毎週水曜日更新

floor-plan_500.65

SEARCH

イエマガは「世界にひとつの自分らしい家」づくりを応援するWEBマガジンです。

floor-plan_500.65

「 分離発注とハーフセルフビルドで」 バックナンバー

第36回 塗り壁DIYぶっつけ本番!(前編)

2024.10.23

【執筆者プロフィール】

tiu さん

ある日、格安の土地を見つけて、新築計画をスタートしたところ、思わぬトラブルで一度断念することに。改めて始めた家づくりを支えてくれたのは、分離発注での契約を専門とする一級建築士事務所でした。

自由度も高く、すべてを建築業者に任せるより安くつくれるけれど、手間と時間がかかる「分離発注」と自分たちでできることはするという「ハーフセルフビルド」で、憧れの北欧風ハウスが完成しました。

ちょっと他とは違った家づくりのストーリーをこの連載で綴っていきます。

Blog https://myhomeblog.tiulabo.net/

▼ すべて表示する▲ 閉じる

第36回 塗り壁DIYぶっつけ本番!(前編)

いよいよわが家の塗り壁DIYがスタート!ただし、補修からです。今回はわが家の下地処理と補修時のショッキングな様子をお届けしたいと思います。ぶっつけ本番の素人塗り壁DIYはうまくいくのでしょうか。ご笑覧ください。(前回はこちら

補修スタート

今回の作業エリアは赤の2階リビングの部分。補修の主な作業は左官屋に不適切に貼られたコーナーテープの貼り直しです(詳しくは前回を参照ください)。

こちらが問題のコーナーテープ(写真1)。壁に密着していないのでパカパカしているのがお分かりいただけますでしょうか。しかも、なぜかパテを塗る前に塗り壁材を塗ってしまっています。

もはや嫌な予感しかしませんが、意を決してはがすことに。

べりべりべり…

写真1:コーナーテープが浮いているので貼りなおすのですが、上になぜか塗り壁材が塗られているので、ちゃんと剥がれるのか…?

写真1:コーナーテープが浮いているので貼りなおすのですが、上になぜか塗り壁材が塗られているので、ちゃんと剥がれるのか…?

左官屋の仕上がりをチェック

あ“あ”あ“ぁ” ぁ”…

嫌な予感はみごとに的中。

プラスターボードの表面がはげ、石膏がむき出しになってしまいました。

これを部屋中のコーナーで繰り返し、最終的にはまるで新築とは思えない廃墟のようなショッキングな状態に(写真2)。

石膏が露出した部分はパテで補修していきます。パテは乾くと縮んで凹んでくるので、午前と午後に分けて二度塗り。そのまま一晩乾燥しました。

これで、ようやく補修が完了。

写真2:やはり石膏がむき出しの状態に…。部屋中のコーナーがこのような状態になりました。

写真2:やはり石膏がむき出しの状態に…。部屋中のコーナーがこのような状態になりました。

ファイバーテープ(寒冷紗)

ここからが本当の下地処理。まずは、ファイバーテープを貼っていきます。ファイバーテープは一見ガムテープのような形のメッシュ素材のテープ。片面にのりが付いているのでそのまま壁に貼っていくことができます。

施工イメージは図のような感じ。

プラスターボードのつなぎ目にファイバーテープを貼ってパテで塗り固めることで、壁のひび割れを防ぐ効果があると言われています。

昔は寒冷紗と呼んでいたそうで左官屋はずっとそう呼んでいました。

こちらをYouTube先生に言われたとおりに、しっかり丁寧につなぎ目に貼り付けていきます。

こちらをYouTube先生に言われたとおりに、しっかり丁寧につなぎ目に貼り付けていきます。

補修パテの上にファイバーテープを貼っていきます。

補修パテの上にファイバーテープを貼っていきます。

コーナーテープ

部屋の角、いわゆる出隅(でずみ)には補強のためにコーナーテープを貼っていきます。

手順としては、図のように最初にコーナーテープを角に貼り、その両端にファイバーテープ、そのまわりをパテで塗って仕上げる流れです。

難しい作業ではないので、手順どおりにやっていればパカパカになるようなことはないと思うのですが、左官屋はいったいどんな貼り方をしたのでしょうか。謎が深まります。

補修パテの上に、ファイバーテープ、その上からパカパカに貼られていた問題のコーナーテープを貼っていきます。

補修パテの上に、ファイバーテープ、その上からパカパカに貼られていた問題のコーナーテープを貼っていきます。

パテ塗り

パテは「IDパテ」という商品を採用しました。楽天で購入したものです。

こちらをコテ板に乗せて塗っていきます

先程のファイバーテープの上や、ネジ穴をこちらのパテで塗って平らに仕上げていきます。パテ塗りはもくもくと無心で作業をするので、意外と楽しい作業です。

パテ塗りの様子。ファイバーテープやネジ等の凹凸をならしていきます。

パテ塗りの様子。ファイバーテープやネジ等の凹凸をならしていきます。

恐怖の高所作業

そして、わが家が避けてきた高所作業の現場がこちら。簡易的に掛けられた細長い足場。手すりや命綱などは一切なし

最初はパテ塗りどころか、上に登って四つん這いで進むのがやっとでした。

どこかのアニメで見たような光景…

結局、2階の下地作業は、恐怖との戦いと、足場の移動や、上がったり下がったりではかどらず、補修も含めて丸3日かかりました。

わが家のような素人DIYerさんにはまったくおすすめできない体験です(苦笑)。慣れない体勢での長時間作業と、普段の運動不足がたたってすでに体がバキバキですが、次回、本番の塗り壁DIYの様子をお届けしたいと思います!つづく

とうとう高所の作業へ…手すり無しの状態で恐怖と戦いながらなんとか作業が完了しました。

とうとう高所の作業へ…手すり無しの状態で恐怖と戦いながらなんとか作業が完了しました。

読者アンケート

この記事の感想

※コメントはイエマガ内で掲載させていただく場合がございます。

性別

年齢

ニックネーム

分離発注とハーフセルフビルドで一覧に戻る

連載記事

連載一覧を見る

PAGE TOP