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「 片付く収納計画」 バックナンバー

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食品ロスを減らす収納術【片付く収納計画 29】

2021.10.27

【執筆者プロフィール】

ichigo(草彅 直子) さん

元々は、片付けも掃除も大の苦手。そんな私も結婚を機に、家事・掃除の手間を減らす収納、またものを置きっぱなしにならないような仕組みを考えるようになりました。

現在は、整理収納アドバイザー1級を取得し、個人宅へ整理収納サポートに伺ったり、自宅でお片づけレッスンを催したりしています。

HP「楽しむ暮らしラボ」:https://enjoylifelab.net/
ブログ「ぽかぽか日和」:https://pokapoka-biyori.blog.jp/

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食品を無駄にしない&使い切る

前回は、「すっきりしたキッチンにしたいのに、ついつい流行の家電を買ってしまう」というお悩みに、もの選びについてお話しました。

今回はその続きで、「ついつい新しい調味料を買ってしまう」というお悩みにお答えしたいと思います。

最近は社会的にも資源ゴミや食品ロス、節電などについて敏感になってきていますが、家庭で実践して一番効果を上げやすいところと言えば、やっぱりキッチン。中でも冷蔵庫ではないでしょうか。「買ったものを使い切る」という視点で、冷蔵庫収納についても少しご紹介していきます。

今回は、買って使い切れなかった…という食品ロスを減らすための収納アイデアをご紹介します。

今回は、買って使い切れなかった…という食品ロスを減らすための収納アイデアをご紹介します。

調味料の保存と管理

それではまずは調味料の管理について。
ポイントは3つです。

①お得感よりも無理なく使いきれるサイズを選ぶ。

スーパーで並んでいる醤油やみりんなどの液体調味料から小麦粉などの粉ものまで、大きなサイズのほうが安い値段設定になっていますが、毎回新鮮なうちに使い切れていますか?

よく使うものだからと、安いときに買いだめしてしまったりしていませんか?調味料は時間がたてば風味が落ちていきます。美味しい料理をつくるためにも、お得感よりもサイズダウンして早めに使い切ることを優先してみるのはいかがでしょうか。

ストックは1つと決めて収納場所をつくっておくと、ストック分を開封したら次を買うという循環もできていきます。また、今まで使ったことがない調味料やスパイスに挑戦する場合もできるだけ小さなサイズや使い切りタイプで試してみてください。

小さめのサイズのボトルだと冷蔵庫の中もスッキリ。賞味期限内に使い切れる量を選んでいます。

小さめのサイズのボトルだと冷蔵庫の中もスッキリ。賞味期限内に使い切れる量を選んでいます。

②開封後の保存方法をしっかり確認

整理収納サポートに伺うと、ときどき小麦粉の容器のまわりが粉っぽくなっているのを見つけることがあります。一見、小麦粉と見分けがつきませんが、実はこれ、コナダニです。

小麦粉は、開封後はしっかり口を閉め、密閉容器に入れて、湿気の少ない場所に置き、できるだけ早めに(1~2カ月程度)使い切るのが望ましいとされています。お好み焼き粉などのミックスタイプは、さらに虫が発生しやすいので冷蔵庫保存がおすすめです。

キッチンは温度変化も起こりやすく、場所によって湿度も高くなります。調味料に限らず、それぞれの保存方法をしっかりと確認して、それにあった場所・方法を選ぶことが廃棄を減らすことに繋がります。

③必ず目につくところに開封日・賞味期限

わが家では使うときに、必ず目につくところにマスキングテープを貼って開封日や賞味期限を記入しています。ひと手間かかりますが、いつも目にすることで使い切る後押しになってくれます。調味料などに書かれている賞味期限の多くは「未開封の場合」ですが、それでもある程度の目安にはなると思います。

また、冷蔵庫の中での定位置は、よく使う調味料類はドアポケット、使用頻度が低いものはケースにひとまとめにして目線の棚に置き、その存在を忘れることがないようにしています。

冷蔵保存以外の調味料やスパイスも一ヶ所にまとめて、中身のラベリングにプラスして開封日・賞味期限のラベリングを癖づけています。

マスキングテープの他にも、100均の文具コーナーにあるラベルシールもおすすめです。

マスキングテープの他にも、100均の文具コーナーにあるラベルシールもおすすめです。

袋物はジャーに移すと、見つけやすく、取り出しやすくなります。計量スプーンを入れておけばさらに便利。

袋物はジャーに移すと、見つけやすく、取り出しやすくなります。計量スプーンを入れておけばさらに便利。

冷蔵庫収納は「ひと目で見渡せる」がポイント

せっかく買った食品を捨てることなく使い切るための冷蔵庫収納のポイントはたったひとつです。

「ひと目で見渡せること」

詰め込みすぎず、どこになにがあるか奥まで一瞬で把握でき、出し入れしやすくしておけば、扉を開けている時間も短くできます。わが家の冷蔵庫から、いくつかアイデアをご紹介すると…

①小分けパックは最初にばらしておく。

小分けになったお豆腐やヨーグルト、帯でまとまっている納豆などは買い物から帰って冷蔵庫に仕舞うときにばらしてしまいます。使うときにサッとひとつとれるのはすごく便利です。

家族が取り出した後に、帯やフィルムだけ残っていてイライラなんてこともなくなります。さらに、ケースなどを使って賞味期限が見えるように立てておくと、お買い物前の確認がラクになります。

②冷蔵庫で使う容器は中身が見えるものを選ぶ

冷蔵庫の中で使う仕切りケースや保存容器は中身が見える透明または半透明のもの、ケースごと取り出さないと中のものを出し入れできない深いものより、ケースごとでも中身だけでもサッと取り出せる浅いタイプがおすすめです。収納ケースは冷蔵庫の奥行や、用途に合わせて選んでくださいね。

ジャーに移し替えた粉末出汁や味噌等を入れた「お味噌汁セット」のトレー。

ジャーに移し替えた粉末出汁や味噌等を入れた「お味噌汁セット」のトレー。

トレーごと取り出したり、中のものだけ取り出したりできる浅めのものを使っています。

トレーごと取り出したり、中のものだけ取り出したりできる浅めのものを使っています。

献立カレンダーをつくる

最後に、わが家で実践していることをもうひとつ。

冷蔵庫の扉に100均カレンダーを貼っています。いつも3、4日分まとめ買いするのですが、スーパーから帰ってきたら食材の賞味期限を確認しながら、献立を書き込んでいきます

●献立(組み合わせ)を考えるのは一度きり
●食材の使い忘れ、賞味期限切れを防げる
●冷蔵庫を開ける回数が減る
●家族みんなが確認できる
●賞味期限が迫っているものをその場でメモできる

など、いいことづくめです。共働きならメニューさえ決まっていれば、「早く帰宅した方がつくる」を促してくれる場合もありますよ。

食材を見ながら献立を決めていきます。メニューが決まっていれば、家族が手伝いやすくなりますね。

食材を見ながら献立を決めていきます。メニューが決まっていれば、家族が手伝いやすくなりますね。

前回の家電のお悩みと同様、便利で美味しそうな調味料が次々と売り出されているのをみると試してみたくなります。

まずは少量サイズでお試し ⇒ 継続なら、自分の暮らしに合ったサイズを見極める ⇒ 使い切るためのひと手間を工夫する

をやってみてください。大きなサイズを買って使い切れず、結局捨てることになるより、最終的に安く済む場合もあります。なにより、食品を捨てる心の痛みを感じずにすむのはとても大きな効果です。ぜひ、この機会に調味料のサイズ、冷蔵庫の中を見直してみてくださいね。

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