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「 分離発注とハーフセルフビルドで」 バックナンバー

第46回 2階に広いウッドバルコニーがほしい!【前編】

2025.06.19

【執筆者プロフィール】

tiu さん

ある日、格安の土地を見つけて、新築計画をスタートしたところ、思わぬトラブルで一度断念することに。改めて始めた家づくりを支えてくれたのは、分離発注での契約を専門とする一級建築士事務所でした。

自由度も高く、すべてを建築業者に任せるより安くつくれるけれど、手間と時間がかかる「分離発注」と自分たちでできることはするという「ハーフセルフビルド」で、憧れの北欧風ハウスが完成しました。

ちょっと他とは違った家づくりのストーリーをこの連載で綴っていきます。

Blog https://myhomeblog.tiulabo.net/

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第46回 2階に広いウッドバルコニーがほしい!

「いつか家を建てたら、広いウッドバルコニーが欲しい」

ドラマや雑誌で見かける、リビングとつながった開放感のあるウッドバルコニー。そこに椅子やテーブルを置いて、朝日を浴びながらコーヒーを飲んだり、洗濯物が風に揺れていたり。

今回はそんな夢を実現するべく、設計やDIYを駆使して、低コストで実現した方法をご紹介したいと思います。

設計士さんとバルコニーについて検討

「どうせつくるなら、妥協せずに広くてフラットにつながるウッドバルコニーにしたいんです」

最初の打ち合わせで、そう伝えたときの設計士さんの反応はとても慎重なものでした。

建築士「使わなくなる方が多いですよ!」
「ウッドバルコニーはメンテナンスが大変ですよ!」

と、現実的なアドバイスをいただきました。こういうとき、ハウスメーカーの営業マンはメリットしか話してくれませんでしたが、わが家の建築士さんはちゃんとデメリットも教えてくれるのでありがたいです。

今回は、ウッドバルコニーの話です。建築士さんにデメリットを教えてもらいながらも、やっぱり譲れない憧れのスペース。実現するために考えていただくことになりました。

今回は、ウッドバルコニーの話です。建築士さんにデメリットを教えてもらいながらも、やっぱり譲れない憧れのスペース。実現するために考えていただくことになりました。

とはいえ、こちらとしてもそう簡単には譲れません。ちゃんとメンテナンスする約束をして了解を得て、どうすれば「理想に近いバルコニー」になるか、一緒にじっくり考えていくことになりました。

バルコニー設計図

そして、できあがった設計図がこちら。

2階リビング14畳に対し、バルコニー7.5畳。これなら、布団も余裕で干せるし、テーブルとチェアを置いてもまだスペースにゆとりがあります。バルコニーの柱は片側だけにし、家側は壁に固定することに。

14畳のLDKにつなげた7.5畳のバルコニーをつくることに。

14畳のLDKにつなげた7.5畳のバルコニーをつくることに。

どんなバルコニーがつくりたかったか

● 洗濯時の動線

こだわったのは動線南向きのキッチンに勝手口をつけて、そこからもバルコニーに出入りできるようにしたことで、ぐるっと回れる回遊動線に。洗濯物を干すにも便利だし、ちょっとしたゴミをバルコニーに置きたい時もサッと出られます。

● 物干しの位置

物干しについても工夫しました。
洗濯物が外から見えないように、バルコニーの手すりの内側に物干しフックを設置することに。物干しフックは高さ調節できるものを選び、使わないときは収納してバルコニーを広く有効活用できるようにしました。

● フラットにつながるバルコニー

バルコニーに面した掃き出し窓は普及品を採用。それに合わせてバルコニーの床の高さを調整する設計にしました。これにより、フラットを実現しつつ予算を抑えることにも貢献しました。

こうした細かい要望にも丁寧に応えてくれた設計士さんに感謝です。

工事スタート!

ついにバルコニー工事が始まりました!

まずは、家族みんなで木材をDIYペイント。塗料は防腐効果がある屋外用塗料「ウッドガード」を採用。色は濃い目のブラウン(ウォルナット)にしました。

実は、木材のDIYペイントはこれが2回目。以前、家全体の木材の墨塗りの時ぶりです。塗り終えるとしっかり乾燥させて職人さんにバトンタッチ。

しかし、その日がまさかのどしゃぶり!不安に思いつつも職人さんたちの手際よい作業であっという間に完成しました。さすがプロ!

写真左:シロアリ防除対策の材木の炭塗り依頼の木材DIYペイント。屋外用塗料を購入して、家族でペイント作業をし、乾燥させてから大工さんの仕事がスタート。
写真右:雨の中、職人さんが手際よくバルコニーの土台からフェンスまであっという間につくり上げてくれました。

写真左:シロアリ防除対策の材木の炭塗り依頼の木材DIYペイント。屋外用塗料を購入して、家族でペイント作業をし、乾燥させてから大工さんの仕事がスタート。
写真右:雨の中、職人さんが手際よくバルコニーの土台からフェンスまであっという間につくり上げてくれました。

ホスクリーンの設置

バルコニーが完成すると、わが家で物干しフックを取り付けます。

物干しフックは、ホスクリーンという商品を施主支給しました。写真のように斜め上40度、水平、斜め下40度、折りたたみ収納の3段階に調節が可能です。

ちょっと高さが足りるか心配でしたが、上斜めであれば床に洗濯物がつくこともなく問題なく使えそうです。これならバルコニーを広々使いつつ、視線対策もバッチリですね!

バルコニー完成!

こうして、完成した夢のバルコニー。

空が広くて、風が気持ちよくて、最高の空間です。リビングとフラットにつながり使い勝手もばっちり!

ただ、まだこれで終わりではありません。次回、悩みに悩んだバルコニーの屋根(パーゴラ風)についてご紹介したいと思います!お楽しみに!

リビングとフラットにつながった理想のウッドバルコニーが完成しました!

リビングとフラットにつながった理想のウッドバルコニーが完成しました!

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