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「 分離発注とハーフセルフビルドで」 バックナンバー

第25回 カナダ発の断熱材吹付工事

2024.04.24

【執筆者プロフィール】

tiu さん

ある日、格安の土地を見つけて、新築計画をスタートしたところ、思わぬトラブルで一度断念することに。改めて始めた家づくりを支えてくれたのは、分離発注での契約を専門とする一級建築士事務所でした。

自由度も高く、すべてを建築業者に任せるより安くつくれるけれど、手間と時間がかかる「分離発注」と自分たちでできることはするという「ハーフセルフビルド」で、憧れの北欧風ハウスが完成しました。

ちょっと他とは違った家づくりのストーリーをこの連載で綴っていきます。

Blog https://myhomeblog.tiulabo.net/

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第25回 カナダ発の断熱材吹付工事

わが家は断熱材に現場発泡ウレタン断熱材一つ「アイシネン」を採用しました。今回は、わが家がアイシネンに決めた理由と、なかなか見る機会のないアイシネンの工事風景をご紹介します前回はこちら)。

工事の流れ

わが家の工事の流れはこちら。今回は木工事編の最後、断熱工事です。

【18日目】基礎完成
【20日目】建方(1階部分)、足場組み
【21日目】上棟
【22日目】外壁の下地
【25日目】屋根工事
【27日目】床工事
【36日目】サッシ工事
【34日目】階段工事
【42日目】断熱工事/外壁工事 ←今回のお話

現場発泡ウレタン断熱材とは?

そもそも現場発泡ウレタン断熱材とは、現場で吹き付けた液状のウレタン材がモコモコとふくらむタイプの断熱材です。軽量でも高い断熱性能を持つのが特徴です。現場発泡ウレタン断熱材のメリットとデメリットをまとめました。

【メリット】
経年変化に強い
断熱性能が高い
気密性が高い
防音効果が高い
・職人による施工ムラがグラスウールより少ない

【デメリット】
・コストが高い
・燃えると有毒ガスが発生する
・解体時に分離が難しい

これに加え、アイシネンは耐水性、耐湿性、透湿性、非吸水に優れる点、柔らかく割れにくいため地震に強いメリットなどが特徴です。

ちなみに、アイシネンの公式情報によると、アイシネンはカナダ発祥のメーカーで現在は北米の住宅用発泡ウレタン断熱材において高いシェアを持っているそうです。

わが家が「アイシネン」を選んだ理由

断熱材については1点だけ強い要望がありました。以前住んでいた実家にロフトがあったのですが、夏場サウナ状態になって使い物にならなくなっていたのです。理由は明白で天井の断熱が適切になされていなかったこと。

わが家は2階リビングなのもあり、多少の増額はあっても天井だけはしっかり断熱したいと考えていました。

とはいえ、断熱材は高気密・高断熱の要。選定にあたっては建築士さんのおすすめの中から選ぶことに。その1つにアイシネンがありました。

建築士さんからのご提案はこうです。

アイシネンは断熱材としてとても優秀。断熱材を検討するうえでは考慮しておきたい点がある。その一つが壁内の結露問題。この対策として透湿性を持つ断熱材と外壁下地を組み合わせる手がある。アイシネンは透湿性を持つので、もしアイシネンを使うなら、同じく透湿性を持つダイライト(外壁下地)との組み合わせがおすすめ。というものでした。

ダイライトは地震に強い耐力面材としての一面もありこれも採用理由の1つでした(くわしくは第20回をご覧ください)

ただし、金額は50万円アップ(当時の価格で)。悩ましい金額でしたが、ここは信頼する建築士さんのおすすめに乗ることに。

発泡ウレタン断熱材「アイシネン」の作業風景

いよいよ、断熱工事の日。

現場に行くと「アイシネン」と大きく英語で書かれたトラックが停まっていました。ドラム缶が物々しい。

残念ながら今日は立入禁止で吹付け作業の様子は見学することができず。この日は出直すことに。

大きく「ICYNENE(アイシネン)」と書かれたトラック。

大きく「ICYNENE(アイシネン)」と書かれたトラック。

中に吹き付けようウレタンが入った大きなドラム缶が。

中に吹き付けようウレタンが入った大きなドラム缶が。

翌日、自由に見学できるということで行ってみると、そこには真っ白な鍾乳洞のような不思議な空間が広がっていました。

建築士さん的には「今回、たっぷりと吹いてもらって良かった。吹付け不足があると追加で吹いてもらうこともあるので」とのこと。

やはり、グラスウールであっても吹付け断熱であっても、断熱材は職人の腕に左右される要素がありそうです。

ウレタン吹き付けの翌日。

ウレタン吹き付けの翌日。

その後は、はみ出た部分を2日かけてカットしていきました。

柱からはみ出した部分をカットしていきます。

柱からはみ出した部分をカットしていきます。

施工後はこのとおり見違える状態に。これが吹付け断熱か。確かにこれは髪の毛一本はいる隙間もなさそう(あくまでも素人視線)

ちなみに、天井はどうなっているかというと、このとおり鍾乳洞でした。見えなくなる部分は削らないみたいですね。

凸凹のウレタンが平らな状態に。

凸凹のウレタンが平らな状態に。

天井部分はカットせずに分厚いウレタンをそのままに。

天井部分はカットせずに分厚いウレタンをそのままに。

断熱材が見られるタイミングは一瞬

その後、間もなくして壁には石膏ボードが貼られていき断熱材とはおさらばすることに。断熱材が見られるタイミングはかなり短いと感じました。断熱材を見たい時は壁が閉じられる前に声をかけてもらえるように約束しておいた方が良さそうです。

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