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- 第41回 タイル貼りに挑戦!電動工具なし!
- 第40回 タイル貼りに挑戦!キッチンにサブウェイタイルを
- 第39回 塗り壁DIY、道具も大切
- 第38回 シアタールーム「塗り壁スクリーン」計画
- 第37回 塗り壁DIYぶっつけ本番!(後編)
- 第36回 塗り壁DIYぶっつけ本番!(前編)
- 第35回 塗り壁のやり直しは?
- 第34回 塗り壁の失敗集
- 第33回 塗り壁DIYの購入アイテムと費用
- 第32回 塗り壁DIYに挑戦!
- 第31回 北欧風外観のすみずみまで魂をこめる
- 第30回 サイディングのつなぎ目をなくす!
- 第29回 北欧風ハウスの外壁
- 第28回 石畳タイルのある玄関
- 第27回 輸入ドアのペンキ塗りと取り付け工事
- 第26回 玄関ドアをアメリカから輸入して施主支給!
- 第25回 カナダ発の断熱材吹付工事
- 第24回 失敗からの窓選び
- 第23回 雨漏り大パニック
- 第22回 トラブル発生!ポーチの屋根の高さが違う
- 第21回 屋根材はアスファルトシングル『オークリッジ』
- 第20回 外壁の下地選び
- 第19回 ドタバタの上棟
- 第18回 大雨の基礎工事(基礎工事後編)
- 第17回 空中移動するショベルカー(基礎工事前編)
- 第16回 キッチンの施主支給とDIYとは?
- 第15回 木製にこだわったキッチン選び
- 第14回 理想の間取りづくり(1階編)
- 第13回 理想の間取りづくり(2階編)
- 第12回 シロアリ対策にDIYで挑戦
- 第11回 施主支給:フローリング選びから納品まで
- 第10回 分離発注のお金の流れ
- 第9回 ハラハラの地盤調査とセルフ地鎮祭
- 第8回 ついに地主との引き渡し会に
- 第7回 家の設計を進める
- 第6回 建築士が入って急展開する
- 第5回 接道義務も満たしてなかった
- 第4回 マンガみたいな結末を迎える
- 第3回 接道に5人の所有者
- 第2回 土地が安い理由
- 第1回 秘密の不動産情報と出会う

2025.03.05
【執筆者プロフィール】
tiu さん
ある日、格安の土地を見つけて、新築計画をスタートしたところ、思わぬトラブルで一度断念することに。改めて始めた家づくりを支えてくれたのは、分離発注での契約を専門とする一級建築士事務所でした。
自由度も高く、すべてを建築業者に任せるより安くつくれるけれど、手間と時間がかかる「分離発注」と自分たちでできることはするという「ハーフセルフビルド」で、憧れの北欧風ハウスが完成しました。
ちょっと他とは違った家づくりのストーリーをこの連載で綴っていきます。
第42回 キッチンカウンターのDIY
木の温かみを取り入れたナチュラルなキッチンに憧れていたわが家。キッチンカウンターにもちょっとしたこだわりがありました。
しかし、当然ながら立ちはだかるのは予算の壁。そこで、低コストで理想のカウンターをつくるためにDIYを取り入れることに。今回は2回に分けてその詳細をお届けしたいと思います。
大工+建具屋+DIYのコラボ
今回も先に完成後の仕上がりをご紹介。

実は、このキッチンカウンター、大手キッチンメーカーのショールームにあったものを参考にしています。ショールームで見たキッチンカウンターはそれはそれは素敵だったのですが、お値段が到底手が出るものではありませんでした。
そこで、建築士さんと相談し安く仕上げる方法を検討。それが「大工+建具屋+DIYのコラボ」というアイデアでした。
作戦は以下のとおり。
1.キッチンカウンターの本体を大工さんにつくってもらう
2.扉の作成と取り付けを建具屋さんが担当
3.塗装と内部の仕切り棚の取り付けはわが家がDIY
建具屋というのは、オーダーメイドで扉などの建具や家具を作ってくれる造作のスペシャリスト。
オーダーメイドと聞くと高級なイメージがありますが、街の建具屋さんはリーズナブルな価格でいろいろなものを作ってくれる強い味方です。
図面を書いてみる
希望を伝えるために今回も自分で図面を作ることに(Excelで)。構造は、カウンターの下をすべて棚にし、正面に3つの両開き扉を取り付ける感じです。
扉の表面は板張りにして、最後に白く塗ってカントリー風に仕上げたいと思っています。
建具屋さんには、この6つの板の作成と取り付けまでをお願いすることになります。

カウンターの天板の奥行きは22cm、収納の奥行きは20cmほど。かなりこじんまりとしていますが、横幅250cmという細長い空間に可動棚を設置することで、容量を最大限に生かしつつ柔軟に収納できる空間を作れるように考えました。
ここには、文房具や書類、ティッシュのストック、コップや箸置き場など実用的に使いたいと思っています。
カウンターの天板は集成材の一枚板。オイルワックスペイントしてコストを抑えつつナチュラルで味のある雰囲気に仕上げる計画です。

建具屋と打ち合わせ
建築士さんのOKをもらうと、建具屋の工房に打ち合わせに行くことに。もちろん施主だけです(汗)。
工房はかなり森の奥にあり、カーナビにも載っていない小道を彷徨いながらようやく到着。迎えてくれたのは、高齢ながらもおしゃれでアーティスティックな雰囲気の社長(親方)さんでした。
広い工場内を見学させてもらうと、楽器作りにまで手を広げているとのこと。その上、演奏会も開いているという、仕事を心から楽しんでいる様子に感心しつつ、ようやく本題へ。
図面をひと通り説明した後、木材の選定に進みました。表面に貼る板は、「色を塗るなら安くて反りにくいシナ合板材でもいいかもね」というご提案をいただき、それに決定。
お見積りは、材料、取り付け工賃込みで1枚¥9,000円、6枚で¥54,000円。
安くはないですが、ショールームの見積もりに比べたら雲泥の差。こちらでお願いすることになりました。
どこまでできる?分離発注?
設計が完成し、棟梁は本体を、建具屋さんは扉の製造に着手。
それが終わるといよいよわが家の出番です。ちゃんと計画通りの理想のキッチンカウンターに仕上がるのか?次回、施工風景をお届けしたいと思います。お楽しみに!