- 第43回 キッチン・カウンターDIYコラボとは?
- 第42回 収納付きキッチンカウンターを安く作る方法とは?
- 第41回 タイル貼りに挑戦!電動工具なし!
- 第40回 タイル貼りに挑戦!キッチンにサブウェイタイルを
- 第39回 塗り壁DIY、道具も大切
- 第38回 シアタールーム「塗り壁スクリーン」計画
- 第37回 塗り壁DIYぶっつけ本番!(後編)
- 第36回 塗り壁DIYぶっつけ本番!(前編)
- 第35回 塗り壁のやり直しは?
- 第34回 塗り壁の失敗集
- 第33回 塗り壁DIYの購入アイテムと費用
- 第32回 塗り壁DIYに挑戦!
- 第31回 北欧風外観のすみずみまで魂をこめる
- 第30回 サイディングのつなぎ目をなくす!
- 第29回 北欧風ハウスの外壁
- 第28回 石畳タイルのある玄関
- 第27回 輸入ドアのペンキ塗りと取り付け工事
- 第26回 玄関ドアをアメリカから輸入して施主支給!
- 第25回 カナダ発の断熱材吹付工事
- 第24回 失敗からの窓選び
- 第23回 雨漏り大パニック
- 第22回 トラブル発生!ポーチの屋根の高さが違う
- 第21回 屋根材はアスファルトシングル『オークリッジ』
- 第20回 外壁の下地選び
- 第19回 ドタバタの上棟
- 第18回 大雨の基礎工事(基礎工事後編)
- 第17回 空中移動するショベルカー(基礎工事前編)
- 第16回 キッチンの施主支給とDIYとは?
- 第15回 木製にこだわったキッチン選び
- 第14回 理想の間取りづくり(1階編)
- 第13回 理想の間取りづくり(2階編)
- 第12回 シロアリ対策にDIYで挑戦
- 第11回 施主支給:フローリング選びから納品まで
- 第10回 分離発注のお金の流れ
- 第9回 ハラハラの地盤調査とセルフ地鎮祭
- 第8回 ついに地主との引き渡し会に
- 第7回 家の設計を進める
- 第6回 建築士が入って急展開する
- 第5回 接道義務も満たしてなかった
- 第4回 マンガみたいな結末を迎える
- 第3回 接道に5人の所有者
- 第2回 土地が安い理由
- 第1回 秘密の不動産情報と出会う

2025.03.26
【執筆者プロフィール】
tiu さん
ある日、格安の土地を見つけて、新築計画をスタートしたところ、思わぬトラブルで一度断念することに。改めて始めた家づくりを支えてくれたのは、分離発注での契約を専門とする一級建築士事務所でした。
自由度も高く、すべてを建築業者に任せるより安くつくれるけれど、手間と時間がかかる「分離発注」と自分たちでできることはするという「ハーフセルフビルド」で、憧れの北欧風ハウスが完成しました。
ちょっと他とは違った家づくりのストーリーをこの連載で綴っていきます。
第43回 キッチン・カウンターDIYコラボとは?
カントリー風のナチュラルキッチンを実現するために、ついにキッチンカウンターにも手を出すことになったわが家。とはいっても、さすがにすべて自分たちでやるのは不可能なのでプロとコラボするかたちで挑戦することに。
前回に引き続き、収納付きキッチンカウンターDIY風景をご紹介したいと思います。
キッチンカウンターDIYコラボの流れ
キッチンカウンターの作業工程は以下のとおり。
1.カウンター本体を造作(大工さん)
2.カウンターをワックスペイント(DIY)
3.扉の作成と取り付け(建具屋さん)
4.扉をペンキでペイント(DIY)
5.自在棚の取り付け(DIY)
キッチンメーカーでオーダーメードでカウンターを作ると、かなり高くなってしまいますが、これならわが家でも手が届く金額で実現が可能です。
イメージ通りの外観、使い勝手のよい隠し収納、お値段もお手頃、これがちょっとしたDIYで叶うならやらない手はないですよね。
カウンター造作
まずはじめは棟梁にカウンター本体を作成していただきました。カウンターの板は集成材の一枚板。
集成材は安価でありながら、ペイントすると素朴で温かみのある仕上がりになるので、ローコストでおしゃれなキッチンカウンターを作るにはぴったりの素材です。
この壁の向こう側に壁付けのI型キッチンが設置されることになります。
施工中の写真を撮りたかったのですが、撮影する暇がないくらいあっという間に出来上がりました。本当に大工さんはすごい。

キッチンが設置される手前に造られたカウンター本体。
カウンターペイント
次にカウンターのペイントDIY。こちらはわが家の担当。使用したのは、リアルなヴィンテージ感で有名な「ブライワックス」。
サンドペーパーで表面を滑らかにしたらペイント開始です。キッチンのスポンジに塗料を付けて、薄く塗ってはウェスで拭き取るという方法で、少しずつ塗り重ねていきました。
「ブライワックス」の噂は何度も見たり聞いたりしていましたが、実際に使ってみるとその仕上がりに感動。前回のハウスメーカーだったら絶対にこれは不可能でした。

キッチンスポンジで塗って、布で拭き取りると言う作業を繰り返していきます。
扉の造作と取り付け
お次は建具屋さんにバトンタッチ。
工房でつくってきた扉の板を設置していきます。こちらもあっという間に完成し、現場に行った時はすでに完成済みでした。
寸分狂わない精密な仕上がりと、木がふんだんに使われたキッチンカウンターに感動のひとことです。これだけでも十分ですが、さらにホワイトペイントしていきます。

建具屋さんにお願いしていた扉が運び込まれ、あっという間に取り付けされていました。
扉のペイント
扉が完成したら再びわが家の出番。
使用したのは「アサヒペンスーパーコート」。輸入ドアに塗った塗料と同じものです。養生をして、扉と中の背板を丁寧に塗っていきます。ここまで終わると外観は完成です。

「アサヒペンスーパーコート」を自分たちで塗っていきます。
自在棚の設置
最後に中に自在棚(可動棚)を取り付けていけていきます。
自在棚は、ホームセンターに売っている自在棚用の金具を取り付けて、そこにちょうど良いサイズにカットしてもらった集成材を乗せるだけなので、ハードルの低いDIYです。

ホームセンターで買ってきた棚を設置します。
完成!
そして、ついに完成!
見た目も操作性も文句の付け所のない、最高の収納付きキッチンカウンターが実現しました。棟梁と建具屋さんにはイメージ通りに仕上げていただき、その技術力の高さとセンスに脱帽です。DIYだけじゃ絶対にこれは無理でした。
棚には、コップやスプーン、お箸などの食器類、ペンやテープなどの文房具、ティッシュや電池などのストック品などを収納。散らかりやすいダイニングまわりがすっきり目隠しできたので快適です。
構想から完成まで時間はかかりましたが、大成功のキッチンカウンターDIYコラボでした。

お気に入りの見た目だけでなく、ダイニングで使うものがすべて収納できて機能性も大満足のキッチン・カウンター。