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2021.08.25
今回は、リビングとロフトをつなげたリビングロフトプラン例をご紹介します。
特に平屋や2階リビングの間取りに取り入れやすい、屋根裏空間の活用方法としてのリビングロフトの魅力を確認していきましょう。
リビングをより広く贅沢な空間に
ご夫婦での二人暮らしや小さなお住まいでも、生活の中心となるリビング空間は大切にされると思います。ここでは、19.1畳の二階LDKとリビングロフトを実現した、延床面積27.4坪のコンパクトな建物プランをご紹介します。

【1階の間取り】寝室と水回りは1階にまとめています。ご夫婦二人のお住まいを想定して、部屋数が少ないため、広い収納や洗面室と、書斎も確保できました。

【2階の間取り】19.1畳のLDKと2.2畳のインナーバルコニー。

【ロフト】北側に面したロフトは固定階段付の7.5畳です。さらにリビングの上部は13畳の吹き抜けになっているのが、リビングに大きな効果をもたらします。
ロフトと勾配天井の相乗効果
延べ床面積に含まれない「余剰空間」として取り扱われる屋根裏やロフトは、階下の床面積の1/2までしかつくることができません(第7回)。
しかし、ロフト以外の屋根裏スペースをすべて勾配天井の吹き抜けにすることで、屋根裏の余剰空間を隅々まで利用できます。この点は、屋根裏部屋とは違うロフトのメリットと言えます。
しかも、このロフトに隣接する吹き抜けの空間が、リビングの開放感に効果を発揮してくれます。余剰空間の活用というのは、単純に空間にモノを詰め込んだりスペースをつくるということだけではないのですね。

ダイナミックで開放感あるリビングロフト。この天井高の効果で、19.1畳LDKという数字以上の広さを感じることができると思います。

7.5畳のロフトは、現し梁でリビングのインテリアのアクセントにもなっています。
天井の高低差でゾーニング
ロフトの真下は、吹き抜けで開放感あるリビングに対して、高低差による自然なゾーニングを意識した、キッチンとダイニングスペースです。
高低差で空間にメリハリができることで、よりリビングの開放感と広がりを感じることができるでしょう。
和室など天井が低いほうが落ち着く空間もあります。ロフトの大きさや位置を工夫すると、天井高をコントロールできますね。

天井の低いキッチンから、リビング全体を見渡すと、吹き抜けの勾配天井の高さがより引き立ちます。

ダイニングには、ティータイムや食事が楽しめる小さなインナーバルコニーが隣接しています。
北入り玄関総2階のシンプル外観
このプランでは、6寸の屋根勾配の切妻屋根でリビングロフトを実現しています。
北入り玄関の、南側の日当たりがあまり望めない環境を想定して、あえて北側からの採光を考慮した窓が特徴です。
ロフトを活用して北側でも高い位置から採光できる窓を付けることで、2階リビングに光を取り込むだけでなく、外観のアクセントとなっていますね(※)。
北側は窓を付けても暗いというイメージがありますが、窓の大きさや位置などで、意外なほど明るい光を取り入れることができるので、あきらめずに工夫してみてはいかがでしょうか。
※窓の大きさやFIX窓は不可などの制限を受ける地域もあるのでご注意ください。

約30.5坪の敷地に27.4坪の総二階のかわいい建物です。こんなコンパクトな建物でも、リビングロフトで、広々2階リビングを実現できるんですね。
