ホーム > 間取り >屋根裏部屋がほしい! |
家づくりの先輩たち「イエマガサポーター」に聞いた成功・失敗の体験談や口コミ情報。
自分で間取りを考えてみたい人に。ゾーニングから家具配置、インテリア計画までの基礎知識。>>
新築、リフォームのプロに聞いた、間取りへの人気リクエスと施工例をご紹介。>>
要望した間取りの中で、良かったことや改善したいと感じていること。>>
前回は、【6畳以上で固定階段とクロス仕上げ】の屋根裏部屋の具体的な見積もり例をご覧いただきました。
今回は、そのほかにコストアップ・ダウンにつながる仕様・設備について、みなさんの予算内に収まる屋根裏部屋が完成するように、詳しく検討していきたいと思います。
屋根裏収納を広く取るために、片流れ屋根を採用することが多い(第3回目参照)のですが、この場合は外壁面積が切妻屋根よりも広くなります。そして、外壁材の施工面積が増えることで、コストアップ要因となります。
さらに、屋根勾配を急にして屋根裏スペースを広げる場合は、外壁面積だけでなく、屋根面積も増加します。また、勾配を急にしすぎると、足場設置や施工費用も追加となるので注意が必要です。
屋根裏部屋のために、断熱材の施工面積が増える場合は、コストアップ要因となります。
屋根断熱を採用している住宅仕様の建物であれば、屋根裏空間は元々断熱空間になりますが、天井断熱の場合は屋根裏に沿って断熱材を追加する必要があります。
高価な断熱材を利用する場合は、追加コストも大きくなる可能性もあります。
さまざまな物の収納に便利な屋根裏部屋ですが、利用用途によっては、全体的な建物の耐震補強などが望ましい場合があります。
特に、大量の本などの重い荷物を収納することが決まっているときは、あらかじめ建築会社に相談しましょう。
屋根裏部屋の床も重量に耐えられる補強が必要な場合もあり、これらもコストアップ要因となります。
屋根の構造上、屋根裏裏部屋の中に柱が何本も立ってしまうことがよく見られます。
小屋束と言われる屋根を支える重要な柱なのですが、残念ながら屋根裏収納を広々利用するには邪魔となり、残念に感じるでしょう。
屋根裏の梁や母屋の構造補強で、柱を減らせる場合がありますが、設計と構造材の見直しでコストアップ要因となります。
屋根の掛け方と関わりの深い屋根裏収納は、プランニングの際に斜線制限の影響を受ける場合があります。
斜線制限の影響で、思い通りの屋根裏収納が実現できないときに、天空率による規制緩和を活用する手段がありますが、天空率計算と申請費用がコストアップ要因となります。 となります。
以上のような工事を追加することによって、費用がアップするケースがあります。計画前に、しっかり建築業者と相談のうえ、仕様を決定してください。
次回は、少しでも予算を抑えたいときはどうしたら良いか?と、せっかく造るなら、快適に使いたいという方のために、細かなオプション設備について考えてみます。
文:まっしんはやぶさ/イラスト:天野勢津子/編集:イエマガ編集部/スポンサー:マイホームデザイナー13
イエマガで人気のキーワード 間取り:「間取り」のもくじ >> 太陽光発電:太陽光発電のある家 >> |
キッチン:わが家のキッチンプラン >> |
土地探し:土地探しの10のコツ >> 地盤改良:調査と口コミ >> 業者選び:業者との出会い >> 構造・建材:耐震ワンポイント講座 >> |
マンガ:おうち大好き >> お役立ち:家づくりノート >> |
|||||