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前回に引き続き、実際に建てられたお家の屋根裏部屋をご紹介します。
この回では、完成写真から、屋根裏部屋の内装の仕上がり、実際に使ったときの様子など、図面ではイメージしにくいポイントを、さらに詳しく拝見します。
8畳の床面積を確保したこの事例は、幅も奥行きもどちらも長く、壁際に物を置いても真ん中に十分なスペースや通路が確保できる広々した屋根裏部屋になっています。
この広い壁面に棚等を設置すれば、かなりの収納力が期待できます。
また、屋根勾配の影響は、壁に近い部分だけに抑えられたので、頭がつかえることはほとんどなく、屋根裏部屋の往来には気にならないでしょう。
屋根裏部屋には、小屋束と言われる柱が立ってしまう(第5回)ことがありますが、このお家は、構造的に柱なしの設計が可能だったそうです。
屋根裏部屋がもう少し広くなると、柱が必要な場合もあるそうですが、柱のありなしで中央スペースの使い勝手が大きく変わります。
屋根裏部屋は下階の2分の1までの広さにできますが、闇雲に広さを求めず、柱が不要な範囲で設計することも使いやすくするポイントとして参考になりますね。
2階につながる固定式の回り階段には、通常階の階段とまったく同じ、しっかりした手すりが付いています。
階段途中には、照明が取り付けられている明るい階段で、家族の誰もがいつでも安全に屋根裏収納まで上がってくることができます。
また、床材は通常階と同じ美しい木目のフローリングで、クロスや巾木も通常の部屋と同様の仕様になっています。
ただ、天井と壁の境目は廻り縁のないクロス仕上げにして、すっきり見せることで圧迫感を軽減しています。
普通の部屋でもよく使われる手法ですが、天井が低い屋根裏収納では特に効果的です。
屋根裏部屋の照明の配線は、引っ掛けタイプのシーリングコンセントです。
当初検討したダウンライトを見送り、ご自身で購入したLEDシーリングライトで、コストダウンを図られたそうです。天井が低く楽に手が届きますので、簡単に取り付けられますね。
この屋根裏部屋では、階段途中のものを含めて合計3つの窓が付いています。屋根裏部屋に取り付けられる窓は、床面積1/20未満もしくは、0.2〜0.3平米程度の小窓(第7回)という制限があります。
この際、階段途中の窓も、窓開口の面積の計算対象になりますのでご注意ください。
こちらの屋根裏部屋の北面に付けられた横滑り窓は、できるだけ光が入るように、1.4mの天井ぎりぎりの高さに設置されています。高い位置に付けることで、下に棚や荷物を置くスペースを広く確保でき、収納効率のいいプランになっていますね。
また、横滑り窓は、少し開けたままにしていても、多少の雨は入りにくいので、窓を開けて風を通しているときに急な雨が降ってきても、慌てなくてすみます。
最後は住居後、実際に活用されている屋根裏部屋の様子です。カラーボックスを使ってお子様たちの写真やご主人の趣味のフィギュアを綺麗にディスプレイされました。
屋根裏収納を荷物置き場だけでなく、趣味や思い出を楽しむスペースとされようとしていることも伺えます。
この建物は、1階2階の各部屋に屋根裏部屋がなくても十分な収納スペースを備えているため、荷物を詰め込まなくても余裕があるのでしょう。
屋根裏部屋は、造作家具の設置が不可となっていることがありますが、このようにカラーボックスや後付家具を活用することで、普通の部屋のようにインテリアを工夫することができます。
こちらの事例を参考に検討中の方は、より具体的な屋根裏部屋のプランに進められればと思います。次回は、1階の屋根の上につくる「下屋裏」について取り上げます。
文:まっしんはやぶさ/イラスト:天野勢津子/編集:イエマガ編集部/スポンサー:マイホームデザイナー13
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