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前回まで2回に分けてご紹介した実例は、2階建てのはずなのに、まるで3階の部屋が増えたかのような空間が得られる、とても魅力的な固定階段式の屋根裏収納でしたね。
今回は、固定階段式とは違った魅力のある下屋裏収納のことを詳しく調べてみました。
既に、屋根裏収納なら固定階段式しかないと心に決めてしまった方にも、参考になりそうなポイントがありましたので、ぜひご覧ください。
2階よりも1階の床面積が広いプランの場合、1階の天井に下屋という母屋にさしかかる部分的な屋根を付けることがあります。この下屋の余剰空間を活用するのが下屋裏収納です。
以前、一部をご紹介しましたが(第2回)、あらためて下屋裏収納のメリットを確認してみましょう。
●はしごや階段での上り下りが必要なく、横移動での重たい荷物や頻繁な出し入れが楽。
●階段スペースの確保が不要で、施工費用も節約できる。
●固定階段が禁止されている地域でも使いやすい屋根裏収納が実現できる。
●斜線規制や高さ制限が厳しく、メインの屋根の余剰空間を十分確保しにくい場合にも使える。
●屋根裏の床に出入りのための開口が不要なため、床面積を有効活用できる。
●メインの屋根に屋根裏収納を設けている場合でも、下屋があれば併設できる。
さまざまなメリットのある下屋裏収納ですが、取り入れる際に注意すべきポイントもまとめました。
●下屋裏収納の他に、階段やハシゴが必要な屋根裏収納やロフトを併設するプランの場合、これらの床面積の合計が2階の面積の2分の1未満となる必要がある。
●総2階のプランには下屋がないため設置できない。下屋を設けるプランに変更すると、総2階のコストメリットが失われ、総建築費がアップする可能性がある。
●下屋の勾配の影響を受けやすく、最大1.4mの天井高を広く確保するのが難しい。
●下屋裏収納を設置する面に窓を設けるのが難しくなり、2階の採光・彩風計画に影響が出る場合がある。
●下屋裏が外壁に接する面が少ないため、下屋裏収納内の採光・彩風を確保しにくい。
続いて、下屋裏収納の特徴を生かしたプランニングの例と活用シーンも交えて見ていきましょう。
【廊下に出入り口を付けるプラン】
誰でも出入りしやすい廊下に出入り口を付けることで、家族の共有物の収納スペースとして活用できます。十分なスペースが取れれば、書斎やプレイルームとして、一つの部屋のように使うこともできますね。
【部屋に出入り口を付けるプラン】
出入り口を寝室や各部屋の中に付けることで、プライベートな収納スペースを拡張できます。
家族それぞれで大切に管理したいコレクションを収納したり、音が出る音楽やDIYを楽しむスペースとして活用する場合にも、他の家族に気を使わなくて済みそうです。
【ウォークインクローゼットの中に出入り口を付けるプラン】
まるで隠し部屋のように、ウォークインクローゼットなどの収納の中に出入り口を付ける例もあります。この方法が嬉しいのは、出入り口に扉を付けなくても困らないことです。建具の費用を節約することができますね。
シーズンオフの衣類や毛布の退避スペースとして活用することで、ウォークインクローゼットの衣替えもスムーズになりそうです。
下屋裏収納は、重視する使い勝手や敷地の制限によって屋根の掛け方を考える必要があります。 外観にも影響が出るポイントとなるため、タイプ別メリット・デメリットをよく理解して検討しましょう。
【独立した下屋の余剰スペースを利用する場合】
独立した下屋は、一般的に勾配が緩いケースが多いため、余剰スペースの天井高を確保するのが難しくなります。中に入って部屋のように使うためには、かなり大きく急な勾配の下屋が必要です。
一方、下屋の上に外部に面する壁を確保することで、採光や彩風のための窓を付けられるメリットがあります(前述の実例パース図参照)。
【連続した屋根による下屋裏スペースを利用する場合】
2階の屋根から連続した下屋の余剰スペースは高さが取りやすいため、中に入り込んで利用できる下屋裏収納の実現がしやすくなります。
ただし、独立した下屋に比較して斜線規制の影響を受けやすく、下屋に面する2階の壁に窓を取れないなどのデメリットがあります。
文:まっしんはやぶさ/イラスト:天野勢津子/編集:イエマガ編集部/スポンサー:マイホームデザイナー13
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