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「 分離発注とハーフセルフビルドで」 バックナンバー

第3回 接道に5人の所有者【分離発注とハーフセルフビルドで北欧風ハウスを建てる】

2023.03.22

【執筆者プロフィール】

tiu さん

ある日、格安の土地を見つけて、新築計画をスタートしたところ、思わぬトラブルで一度断念することに。改めて始めた家づくりを支えてくれたのは、分離発注での契約を専門とする一級建築士事務所でした。

自由度も高く、すべてを建築業者に任せるより安くつくれるけれど、手間と時間がかかる「分離発注」と自分たちでできることはするという「ハーフセルフビルド」で、憧れの北欧風ハウスが完成しました。

ちょっと他とは違った家づくりのストーリーをこの連載で綴っていきます。

Blog https://myhomeblog.tiulabo.net/

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「この土地を買わないと後悔する!」そう最終決断をくだしたわが家は、この訳あり土地の購入を申し込むことにしました。(前回はこちら

接道に5人の所有者

不動産屋にその旨を伝えると、「一度来てください」ということで週末に行くことになりました。実は会うのはこれが初めて。後にわが家の担当となる女性と社長が対応してくれました。そして、社長から重大な問題があることを告げられます。

この土地は私道にしか接しておらず、その場合、私道の所有者から通行と工事の同意書をもらう必要があるということ。

しかも、その私道が5名の共同所有になっているらしいのです。

「といっても、心配は御無用。この同意書は不動産屋が用意しますし、万が一、土地の問題で家が建たなかったとしても『住宅ローン特約』を付けるので、そちらには不利益は発生しない」とのこと。

それならと、安心して契約に進むことになりました。

また、社長から「正式な契約を交わす段階から、建築会社の人に加わってもらったほうがいい」とのアドバイスをもらい、土地と同時にハウスメーカーも決めるという急展開に。

たくさん見てまわった見学会やモデルハウスの中で、ローコストで性能が良く、間取りが柔軟、しかもおしゃれというハウスメーカーと出会い、さほど迷うことなく一社に絞ることができ、土地の契約会には、営業マンに同席してもらうことになりました。

不動産屋を訪れることで、家に接している細道が私道ということが分かりました。しかも所有者は5人。全員の同意書が必要になるそうです。

不動産屋を訪れることで、家に接している細道が私道ということが分かりました。しかも所有者は5人。全員の同意書が必要になるそうです。

訳ありの土地の契約会

いよいよ土地の契約会の日。

不動産屋の小さなテーブルに、不動産屋の社長、高齢の地主3人、ハウスメーカーの営業マン、わが家が一同に会しました。

独特の緊張感の中、不動産屋の社長が司会役となり、簡単な挨拶とそれぞれ謎の自己紹介。長い重要事項の説明に、問題になっている道路や建築時の搬入方法なども話し合い、住宅ローンや建築申請が通らない時は契約解除という特約も入れ、最後に手付金を渡し、印鑑をたくさん押して契約会は無事終了。

土地の購入ってこんなに大変なのですね。

その足で、ハウスメーカーに移動し、工事請負契約も済ませました

最高の土地が手に入り、最高のチームに巡り会え、ついにわが家の家づくりスタートです!

契約会に集まったメンバーは、不動産会社社長とわが家担当の女性スタッフ、ハウスメーカーの営業マン、それに土地の所有者3人。温和な方ばかりで、ここでは一安心していたのですが…。

契約会に集まったメンバーは、不動産会社社長とわが家担当の女性スタッフ、ハウスメーカーの営業マン、それに土地の所有者3人。温和な方ばかりで、ここでは一安心していたのですが…。

家づくり開始、1つ目のトラブル

翌週からハウスメーカーの営業マンと家づくりが開始。最初は、住宅設備のショールームめぐりから。早速、家づくりを楽しんでいるわが家がいました。

そんな時、不動産屋から一本の電話が…

私道の所有者さん5名のうち1名しかご存命でないことが分かりまして、少し難航しております」

と言ってきたのは、わが家の担当になった不動産屋の女性スタッフ。所有者が亡くなった場合、その子孫全員に権利が移り、子孫全員から許可を取らないといけないこともあるらしいのです。

ちょっと心配要素ではありましたが、家の話でそれどころじゃなかったこともあり、この不動産屋なら大丈夫だろうと信頼して引き続きおまかせすることに。

それから半年、家づくりは順調そのものでした。それに反して、土地の問題は進展がありません。久しぶりに不動産屋に状況を確認してみるとある異変が…。この私道問題が、さらなる波紋を呼ぶことになるのです。その話は次回に。

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