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「 家づくり日々勉強!」 バックナンバー

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こうしておけばよかった…間取り編【家づくり日々勉強 61】

2022.01.19

【執筆者プロフィール】

まっしん はやぶさ さん

関西から関東に転職を機にお引っ越し。関西で暮らしていた分譲の戸建ては賃貸に出すものの、住宅ローンの支払いは赤字に…。さらに関東での家賃も加わって…。

それならば!と、二軒目の家を建てることに。住宅ローンをできるだけ抑え、かつ、土地も建物も満足のいく家づくりに挑戦されました。コストを抑えるコツ、納得のいくまで調べられた知識をこの連載にまとめていきます。
https://kisekinomyhome.blog.fc2.com/

イラスト:天野勢津子さん
https://amachakoubou.com/

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前回に続いて、もっとこうしてばよかったポイントを間取りと窓の視点からご紹介します。

玄関ポーチの広さ

最近になって、玄関前に物を置くスペースがなくて困ると何度も妻から聞くようになりました。重い荷物を片手で持ちながらドアを空けるのが難しいというのですが、入居当初はあまり聞きませんでした。

レジ袋有料化以降、マイショッピングバスケットに、食料等をひとまとめにして持ち帰ることが増え、重いバスケットを持ちながらの玄関操作が厳しいようです。

わが家の玄関ポーチは、確かに物を置く余裕はなく、ドアの開閉だけでギリギリのスペースです。特に雨の日は、濡れた玄関前の地面に荷物を置くことになるので困ってしまいます。

また、ポーチに立っている宅急便屋さんに、玄関ドアを開けると当たりそうになったこともあるので、もう少しポーチを広くする方法はなかったものかと考えてしまいます。

敷地の都合からも仕方がなかったのですが、玄関をあけると、ぎりぎりのサイズのポーチは、もう少し広くできなかったものかと思います。

敷地の都合からも仕方がなかったのですが、玄関をあけると、ぎりぎりのサイズのポーチは、もう少し広くできなかったものかと思います。

ポーチに人が立っているときには、急に玄関を開けてぶつからないよう、注意が必要です。

ポーチに人が立っているときには、急に玄関を開けてぶつからないよう、注意が必要です。

子ども部屋のレイアウト

子どもたちが小さいころは、兄弟で仲良く過ごせるひとつの部屋にしておいて、将来、壁で個室に仕切れるような設計にすることに、当初憧れていました(第10話)。

結果的に、クローゼットの配置場所に悩み、最初から個室に分けておくことにしたのですが、暮らしてみると造り付けクローゼットは不要だったと思うようになりました。造り付けは、すっきり美しいのですが、無理に小さく確保したため間口も狭く、使い勝手はあまりよくありません

誰に見られるわけでもないので、オープンクローゼットか、いっそのこと既成のハンガーラックなどを使ったほうが、後々の模様替えやアレンジの自由度も高い子ども部屋にできた可能性がありそうです。

実際に、改めて間取りを考えてみると、同じ面積でも大きな本棚が置ける等、より広々としたレイアウトができることに気がついてしまいました。クローゼットの建具が削減できればコストダウンもできたはずです。

現在の子ども部屋の間取りです。4.5畳で、うまくまとまり、もちろん十分満足しているレイアウトなのですが…。

現在の子ども部屋の間取りです。4.5畳で、うまくまとまり、もちろん十分満足しているレイアウトなのですが…。

このように、クローゼットをなくしてしまい、それぞれ机の隣をオープンクローゼットにするレイアウトを考えてみました。床面積は変わりませんが、床スペースの無駄が少ない広々とした家具配置が魅力的です。

このように、クローゼットをなくしてしまい、それぞれ机の隣をオープンクローゼットにするレイアウトを考えてみました。床面積は変わりませんが、床スペースの無駄が少ない広々とした家具配置が魅力的です。

この間取りなら、空いた壁面ができて、本棚等の収納家具が置けて、机やデスクの位置を変える模様替えが楽しめます。

この間取りなら、空いた壁面ができて、本棚等の収納家具が置けて、机やデスクの位置を変える模様替えが楽しめます。

あまりに悔しいので、仮にリフォームで近い間取りにできないかと考えてみましたが、ちょうどクローゼット部分に筋交いがあるので、壁の位置を変えるのは難しいことが分かりました…。

ピンク色の部分(クローゼットの壁面)に筋交いが入っているので、リフォームで部屋の形を変えるのは、難しそうです。

ピンク色の部分(クローゼットの壁面)に筋交いが入っているので、リフォームで部屋の形を変えるのは、難しそうです。

窓の後悔(1)子ども部屋

間取りだけでなく、子ども部屋でもうひとつ暮らしてから気づいたことがあります。大きな腰窓を取り付けたことで、北西でも明るい部屋となった第42回)のですが、過ごしてみると思わぬデメリットもありました。

