトという使用イメージです。

停電後、ランタンとヘッドライトを購入。どちらも単3電池に使えるもので揃えました。

停電後、ランタンとヘッドライトを購入。どちらも単3電池に使えるもので揃えました。

ランタンは普段使いはしませんが、すぐに取り出せるようにしています。

ランタンは普段使いはしませんが、すぐに取り出せるようにしています。

②電池を充電式(エネループ)に入れ替え

それまではアルカリ乾電池を使用していましたが、これを機に少しずつ電池をエネループに入れ替えていくことに。停電が長引いても充電できるようにすることで(わが家は太陽光発電+蓄電池で、停電中も最低限の電力は使えます)、電池不足にならないようにという考えです。数も十分に備えておくようにしました。

(とは言え、エネループに対応していない電気製品もあるため、アルカリ乾電池も常備しています)

なお、電池に関しては、常備しておく電池の種類はできるだけ少ない方が管理が楽なので、ランタン・ヘッドライトは単3電池を使用するものに限定して探しました(ヘッドライトはボタン電池や単4電池使用のものが多いです)。ランタンはエネループ対応であることもポイントでした。

電池をエネループに入れ替え、繰り返し使えるようにしました。

電池をエネループに入れ替え、繰り返し使えるようにしました。

ちなみにランタンは日常的には出番がないのですが、両手が自由になるヘッドライトは日常でも大活躍しています。洗濯槽の隙間を掃除するときや、夜に子どもと虫を捕りにいくとき、そして洪水による床下浸水で床下の泥水を片付けたときも…。備えとは関係なくても、オススメしたい日用品と言えます。

停電中に活躍したもの

一方で備えておいたことで助かった!というものもありました。

●カセットコンロ

わが家のコンロはIH式なので、停電時は当然ながら使えません。昔使っていたカセットコンロを「もしものとき」のために一応取っておいたのですが、その「もしものとき」が本当にやってきました。

停電中なので料理らしい料理はしませんでしたが、火を使えればお湯を沸かしたりちょっとした汁物を作れたりと、わずかながら日常生活を維持できます。カセットコンロがあるとないとでは大違いで、捨てずに取っておいて本当に良かったと思っています。

昔使っていたカセットコンロ。

昔使っていたカセットコンロ。

●モバイルバッテリー

防災用品ではなく普段から使っているものです。上述のように太陽光発電+蓄電池で最低限の電力は賄えたため、電気の使える時間帯にモバイルバッテリーをフル充電しておくことで、スマホの充電に関して困ることがなかったというのは大きかったです。電波が入るのであれば、ラジオよりスマホの方が情報源としては断然役立ちますからね。

また、最近はUSBで給電できる電化製品も多いため、大容量のモバイルバッテリーがあれば停電中にできることも増えるのではないかと思います。わが家も、普段使いのモバイルバッテリーとは別に、大容量のモバイルバッテリーを備えておこうかと考えているところです。

普段使いのモバイルバッテリー。

普段使いのモバイルバッテリー。

●折りたたみ式のウォータータンク

東日本大震災の直後に慌てて購入した折りたたみ式のウォータータンク(容量10L)で、とても安価なものです。

浄水場の停電により断水になる可能性があるとアナウンスされていたため、念のためウォータータンクに水を貯めておきました。結局断水にはならなかったため、停電解消後に生活用水として使用しましたが、コック式で使いやすいし、使い終われば折りたためてコンパクトになるし、と予想以上に使い勝手が良いものでした。

コックで水を出せる折りたたみ式のウォータータンク。

コックで水を出せる折りたたみ式のウォータータンク。

というわけで、こちらは停電後に買い足して現在3個体制で備えています(20Lなど大容量のタイプもありますが、持ち運びする可能性も考え、10Lを複数個という体制にしました)。

●すぐ取り出せるよう整理した取扱説明書

最後は防災用品ではないのですが、日頃から家電製品の取扱説明書などは保管ルールを決めてすぐ取り出せるよう整えておいたことがとても役立ちました。停電時には特殊対応が必要な家電製品や設備が多数あります。トイレ、電動シャッター、途中で止まってしまった洗濯機、太陽光発電や蓄電池…。

そういった状況下でも、取扱説明書がすぐに取り出せる状態にあったことで、アタフタせずに冷静に調べて対応することができました。「必要なものがすぐ出せるように整えておくこと」が非常時こそ大事だということを実感した3日間でもありました。

すぐ取り出せるようにしていた取扱説明書類。

すぐ取り出せるようにしていた取扱説明書類。

台風直撃の予報がでたら

ということで、停電時に足りなかったものや、あって良かったもの、思いのほか役立たなかったものなどについて書いてきましたが、これらに加えて、この停電で学んだ大きなことは「台風はある程度備えることができる」ということです。

突然やってくる地震と異なり、台風は数日前からその危険性や影響エリアが広く周知されます。つまり、台風の場合は事前に被災する可能性があることが分かるわけです。なので、1~2日程度の停電や断水であればしのげるくらいの備えは、前日までにある程度講じておくことができます。

この学びを踏まえて、最近は台風の直撃が予想されるときには、以下のような準備をしておくようにしています。

・水をウォータータンクに貯める
・スマホ・タブレット・モバイルバッテリーをフル充電
・蓄電池の強制充電
・水を入れたペットボトルを数本冷凍しておく(停電時に保冷剤代わりになります)
・電気を使う家事(洗濯や炊飯など)はできるだけ終わらせておく

取り越し苦労に終わることの方がもちろん多いですが、数日間の停電でも本当に大変だったので…。

まさに「備えあれば憂いなし」の精神です。「自分が被災する」ということはなかなかリアルにイメージしづらいですが(停電前の私自身がそうでした)、わが家の体験談が備えのきっかけになりましたら幸いです。

蓄電池の強制充電(普段は深夜時間帯に充電されます)

蓄電池の強制充電(普段は深夜時間帯に充電されます)

水を入れて凍らせたペットボトルを数本、冷凍庫にスタンバイ(停電時に保冷剤代わりとなります)

水を入れて凍らせたペットボトルを数本、冷凍庫にスタンバイ(停電時に保冷剤代わりとなります)

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