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まっしん はやぶさ さん
関西から関東に転職を機にお引っ越し。関西で暮らしていた分譲の戸建ては賃貸に出すものの、住宅ローンの支払いは赤字に…。さらに関東での家賃も加わって…。
それならば!と、2軒目の家を建てることに。住宅ローンをできるだけ抑え、かつ、土地も建物も満足のいく家づくりに挑戦されました。コストを抑えるコツ、納得のいくまで調べられた知識をこの連載にまとめていきます。
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イラスト:天野勢津子さん
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カーテンを検討しているうちに、どんどん建築は進んでいったですが、たまたま工事現場で図面では確認できなかったことに気づきました。
それは、キッチンの小窓からの目線です。
キッチン横に風通し用の窓枠(第15回)が既に取り付けられていたのですが、室内から外の玄関ポーチを上がって入ってくる長男の顔が、しっかり見えてギョッとしました。驚いて玄関側に立ってみると、家の中をどうぞ覗いてくださいと言わんばかりの絶妙な窓の高さと位置になっているではないですか。
ちょうど、この窓のそばにインターフォンとポストがあります。来客者が立つと見るつもりがなくても、見えてしまうかもしれません。普通の腰窓より少し高い位置にしていたのですが、ポーチの高さがあるので子どもでも難なく覗ける高さにあることをまったく想像できていませんでした。
型の付いた不透明な防犯ガラス窓ですが、通風・換気のために窓を開けると家の中が丸見えです!
最初から気づいていたら、窓の開き方や窓の高さで対処することができたかもしれませんが、時すでに遅し…。
そこで、わが家は窓枠ピッタリのブラインドを採用することにしました。メカもののブラインドは、強風に煽られてガチャガチャ音がするのが心配ですが、窓枠内側ピッタリサイズで取り付けると、窓枠に当たる部分が少なくなり音が軽減されるそうです。
油汚れが心配なキッチンコンロの真横なので、拭き取りやすそうと考えたのも採用の理由です。
これで室内を見えにくくしながら通風を確保できそうです!
実は当初、カーテンについてよく理解していなかったため、こだわりはありませんでした。既製カーテンに合わせて窓のサイズやカーテンレールの位置を設計しておけば、格安で済むと思っていたぐらいです。
しかし、オーダーカーテンの実物をひと目見て考えが変わりました。特に2倍ヒダのドレープカーテンのウェーブの美しさが、今まで使ってきた既製カーテンとまったく違います。このカーテンを、リビングのインテリアに上質感を出すために、なんとしても取り入れたくなりました。
高級感を演出してくれるたっぷりとしたウェーブのために、生地もたくさん必要になります。これも、オーダーカーテンが高級になる理由の1つだったんですね。納得です。
縦すべり窓に勧められる高価なダブルシェードの節約策に行き詰まっていると(前回参照)、他のカーテン店より新たな提案がありました。
「枠内に普通のレースカーテンとシングルシェードを組み合わせると、安くておしゃれになりますよ」
さらに、当初はシングルシェードとカフェカーテンを組み合わせようかと考えていたのですが、この方法のほうが隙間ができず、きれいにレースカーテンが付くので目隠し効果も高まりそうです。
また、ダブルシェードはおしゃれですが、レースシェードにはウエイトバーという硬い重しが下にあり、風にはためくとき窓にあたってカタンカタンと音を立てるはずです。普通のレースカーテンなら、重し部分はないので音の心配はなさそうです。
しかし、ダブルシェードを勧める別のカーテン店に、このアイディアへの思わぬ反対意見がありました。手前の横ラインのひだができるシェードの奥にレースカーテンの縦のひだが見えるのは、あまり美しくないという理由でお勧めできないそうです。
メーカーのカタログにも、この組み合わせが登場しないのも同じ理由とのことでした。
でも結局、枠内レースカーテン案をわが家は採用することにしました。もちろん価格や音がならないという魅力もありますが、ネットで同じ組み合わせをしている家を見かけるので、あえて選ぶ人もいるのだと安心したからです。写真を見ても、悪くない気がするので自分の感覚を信じます!
一時は予想を大幅に超える見積もりになったカーテン費用ですが、オーダーカーテンを1階に集中させることで、無事大きなコストダウンを実現できました。
2階は寝室だけにオーダーカーテンを採用して、子ども部屋は既製カーテンで我慢してもらいます。子どもが成長して好みが変わったら自由に変えられるようにという親の勝手な理屈です…。
しかし、そのおかげで、全7カ所のわが家のオーダーカーテンのお値段は約15万円となりました。
残りの2つの子ども部屋の既製カーテンは、材料代だけで約2万円(DIYで取り付ける)! 当初目標の20万円を無事達成することができたというわけです。
昔、カーテンをDIYで取り付けたときには考えた記憶がないのですが、「ふさ掛け」と言われるカーテンを束ねるタッセルを掛ける金具や木製の部材の取り付け位置に困りました。ふさ掛けのメーカーの説明によっては、カーテン全体の2:1の部分に取り付けると良いと書いてあるのですが、詳しく調べてみると違う意見が出てきました。
最も美しい比率といわれ、パルテノン宮殿などにも使われている黄金比(1:1618)、または、法隆寺やA版B版でも使われ見慣れている白銀比(1:1.414)という比率で取り付けると良いという方法です。
これは、確かに説得力がありそうです。掃出し窓の場合には黄金比、腰窓の場合には白銀比と使い分けるのが良いそうですが、もう一つ思いもよらない視点がありました。
それは、ふさ掛けの取り付け位置ではなく、タッセルがカーテンに接する位置で考えるという点です。取り付けるタッセルの種類とカーテンの厚みなどにもよると思いますが、確かにタッセルの位置は、ふさ掛けよりもかなり斜めに下がります。
DIYでふさ掛けを取り付ける必要があったのは、子ども部屋の腰窓なので、白銀比を採用しました。このような目安があると、素人には大変助かりますね。
ちなみに、カーテンメーカーでのカタログでも、あえて極端に上の方にタッセルが位置している場合もあり、必ずしも画一的な正解はないようです。
わが家のオーダーカーテンを取り付ける業者さんには、ふさ掛けの位置を聞かれませんでしたが、こだわる方は、あらかじめ確認しておくとよさそうですね。
次回からは、太陽光発電設置までの道のりについてまとめていきたいと思います!
〜編集後記〜
ほかの連載でも小さめの窓に設置するダブルシェードのカーテンが思いのほか高かった…という記事を読みました。縦長の小さな窓には、ダブルシェードを採用することが標準的と捉えている方が多いと思いますが(わたしもです)、まっしんさんようにレースのカーテンを「ドレープ」にするというアイデアはいかがでしょうか?書かれているように風通しもシェードより良さそうです。
それにしても無事、カーテンも予算内に収まってよかった!目指すはローコスト住宅ですが…次回からはじっくり太陽光発電購入・設置について検討します♪
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