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2023.11.17
【執筆者プロフィール】
文・写真:Kikorist
都内で暮らす30代の会社員。家族は妻と猫。2021年秋に住友林業で念願のマイホームを建てました。
【マイホームへようこそ28回】で登場した我が家のこだわりポイントや検討の過程を詳しくお伝えします。
住友林業との家づくりやライフスタイルに関するブログを運営中。 blog https://kikorist.com
2階から3階へ
わが家は3階建てです。2階と3階を繋ぐ階段にはいわゆるリビング階段を採用しています。リビング階段はその名の通り、リビングに設けられた階段です。
リビング階段にはメリット・デメリットそれぞれありますが、スペース効率を重視してリビング階段を採用しました。リビング階段は階段のための廊下やホールが不要です。ホールや廊下があることで居室の面積はその分少なくなりますし、当然ホールや廊下にも建築費が発生します。できるだけ居室を広くしつつ、建築費も抑えたい方にはリビング階段はオススメです。
一方で、リビング階段には、音や匂いが伝わりやすく、空調的にもマイナスになることがあるなどのデメリットがありますので、メリットとデメリットを比較するといいでしょう。
形状はかね折れ階段を採用
2階から3階への階段はかね折れ階段(=途中で90度曲がるL字型の階段)となっています。かね折れ階段は、曲がる部分の廻り部を三角形にするか平坦(四角形)にするか選択することができます。
わが家のように三角形にすると足で踏む部分が少なくなってしまいますが、階段の長さを短くすることができます。廻り部平坦にすれば、安全性は上がりますが、その分階段を長くする必要があります。
ハウスメーカーによっては、階段の踏板の長さや一段あたりの高さを自由に設定することができます。これらを調整することで階段の角度を緩やかにすることも可能です。老後のことや安全性、間取りとのバランスを考えながら検討されることをオススメします。
リビング兼ホームシアター
階段を上がると約6.3畳のセカンドリビング兼シアタールームがあります。大画面で映画やアニメを見ることができるシアタールームをつくることは夢でした
間取りと予算の都合上専用のシアタールームを設けることはできませんでしたが、多目的に使えるフリースペースであるセカンドリビングにプロジェクターとスクリーンを設置することで、ホームシアターとしても使えるようにしました。
セカンドリビングは、子どもが大きくなると遊び場スペースとしても使うことを考えています。おもちゃなどが多少出しっぱなしになっても、リビングではないので多めに見ることができそうです。
部屋の使い方を決めつけず、暮らしながら部屋の使い方を考えていくというようなことがあってもいいのではないかと思います。予算やスペースとの兼ね合いではありますが、このように使い方を限定せず多目的に使えるスペースがあると暮らし方が広がると思いますので、参考にしてみてください。
建築基準法では、3階以上の階には、火災時などの非常用侵入口としてバルコニーの設置が義務付けられています。そのため、セカンドリビングにはバルコニーがありますが、腰壁をガラスパネルにしました。
わが家は第一種中高層住居専用地域の端にあり、北側は第一種低層住居専用地域で3階建てが建てにくいため、視界が開けています。そのため、北側のバルコニーの腰壁をガラスパネルにすることで、眺望を活かす提案をハウスメーカーがしてくれました。あわせて南側もコーナーサッシを配置し、開放感のある空間となりました。
奥行きのある収納は何かと便利
セカンドリビングの横には、奥行のある収納スペースを設けています。3階にはセカンドリビング以外に書斎と子供部屋があり、この収納は子供部屋用の布団や毛布などを収納するために設けました。また、加湿器やヒーターといった季節用品、掃除道具なども収納しています。
収納は、家づくりの後悔ポイントでも上位に入る項目です。居室の収納といえばクローゼットとなりがちですが、奥行のある収納も確保すると暮らしやすい間取りになります。