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2025.08.27
【執筆者プロフィール】
tiu さん
ある日、格安の土地を見つけて、新築計画をスタートしたところ、思わぬトラブルで一度断念することに。改めて始めた家づくりを支えてくれたのは、分離発注での契約を専門とする一級建築士事務所でした。
自由度も高く、すべてを建築業者に任せるより安くつくれるけれど、手間と時間がかかる「分離発注」と自分たちでできることはするという「ハーフセルフビルド」で、憧れの北欧風ハウスが完成しました。
ちょっと他とは違った家づくりのストーリーをこの連載で綴っていきます。
第48回 住んでみて分かった階段手すりの大切さ!階段手すりDIY
家づくりでおまかせにしがちな階段手すり。直階段のわが家ですが、とくに深く考えず片側だけに手すりを付けたところ、住み始めてから「やっぱり、両方に必要!」と気づくことに。
今回は、実際に住んでみてわかった階段手すりの重要性と、DIYでの階段手すりの取り付け体験談をご紹介します。
危険といわれる直階段、手すりはどうするべき?
わが家は2階リビング。なので階段の存在は自ずと重要になります。
設計的に危険と言われる直階段となったのもあり、建築士さんと相談して、安全性、使いやすさを考慮して1階から見て右手に手すりをつけることにしました。
その後、実際に住んでみて最初は特に問題もなく快適に過ごしていました。
しかし、そんなある日、両親が遊びに来たときに事件が起きます。
足腰が弱い母が、帰宅時に両手で手すりにつかまりながら階段を下りるようとした際、バランスを崩して踏み外しそうになったのです。一瞬ヒヤッとしましたが、大事にはいたらずその場は笑って終わりました。
しかし、よく考えると、その時3人階段にいたので、転落していたら巻き込んで大事故につながっていた可能性もありました。
「やはり手すりは両側に必要」と確信。

真っ直ぐ折り返しの踊り場がない直階段。手すりを右側に付けたのですが…。
階段の手すり棒とブラケットを調達
というわけで、今回も階段手すり取り付けにDIY初挑戦したいと思います。
そうなると「せっかくなら素材にもこだわりたい」となるのがわが家のいつもの流れ。
今回、必要なのは手すり棒とブラケット。
手すり棒はちょうど良い長さが余っていたのでそちらを利用。この手すり棒は、ウッドワンのウォールナットの丸棒タイプなのですが、これが木の温もりがあり、見た目もおしゃれで、掴みやすさもちょうどよく、わが家のお気に入りです。
無垢のいいところは、エンドキャップがなくてもなりたつところ。むしろない方がおしゃれだったり。

左側にも手すりを付けるために準備するものは、手すり棒とブラケット。

手すりには、余っていた無垢ウォールナットの丸棒タイプを。
手すりの固定金具はいろいろと調べて、知る人ぞ知る「カワジュン」のアイアン製ブラケットに決定。
天然木の温かみとアイアンの重厚感が組み合わさり、シンプルながら存在感のある階段になりそうです。
費用も、ブラケットが数か所だけなので、総額1万円未満ですみました(当時の価格)。

取り付け金具(ブラケット)は、カワジュンのアイアン製を採用。
階段手すり取り付けDIY
手すりの取り付けは、金具を壁に取り付けて、そこに棒を乗せて固定するだけの超簡単DIY!なはずがこれが甘かった。
棒の長さに合わせて、一直線にはまる位置にブラケットを取り付けるのが、予想以上に一苦労。
さらに、手すり棒が丸くて不安定なうえにとても硬い。
階段という狭くて斜めの空間で、不慣れな体制での作業は素人には難易度が高いと感じました(汗)。

狭くて斜めの空間で、不安定な丸棒を載せて金具を一直線に取り付けていくのは思ってた以上に大変な作業!

なんとかすべての金具を取り付けて左側の手すりが完成。
両側手すりの思わぬメリットとデメリット
なんとか無事に手すりの取り付けは完了。
これで、次また両親が来るのが楽しみです。と思っていたら、気づけばわが家の家族たちも両側の手すりをにぎって下りるようになっていました。
安全性だけでなく、下りやすさも向上したように思います。
ただ、問題も。ソファや冷蔵庫などの大型家具を運ぶときに、手すりが邪魔で通れないという事件が発生。

上り下りがしやすくなった両側に手すりのある階段。ただ手すり分、幅が狭くなるというデメリットも…。
せっかく苦労して取り付けたのに!と思いつつしぶしぶ取り外しましたが、たしかに、両側手すりは狭くなるので、取り付けるタイミングはちゃんと考えないとだめですね。
住んでから分かることも
結果的に、両側に手すりを付けた階段は、安全性、使いやすさ、見た目ともに満足のいく仕上がりになりました。
住んでみて初めてわかる階段手すりの重要性。設計の時は問題ないと思っていても、実際に住んでみると分かることがあると改めて実感しました。
ポイントとしては、後から手すりを付けられるように裏板だけは入れてもらっておくのがおすすめです。
これから家づくりをされる方に、わが家の体験が少しでもお役に立てたら嬉しいです。