毎週水曜日更新

floor-plan_500.65

SEARCH

イエマガは「世界にひとつの自分らしい家」づくりを応援するWEBマガジンです。

floor-plan_500.65

「 分離発注とハーフセルフビルドで」 バックナンバー

第45回 室内窓で階段を明るく

2025.05.28

【執筆者プロフィール】

tiu さん

ある日、格安の土地を見つけて、新築計画をスタートしたところ、思わぬトラブルで一度断念することに。改めて始めた家づくりを支えてくれたのは、分離発注での契約を専門とする一級建築士事務所でした。

自由度も高く、すべてを建築業者に任せるより安くつくれるけれど、手間と時間がかかる「分離発注」と自分たちでできることはするという「ハーフセルフビルド」で、憧れの北欧風ハウスが完成しました。

ちょっと他とは違った家づくりのストーリーをこの連載で綴っていきます。

Blog https://myhomeblog.tiulabo.net/

▼ すべて表示する▲ 閉じる

第45回 室内窓で階段を明るく

階段に室内窓を取り入れることに決めたわが家。今回も予算を抑えるため、調査、設計、材料の調達を自分たちでやることに。

予算5万円。はたして予算内に収まるのか?引き続き、後編をお届けします。前回はこちら。

階段とリビングの間に窓を

室内窓を取り付けるのは階段とリビングの間。階段が家の中心にあるので少しでも明るくするためにここに室内窓を取り入れることになりました。

サイズは横幅60cm×縦40cm、チェッカーガラスの格子窓が入る予定です。

今回も予算を抑えるため、窓枠を大工さん、建具を建具屋さん、ペイントをわが家と分業スタイルでいきたいと思います。

3つのパーツを施主支給

● 施主支給パーツ1:チェッカーガラス

1つ目はチェッカーガラス。レトロな見た目と、すりガラス効果があるのが良いところです。壁にうつるチェッカー模様もかわいいですよね。

難しかったのは調達先。

1枚から注文できるお店で注文したチェッカーガラス。

1枚から注文できるお店で注文したチェッカーガラス。

建具屋さんも扱ったことがないということで、オーダーメイドできるサービスを探していたところ、個人でも1枚からオーダーできるサービスを発見しそちらに依頼しました。

サイズがミリ単位で指定できたので建具屋さんの指示どおりに作っていただきました。お値段は5千円ほど(建築時2016年の価格)。発送も建具屋さんに直送です。

● 施主支給パーツ2:金具

2つ目は開閉金具。レトロな建具に金具はとても重要なパーツです。調べた結果、「フリクションステー」「アームストッパー」という商品が候補に上がりました。

その中で、わが家がイメージしていたのにぴったりな商品を発見。その名も「ホイトコ フリクションステー」

ホイトコ(Whitco)はオーストラリアのメーカーだそう。現代ではあまり見かけない無骨で質素な金属感がイメージにぴったりでした。

内窓は開けたままにしたいこともあるので、それができるのも決め手となりました。お値段2個で2,000円ほど(当時の価格)

窓を開けたままにできる開閉金具「ホイトコ フリクションステー」。

窓を開けたままにできる開閉金具「ホイトコ フリクションステー」。

● 施主支給パーツ3:取っ手

最後は取っ手。

アイアン製のパーツを探していたところ、なかなか理想のものがなく近くのホームセンターにちょうどいいのがありそちらに決定。お値段300円ほど。

これで、すべてのパーツがそろったのでいよいよ制作の開始です!

近くのホームセンターで見つけたアイアン製の取っ手。

近くのホームセンターで見つけたアイアン製の取っ手。

大工さん・建具屋さん・DIYで窓制作

● 窓枠の制作(大工)

窓枠は、建築士さんを通して大工さんに依頼。窓枠はカウンターと同じ集成材です。イメージどおりにきれいに作っていただきました。

これだけでもちょっとワクワク感があります(笑)

大工さんが作ってくれた窓枠。リビングから見たところ。開口の向こうが階段になります。

大工さんが作ってくれた窓枠。リビングから見たところ。開口の向こうが階段になります。

■ 室内窓の製作と設置(建具屋)

そして、建具屋さんの方でも室内窓の制作を開始建具屋さんとはLINEを交換していたので、制作風景を逐一送ってくれました。

材料の加工、枠の組み立て、ガラスの設置…だんだんできあがっていくLINEの画像が届くたび、わが家では歓声が起こりました。

こちらはわずか1日で完成。

建具屋さんが準備してくれた木材。同じくカウンターのコラボDIYでもお世話になった方です。

建具屋さんが準備してくれた木材。同じくカウンターのコラボDIYでもお世話になった方です。

その後、建具屋さんから設置が完了したと連絡があり現場に見に行くことに。すると、あまりのかわいさにテンションマックス!

開閉もスムーズでバッチリです。

理想通りのガラス窓が完成していました。次はわが家のDIY塗装です。

理想通りのガラス窓が完成していました。次はわが家のDIY塗装です。

■ 室内窓をペイント(DIY)

最後の仕上げはわが家の担当

塗料はいつものブライワックスカラー:ジャコビアン)です。なんでもおしゃれに仕上げてくれる便利塗料です。

そして、ついに完成。

塗料は「ブライワックス(ジャコビアン)」。

塗料は「ブライワックス(ジャコビアン)」。

取手も取り付けて作業完了!

取手も取り付けて作業完了!

階段もこの通り明るい空間となりました

例のホイトコもちゃんと見た目どおりで、開いた状態も問題なくキープしてくれています。

大きさ、見た目、明るさ、機能性、文句のつけどころがない室内窓ができあがりました(感謝)。

2階リビングから明かりの入る階段に。大きさ、見た目、明るさ、機能性、すべて大満足の仕上がりです。

2階リビングから明かりの入る階段に。大きさ、見た目、明るさ、機能性、すべて大満足の仕上がりです。

室内窓の総額は?

最後に、総額を計算。(当時の価格)

・窓の障子部分一式:22,000円
窓枠:5,000円
・窓ガラス:5,000円
・開閉金具(ホイトコ):2,000円
取っ手:300円
・塗料:100円くらい

 総額:34,400円

建具屋さんの良心的な価格のおかげで安くできた感もありますが、無事予算5万円以内でイメージ通りの室内窓を完成することができました!

今回は、造作家具の制作の裏側をいろいろ勉強させていただいたのも良い経験でした。やっぱりハーフビルドは大変だけど面白いです。

この記事が何かのヒントになれば幸いです!それではまた。

読者アンケート

この記事の感想

※コメントはイエマガ内で掲載させていただく場合がございます。

性別

年齢

ニックネーム

分離発注とハーフセルフビルドで一覧に戻る

連載記事

連載一覧を見る

PAGE TOP