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まっしん はやぶさ さん
関西から関東に転職を機にお引っ越し。関西で暮らしていた分譲の戸建ては賃貸に出すものの、住宅ローンの支払いは赤字に…。さらに関東での家賃も加わって…。
それならば!と、2軒目の家を建てることに。住宅ローンをできるだけ抑え、かつ、土地も建物も満足のいく家づくりに挑戦されました。コストを抑えるコツ、納得のいくまで調べられた知識をこの連載にまとめていきます。
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イラスト:天野勢津子さん
http://amachakoubou.com/
今回ご紹介する我が家のキッチンは、入居直後から現在大きく変わっています。 建築当時の工夫と、現在の様子を比較してご覧ください。
当初、せっかくの注文住宅だから、キッチンには見栄えも使い勝手も良い、備え付けの背面収納を設置して、妻にも喜んでもらいたいと考えていました。しかし、びっくりしたのが、イメージしていたキッチンメーカーの背面収納は、目が飛び出るほど高かったことです。
逆に、その点については妻のほうが冷静で、手持ちの食器棚を使おうとすぐに言ってくれました。新婚の頃から使っているダイニングテーブルともお揃いのパイン材の食器棚には愛着もあり、処分するのがもったないと考えていたようです。
おかげで、予算面ではとても助かったのですが、困ったのがキッチン家電とダストボックスの置き場所です。パイン材の食器棚には、キッチン家電やダストボックスを収納する機能がありません。
わが家は、電子レンジ、オーブントースター、ブレッドメーカー、炊飯器の置き場所を確保する必要があるのですが、キッチン背面に残ったスペースは、わずか600mmの幅だけです。
キッチン家電だけなら、なんとかなりそうなのですが、ここにダストボックスまで置きたいとこだわったので、とても苦労しました。
しかし、本当にそれらがすべて収まるピッタリのレンジラックがあったのです!これで、お気に入りのパイン材の食器棚を活かすことが出来たのですが、入居4年目にして、妻の不満の言葉で転機が訪れます。
このレンジラックには、一番上にオーブントースター、二段目に電子レンジ、三段目に炊飯器とブレッドメーカーが無事スッキリと収まりました。しかし、オーブントースターの高い位置が妻には不満だったのです。妻の身長では、トースターの中が見えず、ずっと使いにくいのを我慢していたようです。
そこで、思い切って食器棚を新調することにしたのですが、今度は高さに悩まされました。 実は、新築時に手持ちの食器棚の高さに合わせて吊戸棚を設置していたんです。
当時は隙間なスペースを有効活用できる吊戸棚が見つかったことに満足していたのですが、まさか後で食器棚を買い換えることになるとは想像もしていませんでした。
この吊戸棚の下に収まる190cm以下のカップボードを選ぶ必要があったのですが、良いと思ったものは、ことごとく高さが合わず焦りました。しかし、同じような悩みを持つ方が多いのかもしれませんね。
よく探すと高さを選べる製品があることがわかり、寸法ぴったりのカップボードに無事出会うことができました。
家電収納スペースが広く、ダスクボックスも付く希望通りのカップボードは、新築時の備え付けのようにピッタリ美しく収まりました。愛着あるパイン材の食器棚とのお別れを惜しんで、最後まで悩みましたが、格段に使いやすい背面収納になっています。
「ステンレスか人工大理石のどっち?」
特にこだわりはないつもりでしたが、初めてのショールーム見学で出会った、真っ白の人工大理石キッチンの美しさに一目惚れして、瞬時に決着が付きました。
わが家のキッチンの人工大理石は、ポリエステル製で、アクリル製よりも熱に弱いと言われていたので、少し心配はありましたが、約7年経過した現在でも特にトラブルはありません。熱い鍋などを置かないよう注意はしています。
換気扇の整流板と、キッチンパネルは、メーカー自慢の丈夫で汚れを落としやすいホーロー製です。スチールたわしでゴシゴシ擦っても、傷がつかないという衝撃的なプレゼンでまんまと心を鷲掴みにされたのも、このキッチンを選んだ理由です。
しかし、いまだにスチールたわしで擦るのは怖くてできていません(笑)。
カウンター部分には、フードプロセッサーなどのキッチン家電に便利なコンセントを設置し、奥行きいっぱいまで使える大型水切りも置いて、実用性もバッチリ。
4年目に新調したキッチンボードも白に揃えたので、真っ白で明るい理想のキッチンが完成しました!
しかし、一つだけ入居後に知ったアイディアが魅力的で心残りなことがあります。それは、キッチンカウンター立ち上がりに付けるスパイスニッチです。 生活してみると、キッチンまわりに置く調味料などの小物が予想以上に多いことに気が付きました。
カウンター型キッチンでの生活は初めてだったのですが、見苦しくなく便利な場所に小物を置くのが意外に難しいのです。カウンターの壁厚を使って、スパイスニッチを付ける方法を当初知っていたら、予算が許せばきっと付けていたと思います。
でも、スパイスニッチを付けるためには、現在よりも当然カウンターが高くなります。 妻の身長では、現在のカウンターの高さがちょうど使いやすいようなので、結果的にはこのままで良かったと思うようにしています(笑)。
キッチン脇の小窓は、想定通り(第15回)リビングの風通しに大活躍してくれています。小窓の外側になる玄関に立って、窓を開けたままにすると、部屋の中から吹き出てくる風がしっかり感じられます。
こんなに小さな窓でも、こだわって付けておいて大正解でした。家の中を玄関から覗けてしまう問題(第26回)がありましたが、窓枠にピッタリ収まるブラインドで、風通しと目隠しを無事両立できました。
以前の収納で問題となっていたオーブントースターですが、コの字型ラックと竹製ケースを組み合わせて設置スペースを無駄なく活用しています。
この竹製ケース、数ミリ単位ですが、中に入れたいものが入らず、困り果てた結果、自ら探した工房で脚をカットしてもらってカスタマイズしました。
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