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家づくりの理想と現実家への希望とわが家の間取り
二世帯住宅/家づくりの理想と現実

家への希望とわが家の間取り

やっこ さん

30代の主婦であり、エンジニアとして働く会社員でもある。2014年に、1階にご主人の両親、2階にやっこさんご家族(ご主人+男児2人)が暮らす二世帯住宅を建てる。

家づくりの完成までの記録にとどまらず、完成後には図面では解らなかった使い勝手・デザインへの感想、また使いやすくするための細やかな工夫等の情報を公開し、新築を検討中の人たちに人気のブロガーさんです。

Blog http://iemonokoto.blog.jp/

 

2014年に二世帯で暮らすお家が完成し、新しい暮らしをスタートさせました。
(おそらく)一生に一度の家づくり。その真っ最中は全力を尽くして検討したつもりでしたが、暮らしてみて始めて分かったこと、もっと考えれば良かったと思うことがやっぱりアレコレ出てくるものでして。

そんな家づくりが終わったからこそ振り返って思うアレコレを、良かったことも残念だったことも含めて「家づくりの理想と現実」としてつづっていきたいと思います。

二世帯家づくりのきっかけ

家づくりを始める前は、夫婦2人の時代に購入した新築の分譲マンションに住んでいました。小ぎれいで最新の設備、そして駅近!というマンションライフを満喫しており、当初住み替えは全く考えていませんでした。が、共働きのわが家では、子どもが生まれてみたら夫の両親の手助けを大いに必要とすることが…。

でも、当時の住まいは夫の実家から車で1時間半。頻繁に助けを請うには、この距離が非常にネックとなっていました。一方で夫も、長男として今後の両親との距離の取り方をちょっぴり気にかけていたようでした。 そんなこんなで、なんとなくモヤモヤしていた2013年の夏。

私は突然「夫の実家を建て替えて、夫の両親と同居しちゃおう!!」と天からのお告げのごとく思い立ちました。思いついたら善は急げ(?)ということで、戸惑う夫や夫両親を説き伏せ、いきなり猛ダッシュでめくるめく家づくりの世界に足を踏み入れることになったのです。

二世帯住宅への要望

というわけで、急遽始まった家づくり。それまで「家を建てる」なんて考えたこともなかった私たちは、とりあえずは間取りへの基本的すぎる要望だけを引っ提げてハウスメーカーの展示場巡りを始めました。
間取りへの基本的な要望というのはこんな感じ。

全体
・1階が親世帯・2階が子世帯の二世帯住宅
・玄関・浴室は両世帯で共有
・LDK・洗面室・トイレ・寝室は各世帯別々
(いわゆる一部共有型の二世帯住宅)

1階部分(親世帯)
・LDK・和室・寝室・洗面室・浴室・トイレが必要
・共有である浴室は両世帯どちらからもアクセスの良い場所に配置する
・洗面室と脱衣室はきっちり分ける
・玄関は可能な限り広いスペースが欲しい
・ピアノ・仏壇を置くスペースが必要

2階部分(子世帯)
・LDK、主寝室、子ども部屋×2、洗面室・トイレが必要
・キッチン、洗面室などの水回りはできるだけ集約させる
・子ども部屋はLDK経由でなければ行けない配置で、あまり広くないほうが良い
・子ども部屋は最初1部屋でのちのち2部屋に区切れるようにする

二世帯の家全体への要望

二世帯の共用部分への要望

二世帯住宅の業者選びと間取り

…われながら超ざっくりですね。

お気楽にもこんなざっくりした要望をもとに、いくつかのハウスメーカーに間取りを提案してもらうところから家づくりがスタートしたわけです。
※細かい要望は後々もっとたくさん出てきましたので、あくまで家づくりスタート時点での前提事項的な要望となります。

しかし、ざっくりした要望なのに、いや、だからこそ? 各ハウスメーカーが提案してくれた間取りにはかなりの差がありました。

もちろんどのハウスメーカーでも伝えた要望はきちんとクリアしているのですが、「ただそれだけだね…」と言いたくなる間取りもあれば、先々の暮らしやすさまで考えてくれたことが伝わる秀逸な間取りもあり。間取りの提案力ってこんなに差があるものなのか!?と若干の驚きを禁じ得ませんでした。

家づくり初期における二大決断ポイントは(建築予定地が既に決まっている場合)、

(1)ハウスメーカーや工務店などの業者の選定
(2)間取りの決定

だと思うのですが、この2つってまさに表裏一体。わが家の場合は何よりも「間取りの納得感」が業者選定の最優先事項となり、提案してくれる間取りの優劣(2)がそのままハウスメーカーの選定(1)へとつながっていくことになりました。

当時のこの判断は、「それで良かった!」という面と、「それゆえここは残念だった!」という面の両方がありますが、それはまたおいおい書いていければと思います。

二世帯の間取り

さて、それではわが家の間取りです。まずは1階(親世帯)の間取り。

二世帯の間取り(親世帯)

親世帯が使用するLDK、和室、寝室、トイレ、洗面室に加えて、両世帯が使用する脱衣室、浴室がある間取りとなっています。

なんてことない普通の間取りのようですが、両世帯の共有部分があるだけに1階の間取りは非常に難航しまして、この最終形に落ち着くまでかなりの時間を要しました。
が、結果として、

●行き止まりなく各部屋間を移動できる回遊性の高い間取り
●どちらの世帯からも脱衣室・浴室へのアクセスが◎(これがわが家の要!)
●広めの脱衣室(約2.5畳)
●洗面室〜浴室に至る水回りの動線がまっすぐでシンプル
●寝室からすぐの場所にトイレ(意外と重要!)

と、お気に入りポイントを挙げ始めたらキリがないくらい会心の出来となりました(自画自賛!?)。

そして、2階(子世帯)の間取り。

二世帯の間取り(子世帯)

子世帯が使用する寝室、子ども部屋、トイレ、洗面室が、LDKの左右に並んだ間取りとなっています。 共有部分がないこともあって1階に比べるとかなりシンプル。

そのため、わりとあっさりこの間取りに落ち着きましたが、

●廊下やホールなどの通路スペースがなく、全て居室スペースとして空間を最大限活用
●両側から出入りができて回遊性が高いアイランドタイプのキッチン
●キッチン・洗面室が横並びで家事動線が◎
●子ども部屋がLDKと隣接しているので、子どもが幼いうちから活用可能

とシンプルながらそれなりに満足度は高い間取りとなりました。
予算の上限がある以上は断念した要望ももちろんあり、まさに「理想と現実」のせめぎ合いだった間取り決めですが、そんな中でも図面上の間取りはとても満足度が高い状態で家づくり初期段階を終えたわが家。

では実際、出来上がったお家は暮らしてみてどうだったのでしょうか!?
次回以降、順番に見ていきたいと思います!

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2017年2月22日
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