- 第47回 バルコニー屋根は必要だった!
- 第46回 2階に広いウッドバルコニーがほしい!
- 第45回 おしゃれな室内窓を安く取り入れたい!【後編】
- 第44回 おしゃれな室内窓を安く取り入れたい!
- 第43回 キッチン・カウンターDIYコラボとは?
- 第42回 収納付きキッチンカウンターを安く作る方法とは?
- 第41回 タイル貼りに挑戦!電動工具なし!
- 第40回 タイル貼りに挑戦!キッチンにサブウェイタイルを
- 第39回 塗り壁DIY、道具も大切
- 第38回 シアタールーム「塗り壁スクリーン」計画
- 第37回 塗り壁DIYぶっつけ本番!(後編)
- 第36回 塗り壁DIYぶっつけ本番!(前編)
- 第35回 塗り壁のやり直しは?
- 第34回 塗り壁の失敗集
- 第33回 塗り壁DIYの購入アイテムと費用
- 第32回 塗り壁DIYに挑戦!
- 第31回 北欧風外観のすみずみまで魂をこめる
- 第30回 サイディングのつなぎ目をなくす!
- 第29回 北欧風ハウスの外壁
- 第28回 石畳タイルのある玄関
- 第27回 輸入ドアのペンキ塗りと取り付け工事
- 第26回 玄関ドアをアメリカから輸入して施主支給!
- 第25回 カナダ発の断熱材吹付工事
- 第24回 失敗からの窓選び
- 第23回 雨漏り大パニック
- 第22回 トラブル発生!ポーチの屋根の高さが違う
- 第21回 屋根材はアスファルトシングル『オークリッジ』
- 第20回 外壁の下地選び
- 第19回 ドタバタの上棟
- 第18回 大雨の基礎工事(基礎工事後編)
- 第17回 空中移動するショベルカー(基礎工事前編)
- 第16回 キッチンの施主支給とDIYとは?
- 第15回 木製にこだわったキッチン選び
- 第14回 理想の間取りづくり(1階編)
- 第13回 理想の間取りづくり(2階編)
- 第12回 シロアリ対策にDIYで挑戦
- 第11回 施主支給:フローリング選びから納品まで
- 第10回 分離発注のお金の流れ
- 第9回 ハラハラの地盤調査とセルフ地鎮祭
- 第8回 ついに地主との引き渡し会に
- 第7回 家の設計を進める
- 第6回 建築士が入って急展開する
- 第5回 接道義務も満たしてなかった
- 第4回 マンガみたいな結末を迎える
- 第3回 接道に5人の所有者
- 第2回 土地が安い理由
- 第1回 秘密の不動産情報と出会う

2025.07.23
【執筆者プロフィール】
tiu さん
ある日、格安の土地を見つけて、新築計画をスタートしたところ、思わぬトラブルで一度断念することに。改めて始めた家づくりを支えてくれたのは、分離発注での契約を専門とする一級建築士事務所でした。
自由度も高く、すべてを建築業者に任せるより安くつくれるけれど、手間と時間がかかる「分離発注」と自分たちでできることはするという「ハーフセルフビルド」で、憧れの北欧風ハウスが完成しました。
ちょっと他とは違った家づくりのストーリーをこの連載で綴っていきます。
第47回 バルコニー屋根は必要だった!
前回、ウッドバルコニーを完成させたわが家でしたが、引き渡し時に屋根はまだありませんでした。しかし、住んでみるとすぐに屋根がないことに不便を実感。
その後、後付けすることになりましたが、見た目と実用性を兼ね備えたバルコニー屋根に悩まされることに。
今回は、そんなわが家がたどりついたバルコニー屋根の一部始終をお届けしたいと思います。
屋根がない不便さ…
もともと、バルコニーに屋根を付けたいと思っていたわが家ですが、北欧風スタイルの外観に似合うバルコニーの屋根がどうしても見つからず、悩んでいるうちに家の設計に間に合わなくなり、結果、「必要なら後付けしましょう」ということになってしまいました。
しかし、生活するとすぐにバルコニーの屋根がないことで不便が生じることに。それがこちら。
● 洗濯物を干して出かけられない
当然ながら雨が降りそうな時は基本的に部屋干しです。ただ、最近はゲリラ豪雨も多いので快晴だからといってうかつに干したまま外出もままなりません。結局、外出する時は部屋に移動ということが度々発生しました。
●バルコニーに物が置けない
これも当然ですが、雨ざらしになるので気軽に物をバルコニーに置けません。特にゴミなど一時的に置きたいものが置けないのが不便でした。
また、紫外線も要注意です。履物やプラスチックの道具たちがのきなみ劣化。せっかく広く作ったバルコニーに何も置けないという状態に(涙)。
●雨の日、1階がびしょびしょに
もっと深刻だったのが、雨の日の「一階の雨漏り問題」。バルコニーの板の隙間から雨水が1階にポタポタ落ちてくるので、バルコニーの下は傘をさして歩く始末。雨がやんでもしばらく続くのも困りました。
というわけで、「これは早めにバルコニーに屋根を付ける必要がある」と決断。

バルコニーに雨に濡れないスペースの必要性を感じるようになりました。

1階から見たウッドバルコニーの床。隙間から雨水が落ちてきます。

バルコニー下の玄関前は傘が必要な状態に…。
屋根の設計を開始
バルコニー屋根を付けると決まったはよいものの、外観と実用性を兼ね備えた屋根の設計に頭を悩ませる日々。
● 北欧風の家に合う屋根とは?
わが家は北欧風スタイルの外観です。そんな外観に向いているバルコニーの屋根の参考事例があまりネット上で見つけることができませんでした。
そんな中でひとつ使えそうと思ったのがパーゴラ。
あの、よくおしゃれなナチュラルガーデニングにある、格子状の屋根が特徴のアレのことです。
しかし、大工さんもパーゴラは作ったことがないことが判明。そこで、わが家でいろいろ探して「わが家流パーゴラ風屋根」をめざすことに。
といっても、わが家流のポイントは、格子状に組むこと、周囲に幕板をつけることと、桁の先っぽを斜めにカットすること、だけなんですけどね(笑)。ちなみに、素材は紫外線カットできるポリカ波板(クリア)にしました。

●縦向き?横向き?どっち?
さらに悩んだのが屋根の向き。バルコニー屋根は半分だけにしたかったので、縦向きか横向き、どちらがよいか悩みました。結果、洗濯物、外観、1階の玄関部分の雨漏り対策を考えて縦向きに決定。

そして、完成した図面がこちら。これをもとに設計士さんに清書してもらいます。


●1階の雨対策はどうする?
バルコニーに屋根をつけることである程度は1階の雨漏り対策にはなるのですが、それでも完全ではありません。そこで、バルコニーの床裏に屋根を付けてもらうことに。
実際の施工後の写真がこちら。

ポリカの簡易的なものではありますが、これの効果が想像以上に大きく、玄関まわりの雨天時の環境がいっきに改善。これは付けてよかったと心から実感しました。
そして、ついにバルコニー屋根が完成!

いろいろ悩んだバルコニーの屋根でしたが、「わが家流パーゴラ屋根」が完成してようやく一安心です。
屋根は外観を大きく左右するので妥協したくないポイントですもんね。
みなさんのバルコニーの屋根はどんなですか?ぜひおしゃれで実用性兼ね備えた素敵な屋根を作ってくださいね。それではまた!