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「 海外ドラマの間取りとインテリア」 バックナンバー

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クイーンズ・ギャンビット 前編/ Queens Gambit  海外ドラマの間取り vol.72

2022.03.23

60年代アメリカのインテリア

イエ子(間取り探偵:以下・イ):前回の更新からお時間をいただきました。今回は、Netflixで人気を博したチェスの天才少女の成長を描く『クイーンズ・ギャンビット』です。60年代アメリカのレトロモダンなファッションとインテリアも見どころのドラマと、リクエストをいくつかいただきました。

Kさん(秘書:以下・K):孤児院から出た主人公のベス・ハーモンがチェスの世界で頭角を現し、上り詰めていくサクセスストーリーですね。

わたしも家具や壁紙の色遣いなど独特の世界観で、ほかのドラマでは見たことのない個性的なインテリアに目を奪われました。


『クイーンズ・ギャンビット』あらすじ
母親を事故で失った少女ベス。養護施設に預けられ、孤独の中でチェスと出会った彼女は、その世界にのめり込んでいきます。

男性中心の大会に果敢に挑戦し、勝ち進んでいく爽快感、チェスの対局での心理戦や、ベスが抱える深い心の闇をどう乗り越えるのか…見始めたら止らないNetflixオリジナルの人間ドラマです。

※この連載のバックナンバーは書籍になっています。海外ドラマの間取りとインテリア


今回も秘書のわたくしが、とことん調べました!上からみた1階の間取り図はこちらです。

リビングからダイニングへ行けたり、廊下からキッチンに行けたりできる回遊動線に、扉のない大きな開口でLDKがひとつの空間のように感じます。

リビングからダイニングへ行けたり、廊下からキッチンに行けたりできる回遊動線に、扉のない大きな開口でLDKがひとつの空間のように感じます。

玄関ホールを抜けて右手にあるのが大きなリビングルーム。開口部には劇場の舞台幕のような飾りが施されています。中に入ると大きなソファや暖炉など、重厚感のある家具が並んでいます。

玄関ホールを抜けて右手にあるのが大きなリビングルーム。開口部には劇場の舞台幕のような飾りが施されています。中に入ると大きなソファや暖炉など、重厚感のある家具が並んでいます。

玄関ホールからリビングを見たところ。廊下には階段があり、階段下は洗面室になっています。まっすぐ進むとキッチンコーナーに。

玄関ホールからリビングを見たところ。廊下には階段があり、階段下は洗面室になっています。まっすぐ進むとキッチンコーナーに。

エレガントからモダンへ

イ:ベスが初めてこの家に来た時、家の内装を見て驚きと喜びの表情を浮かべていましたよね。その表情が印象的で好きなシーンのひとつです。

K:チェスの大会の賞金を喜ぶシーンもあり、お金に余裕がある感じではなかった気がしますが、絵画や置物なども多く、豪華なインテリアですね。

イ:そうですね。内装の基本は、アンティークなモールディング、暖炉、重厚な家具というクラシックスタイル。古い建物という雰囲気がでていますが、壁は古典的な漆喰でなく、柄のはっきりした壁紙をたくさん採用して、若い人が好きそうなポップなデザインになっていますね。

K:その中で、グリーンの壁紙を一番大きくを取り入れて、ほかの色合いとの調和が取れていますね。

イ:テーマカラーは、グリーン&ブルーで、リビングはエレガントにまとまっているようですが…キッチンは、メタル素材のカウンターや黄色い壁紙。わたしは、このおうちは、時代の流行に合わせて、どんどんモダンインテリアに変えてきた結果のコーディネートではないかと推測しています。

ドラマが進み、ベスが行なうリフォームの結果、さらに北欧モダンのテイストが加わってきますよね(次回ご紹介します)。

玄関から家の中を見たところ。ベスは階段からリビングを見渡して、驚きの表情を浮かべます。

玄関から家の中を見たところ。ベスは階段からリビングを見渡して、驚きの表情を浮かべます。

右側の扉が玄関。

右側の扉が玄関。

リビングの奥にキッチン・ダイニングがあります。

リビングの奥にキッチン・ダイニングがあります。

柄と色を多用する楽しさ

イ:キッチンのテーマは、「足し算のインテリア」だと思いませんか?ドラマに出てくるおしゃれな人たちが着こなす、柄と柄を重ねたり、コントラストの強い色を合わせたりするちょっと真似できないファッション…。

この部屋も、ブルーのL字型キッチンに、レースでデコレーションされたカウンター。壁紙は色味の違う2柄をチョイス。

この派手やかな空間を見ていると、シンプルな部屋に物足りなさを感じるようになりそうです。けばけばしくならずに、見飽きない派手さ。上級者のコーディネートですね。

K:どこになにを置くか、計算された要素の集まりなのでしょうね。ちなみに、冷蔵庫の横に置いてあるピンクやオレンジの戸棚が付けられたかわいい色遣いのキャビネット、調べたところ、こちらは東ドイツ製の1950年代につくられたものだそうです。

イ:昭和レトロに通じるデザイン。こういう当時流行りつつあったモダンデザインの家具や壁紙に、先の回でリフォームするんですよね。

花柄やピンクに包まれた、2階の部屋とリフォーム後の様子を次回、お届けします。

隅っこで目を引く色遣いのキャビネット。

隅っこで目を引く色遣いのキャビネット。

グリーン&イエローの色合わせのキッチンコーナー。ステンレスを使ったカウンターが、いろんなテイストが混ざって、リビングより一層、若さを感じる部屋になってます。

グリーン&イエローの色合わせのキッチンコーナー。ステンレスを使ったカウンターが、いろんなテイストが混ざって、リビングより一層、若さを感じる部屋になってます。

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