まず、4.5畳の部屋に対して、窓の占める面積が広すぎました。もう少し壁スペースがあれば、棚や家具を追加で設置できるのですが、今更窓を小さくできません。また、わが家の窓は断熱性能が低いことも原因ですが、外気や日射の影響を受けやすいことに、日中の在宅勤務で過ごしてみて痛感しました。

特に西面に設置した窓からの西日による、夏場の室温上昇は強烈です。北側の部屋だからといって、闇雲に窓を大きくたくさん設置するのではなく、位置や大きさをよく考えるべきでした。

大きな窓のおかげで明るいのは良いのですが、向かって左側の窓からは、西日が直接差し込むため、夏場の午後はとても室温が上昇します。

大きな窓のおかげで明るいのは良いのですが、向かって左側の窓からは、西日が直接差し込むため、夏場の午後はとても室温が上昇します。

冬場の寒さと、夏場の西日対策のために、こんな断熱ボードを設置してしのいでいますが、こんなことなら窓の位置と大きさを吟味して壁をしっかり取っておくべきでした。

冬場の寒さと、夏場の西日対策のために、こんな断熱ボードを設置してしのいでいますが、こんなことなら窓の位置と大きさを吟味して壁をしっかり取っておくべきでした。

窓の後悔(2)トイレ

付いているのが当然と信じて疑わなかった、トイレの窓は現在まず開けることのない「開かずの窓」になっています(笑)。トイレに入る明るい光は気に入っているので、これならFIX窓にすることで網戸や面格子も不要となってコストダウンできたように思います。

ちなみに、同様の理由でお風呂のトイレも不要という意見もありますが、わが家は窓を開けて熱いお風呂に入ることもあるので、お風呂の窓はあって良かったと思っています。

せめてお掃除の時に開けるかもとも思いましたが、それもまずないですね。

せめてお掃除の時に開けるかもとも思いましたが、それもまずないですね。

窓の後悔(3)吹き抜け

吹き抜けを見下ろすことができる、寝室の室内窓第41回)は、わが家の中でも注文住宅らしいこだわったアイテムのひとつです。入居当時、まだ小さかった次男は、この寝室で一緒に寝るのが好きで、吹き抜けからリビングにいる私たちに手を振ってから先に寝ることが日課でした。

しかし、今更ながら考えてみると、室内窓に隣接したベッドに乗ると、子どもでも身を乗り出すことができる高さになるのです。これは下手をすると転落しかねません。子もがはしゃいでベッドの上で飛び跳ねた拍子に、窓に投げ出された可能性があったかと思うとゾッとします。

室内窓に限らず、ベッドなどのまわりの家具も含めた高さをしっかり把握して、安全性を考慮しておくべきだと思いました。窓を開けて行なうシーリングファンの手入れのときなど、大人でも危険を感じることがあるので、今でも転落防止用の手すりを付けたほうがよいかもと思案中です。

1階の吹き抜けから見た寝室の内窓。お気に入りの窓なのですが…

1階の吹き抜けから見た寝室の内窓。お気に入りの窓なのですが…

子どもたちのことを考えると、転落防止の手すりをはじめから付けておけばよかったと思います。

子どもたちのことを考えると、転落防止の手すりをはじめから付けておけばよかったと思います。

窓の後悔(4)玄関ドア横

玄関ドアの横に設置した小窓にもちょっとした問題があります。この窓は、わが家の南北方向の風通しのために、こだわって取り付けたものです(第26回)。おかげで、小さいながらもリビングへの気持ちの良い風通しにとても役立っているのですが、盲点だったのが網戸のホコリです。玄関ドアの真横にあるため、ホコリが溜まると、かなり見苦しくなります。

ポーチの内側にあるため、雨でホコリが流れ落ちることもなく、他の窓と比べて、ホコリが目立ちやすいことを予想できませんでした。

油断すると、びっしりホコリが付いた網戸が、玄関に入る度に、この目線で目に入るようになってしまいます。

油断すると、びっしりホコリが付いた網戸が、玄関に入る度に、この目線で目に入るようになってしまいます。

キッチン側から見たところ。

キッチン側から見たところ。

当時は、開いたときに玄関ドアと干渉しそうな縦すべり窓を避けて、上げ下げ窓にしましたが、この位置の場合は、網戸が室内側に付く縦すべり窓にしておいたほうがよかったかも…。現在は、縦すべり窓の開口範囲を制限する部品があるので、このような干渉対策もできそうです。

開口制限ができる金具付きなら縦すべり窓が設置できたと思います。

開口制限ができる金具付きなら縦すべり窓が設置できたと思います。

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