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2021.06.23
【執筆者プロフィール】
ichigo(草彅 直子) さん
元々は、片付けも掃除も大の苦手。そんな私も結婚を機に、家事・掃除の手間を減らす収納、またものを置きっぱなしにならないような仕組みを考えるようになりました。
現在は、整理収納アドバイザー1級を取得し、個人宅へ整理収納サポートに伺ったり、自宅でお片づけレッスンを催したりしています。
HP「楽しむ暮らしラボ」:https://enjoylifelab.net/
ブログ「ぽかぽか日和」:https://pokapoka-biyori.blog.jp/
このところ、整理収納の基本や家事リストづくりのお話が続いていましたが、今回からはまた、わが家の寝室の押し入れをご覧いただきながら、具体的な収納のコツについてお話していこうと思います。
押し入れを見直す
押し入れは、お家の収納スペースの中でも、とても大きな空間です。奥行が約90㎝もあり、収納が難しいという声が一番多い場所です。
でも、そこにはもう何年も使っていないものが忘れ去られたまま眠っていることも多く、大きくスペースを空けられる可能性がある場所とも言えます。
スペースが生まれれば、床に出しっぱなしになっているもの、部屋が散らかる原因になっているものをしまう場所にできます。
「押し入れか~」と気が重く感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ぜひこの機会に一緒に、いちから見直してみませんか?
「いつか使うかも」はホントに使う?
押し入れの整理収納もまずは「全出し」から。今あるものを把握して、今の暮らしの中で使っているものを残します。
特に押し入れは、「壊れてないから、とりあえず残している」「使うかもしれないから置いている」ものが多い場所ですが、それ、使う日はホントに来るでしょうか?
また、押し入れには思い出のものを置いている方も多いと思います。思い入れが強いものまで処分する必要はありませんが、優先順位をつける必要はあるかもしれません。
「思い出のものは一人につき箱1つ」など枠を決めて、本当に残したいものだけに絞ってみてください。その当時を思い出すためのものであれば、場所を取る実物を残すのではなく写真に撮って残すという方法もあります。
他にも、もう飾らなくなった雛人形や五月人形、昔ハマった趣味のもの、箱の中で色あせてしまっていませんか?手放すことはストレスを感じますが、使われずに押し入れの奥に追いやられている方がかわいそうに感じませんか?
手放すと決めたら、譲渡やリサイクル、供養など、処分の方法についてはすぐに調べられる時代ですので、ぜひお早めに。
どうしても今すぐ手放せないなら、「今日から1年使わなければ処分する」など期限を決めて、見えるところに処分日を書いておくのもひとつの方法です。
収納プランを書いてみる
ものの整理が終わったら、次は収納を考えていきます。奥行きが深い押し入れは、その奥行をうまく活かせるかがポイントになります。
最初に、その押し入れの配置や動線を見直して、役割(使い道)を考えます。そこに置くものを決めたら、扉が開く範囲や段差などに注意しながらしっかりとサイズを測り、収納プランをつくってみてください。
用途別にいくつかの四角いスペースをつくるイメージで、実際に図に起こしてみると失敗が減りますよ。
上段は前後で仕切る
まずは、一番出し入れしやすい上段。
わが家の寝室の押し入れでは、上段をお布団が占拠していますが、生活用品や衣類など細々したものの収納に使っている場合も、多いかと思います。
立った状態で無理なく手が届く範囲は60㎝程なので、約90㎝の奥行を手前60㎝、奥30㎝程度に分けて考えると使いやすくなります。
押し入れの横にある物入れの画像を参考にしてみてください。
こちらも奥行は押し入れと同じ90㎝サイズで、奥と手前に分けて収納できるよう可動棚を設置しています。
奥には、ほとんど出し入れしないアルバムや思い出のもの、PCに取り込み済みのCDなどを置いています。
手前には、時々出し入れするものをファイルボックスや小物引き出しにカテゴリーごとに分けて収納しています。
また、上にあるボックスを下してその場で出し入れできるように余白スペースをつくっています。
使い道を決めましょう
実際のサポートの現場でも、押し入れ上段は奥にカラーボックスやラックなどを使って棚を設けることがよくあります。
その棚の使い道の例を挙げると、
・奥:裁縫用品
手前:ミシン/アイロンがけスペース
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・奥:書類収納
手前:書き物スペース
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・奥:本棚
手前:趣味コーナー
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・奥:季節外のものやかばん置き場
手前:ワードローブ
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・奥:お出かけグッズ収納
手前:コート/かばん置き場
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など様々です。
大きい空間こそ、量より質!
手前から奥まですべてもので埋め尽くすより、ある程度余裕を残して、見渡しやすく、出し入れしやすくすることがポイントです。
また、手前と奥のものを関連付けて、ひとつの家事や動作をその場で完結できるコーナーを作ったりもできます。
こうやって考えていくと、押し入れの収納プランづくりが楽しく見えてきませんか?
次回は押し入れ下段、天袋の使い方です。