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「 屋根裏部屋がほしい!」 バックナンバー

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建築予定地の制約を調べよう【屋根裏部屋がほしい!31】

2022.08.26

これまで、この連載に一番多くいただいた感想は、屋根裏部屋の制約についてでした。そこで、今回は改めて床面積に算入されない屋根裏部屋(小屋裏収納)に関わる条例を見ていきたいと思います。

屋根裏部屋制約の基本

建築法上、屋根裏部屋を「小屋裏物置」として扱われるには、みなさんご存知のとおり、面積は狭く・天井は低くなくてはいけません。

【制約の基本】
①床面積は、階下の1/2未満
②天井の高さ1.4メートル以下
③ロフトの場合、直下の天井高が2.1メートルあること

また、設備についても、一般的に物置には必要がないとされるものには、設置の制限があります。
④階段・ハシゴ等
⑤窓・開口部
⑥エアコン等の空調設備
⑦出入り方法
⑧そのほかの造作家具や設備

このように、階とみなされない屋根裏部屋を実現するためには、さまざまな制約(第7回参照)がありますが、さらに細かく独自の制約が設けられている地域があります。

例えば…東京都練馬区では、テレビやインターネット等のジャック、扉付きの収納は認められていませんが、⑥のエアコンについては、換気を目的とした場合に限り設置可能です。

制約に従ってつくれば、これだけの空間が余剰空間として使用できます。収納に活かせると、居室がすっきり片付けやすくなりますね。

制約に従ってつくれば、これだけの空間が余剰空間として使用できます。収納に活かせると、居室がすっきり片付けやすくなりますね。

意外に多い出入り方法の制限

階段やハシゴで上り下りする小屋裏収納。階段を使わずに出入りできると物の出し入れが格段にラクになりますね。ですが、この出入り方法を禁止している都市が多くあります。

同じく、練馬区では「上下階からの利用とし、横からの出入りができる計画をしないこと」と明記されています。

そうなると、2階から利用する1階の小屋裏空間(下屋裏)を収納として使うことは認められていません。その一方で、兵庫県西宮市のように、屋根裏部屋、床下収納、下屋裏の床面積をすべてたして1/2を超えなければ、余剰空間として認められる都市もあります。

上下から出入りする小屋裏・天井裏・床下はOK、下屋裏はNGという地域ではないか確認を。

上下から出入りする小屋裏・天井裏・床下はOK、下屋裏はNGという地域ではないか確認を。

窓に関する取り決めをよく把握しよう

屋根裏部屋に設置する窓の面積は、「屋根裏部屋の床面積の1/20未満または以下」と定められている地域が一般的です。

この指定の面積を超えなければ自由に窓を設置できると理解したいところですが、先ほどの東京都練馬区でしたら、上記を遵守した上で、さらに「かつ、0.6㎡以下」という規定があります。

そのほかにも、調布市は「壁一面あたり0.36m²以下」の開口とすることと指定されており、引き違い窓を採用することも認められません。

床面積を基準に窓の大きさが決められるところが多く見受けられますが、このように壁一面あたりに制限があると、窓を取り付けられる外壁面が一面しかない場合、屋根裏部屋の床面積がどんなに広くても、0.36m²以下の窓を一つしか付けられないことになってしまいます。

薄暗い屋根裏部屋になってしまうと大変です。このような地域では、なるべく外壁に面する壁を多く取れる空間をプランする必要があります。

また、屋根裏部屋にトップライトを設ける場合も、注意が必要です。

トップライトを設けるために、屋根裏部屋に勾配天井を採用すると、天井高が1.4m以上の部分ができ、普通の部屋扱いにになる可能性が高くなります。

しかし、調べて見ると大阪府堺市では、トップライト部分だけを煙突状に立ち上げて対応することができることが解りました。このように、トップライトの設置ができる場合がありますので、間取りを検討する前に、ぜひ建築予定地の条例をよくご確認ください。

地域による制限の違いの調査は、次回に続きます。

堺市の「小屋裏物置等の取り扱い」にあるように、屋根裏部屋の天井をすべて勾配天井にせずに、トップライト部分だけを煙突状に立ち上げて対応することができる場合があります。
ただし、この場合、立ち上がり部分をアクリル板で塞いで、人が入り込めない構造にしたり、60cm角以下の人が入り込めなない寸法にする必要があります。

堺市の「小屋裏物置等の取り扱い」にあるように、屋根裏部屋の天井をすべて勾配天井にせずに、トップライト部分だけを煙突状に立ち上げて対応することができる場合があります。
ただし、この場合、立ち上がり部分をアクリル板で塞いで、人が入り込めない構造にしたり、60cm角以下の人が入り込めなない寸法にする必要があります。

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