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「 分離発注とハーフセルフビルドで」 バックナンバー

第15回 木製にこだわったキッチン選び

2023.11.02

【執筆者プロフィール】

tiu さん

ある日、格安の土地を見つけて、新築計画をスタートしたところ、思わぬトラブルで一度断念することに。改めて始めた家づくりを支えてくれたのは、分離発注での契約を専門とする一級建築士事務所でした。

自由度も高く、すべてを建築業者に任せるより安くつくれるけれど、手間と時間がかかる「分離発注」と自分たちでできることはするという「ハーフセルフビルド」で、憧れの北欧風ハウスが完成しました。

ちょっと他とは違った家づくりのストーリーをこの連載で綴っていきます。

Blog https://myhomeblog.tiulabo.net/

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第15回 木製にこだわったキッチン選び

キッチンは、こだわりポイントが満載で新築の醍醐味の一つでもあります。ただ、こだわればこだわるほど予算は青天井。わが家はあくまでも普及品並の価格で理想のキッチンを実現することにこだわりました

今回はそんなわが家のキッチン選びについてご紹介します。(前回はこちら

こちらがわが家の理想のキッチンのイメージ。予算はないのに希望だけはいっぱいあります(笑)。

この中で、キッチン本体に関するものをまとめると以下の4つになります。

■キッチン本体の希望

①木製で、アンティーク風なカウンターキッチン
②シンプルなステンレス天板
③前面パネルをなくし開放感UP!
④その他の細かいオプション(グースネック水栓など)

しかし、蓋を開けてみると、ほとんど叶わないという絶望的な現実に直面することに。

13のショールームめぐり

当初、わが家はハウスメーカーで規格住宅を建てる契約をしていました。

そのため、キッチンの仕様は最初からかなり絞り込まれていて、理想のキッチンをかなえるのは非常に厳しい状況となっていました。幸か不幸か、そのハウスメーカーとは破談になり、その後、建築士事務所と契約。

ここではすべてが自由。前回の反動もあり背中に羽根がはえたような気持ちでショールームをかけめぐりました。気づけばその数13。

結論から申しますと、採用することになったキッチンメーカーはW社。木のぬくもりを感じる商品が特徴の住設メーカーです。

このメーカーを採用した理由を4つのポイントにそってご紹介したいと思います(購入時から時間が経過しているため、現在とは異なる部分がある可能性があります。ご了承ください)。

気に温もりを感じるキッチンに決めました。

気に温もりを感じるキッチンに決めました。

メーカー選定のポイント

①木製のアンティーク風なカウンターキッチン

たくさんのショールームを見てきましたが、心から「このキッチンがほしい!」と思ったのはこのW社1社だけでした。

海外ドラマに出てきそうな木製のキッチンで、昔からありそうなレトロ感がありつつ、現在でも通用するシンプルで洗練されているデザインは、まさにわが家が求めていたものでした。

さらに、お手頃パッケージの存在も決め手になりました。

W社の木をふんだんに取り入れた商品はやや割高なのですが、このお手頃パッケージは定番の商品をパックにして価格を抑えたもので、カスタマイズ性はおとるものの内容はわが家にとっては十分満足いく内容でした。

木製に加えて、お手頃パッケージがあることも決め手になりました(イメージ図です)。

木製に加えて、お手頃パッケージがあることも決め手になりました(イメージ図です)。

これにより見積りもクリア。理想のキッチンがついに現実のものとなってきました。

②ステンレス天板

わが家の理想の1つに、写真のようなシンプルでフラットなステンレス天板がありました。しかし、世の中は人工大理石が主流、ショールームを探してもステンレス天板のキッチンは少数派でした。

たまにあったと思ったら、エンボス加工やドット加工がされていたり。高級グレードには採用されている商品がいくつかありましたが、びっくり価格で撃沈。
そんな中、W社のお手頃パッケージにはこのステンレス天板が入っていたのでした。

ステンレスの天板で、さらにうれしい驚きです。

ステンレスの天板で、さらにうれしい驚きです。

③前面パネルをなくし開放感UP

I型キッチンの場合、写真のように前面のパネルにレンジフードを取り付けることが多いと思います。

しかし、わが家が優先したいのは開放感。この壁をなんとかして取り除けないかと考えていました。

そのためには、サイドフード(横の壁に取り付けるレンジフード)にする必要があるのですが、これがメーカーによって対応がまちまち。そんな中、W社はとても柔軟で問題なしというお言葉をいただくことができました。

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I型キッチンとは、コーナーのない直線型の壁付キッチンです。壁付ではない直線型だとアイランドキッチンやペニンシュラキッチンがありますが、壁付キッチンはもっともポピュラーで安価というメリットがあります。
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前面パネルにレンジフードというのではなく…

前面パネルにレンジフードというのではなく…

希望していたサイドフードで、前面パネルなしという選択が可能でした。

希望していたサイドフードで、前面パネルなしという選択が可能でした。

④細かいオプション希望(グースネック水栓など)

TVや雑誌で見かけるおしゃれなキッチンは、水栓やガスレンジからコンセントカバーといった細部のパーツまで徹底的にこだわってつくられています。

システムキッチンは、さまざまなパーツが選べますが、理想のアイテムがカタログに載っていない場合、非常に悩みます。

妥協するか、施主支給するか。

W社の場合、その都度確認は必要ということでしたが基本的に施主支給もOK。これは同時に大幅なコストカットができることにもなり、わが家にとってこれ以上にない条件でした(もちろんすべて自己責任になる覚悟は必要です)。

グースネック水栓ほか、細かなアイテムを自分で用意できることになりました。

グースネック水栓ほか、細かなアイテムを自分で用意できることになりました。

施主支給とDIYの検討

すべての条件をクリアしついに理想のキッチンにたどりつくことができました。思いつくショールームもすべて回ったので思い残すこともなし。

しかし、まだまだこれで終わりではありません。ここから、レンジフード、ガスレンジ、水栓などの施主支給品選定と、タイルや食器棚のDIYの検討が待っています。それについては、また次回くわしくご紹介したいと思います。キッチン探しの旅はつづく…

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