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2021.11.17
【執筆者プロフィール】
まっしん はやぶさ さん
関西から関東に転職を機にお引っ越し。関西で暮らしていた分譲の戸建ては賃貸に出すものの、住宅ローンの支払いは赤字に…。さらに関東での家賃も加わって…。
それならば!と、二軒目の家を建てることに。住宅ローンをできるだけ抑え、かつ、土地も建物も満足のいく家づくりに挑戦されました。コストを抑えるコツ、納得のいくまで調べられた知識をこの連載にまとめていきます。
https://kisekinomyhome.blog.fc2.com/
イラスト:天野勢津子さん
https://amachakoubou.com/
メンテナンスの心配
とても満足しているわが家の家づくりですが、もっとこうしておけば良かったかも、と考えることもたくさんあります。住んでみてこそしみじみ感じたポイントを、2回に分けてご紹介したいと思います。
築9年目となるわが家は、そろそろ家のメンテナンスが現実味を帯びてきた時期なのですが、新築当時にもっとよく考えておくべきだったと気づく点が出てきました。
屋根の防水シートの耐久性
通常、屋根材の下には、「ルーフィング」という防水シートが敷かれています。屋根の防水には、この防水シートの役割がとても重要であることは、建築時にも説明を受けて理解しているつもりでした。
わが家は、「アスファルトルーフィング940」というタイプの製品を採用しているのですが、実は耐用年数が約10年だと後ほど知って驚きました。建売住宅やローコスト住宅でも広く採用されている製品ですし、実際は、10年経過していきなり雨漏りするわけではないそうですが、やはり心配があります。
屋根材の下に敷かれているルーフィングは簡単に交換できないため、知っていれば、少し費用を追加してでも、耐久性の高いタイプを選ぶことを考えたと思います。
費用を追加することで、「改質アスファルトルーフィング」と言われる20年以上の耐用年数を持つタイプや、さらに30年の耐用年数を超える製品もあるので、予算に応じてよく確認することがオススメです。
サイディング外壁の塗装
そろそろ決断を迫られるのが、サイディング外壁材のメンテナンス方法についてです。
採用したサイディングは、15年目前後がメーカー推奨の塗り替え時期なのですが、将来いつどのような塗り替えを行うかを意識した外壁・外観選びができていませんでした。
わが家は、2種類のプリント柄のある外壁材を貼り分けしています(第20回)。このデザインを活かすためには、一色で塗りつぶす一番簡単な塗装方法ではなく、無色透明の「クリア塗装」を選択しなければいけません。その場合は、8〜10年目ぐらいまでの外壁塗装が痛んでないうちに実施する必要があるそうで、そろそろタイムリミットがやってきます。
プリント柄・貼り分けをせずに、一色塗りにしてもデザイン性のある外壁材を選んでいれば、塗装の時期に悩むことがなかったのにと思ってしまいます。
とはいえ、現在の外壁材と貼り分けされた外観を、とても気に入っているので、間違った選択だったとは言い切れないのが、難しいところです。
あったら良かった…バルコニーに水栓
海までは3キロほど距離のあるわが家ですが、大きな台風の直後には、バルコニーの手すりや物干し竿に、うっすら塩が吹くことがあります。台風が運んだ潮風で、塩分濃度の高い雨が我が家にも届いてしまうようです。また、普段から強い風がよく吹く地域なので、バルコニーや掃き出し窓の網戸にホコリがすぐ溜まってしまいます。
そこで、庭の外水栓に繋いだ長いホースをバルコニーに吊り上げて、バルコニーのお掃除が必要になるのですが、これがなかなか億劫で、ついつい後回しになってしまいます。
こんなことなら、バルコニーにすぐに使える蛇口を付けておくべきでした。わが家の外水栓は建物の壁付け(第51回)になっており、バルコニーの真下に蛇口が出ているので、分岐して蛇口を付けてもらうことも難しくなかったはずです。
なぜ、当時気づかなかったのか、悔やんでも悔やみきれません(笑)。
あったら良かった…人感センサー
便利な人感センサーライトは、建築当時から興味があったのですが、必要になったら人感センサー付きの電球が販売されているので、購入すれば良いと考えていました。
わが家を建てたころは、まだLED照明は高価だったので、蛍光灯タイプのダウンライトを中心に照明を選んだのですが、LEDの電球に交換すると同時に人感センサー付きに変えるのも良いと思っていたのです。
しかし、いざ人感センサー付きタイプのLED電球を探すと、わが家のダウンライトのソケットに付けられるタイプがまったく見当たりません。わが家のダウンライトの口金や電球のサイズに合うものは販売されていないようなのです。
夜には暗くてスイッチの位置がわかりにくい玄関の照明を、人感センサー化したかったのですが、コンセントに後付できるタイプの人感センサーを活用しています。元々コンセントには足元灯が付いていましたが、夜の帰宅時の玄関が段違いに明るくなり、とても便利です。
あったら良かった…洗濯機に混合栓
入居8年目にして洗濯機を買い換えたことで、洗濯槽清掃に神経質になりました。この洗濯槽清掃には、バケツで汲んだお湯を何回にも分けて入れる必要があるのですが、これが本当に大変なんです。幸い2階の洗濯機のそばには、洗面台があるので、お湯はすぐに汲めるものの、当然、男の仕事として確定ですよ(笑)。
2階の洗面台までお湯が来ているのですから、洗濯機側にも配管しても、それほど費用はかからなかったはずです。
わが家が建てる頃は、工務店でも混合栓を選ぶ事例はほとんどなかったようですが、最近では、洗濯機用の混合栓の選択肢がたくさんあるので、混合栓のハンドルをひねるだけでお湯がでる環境が、うらやまして仕方ありません。
ちなみに、この洗面台は、私の朝の身支度に欠かせない、本当につけてよかった設備の一つなのですが、スペースをコンパクトなW600のタイプを選びました。実は、工務店にW600もW750も価格が変わらないと言われて気持ちが揺らいだのですが、やはりW600タイプを選んでしまったんです。
しかし、実際に住んでみると十分洗面台の脇が空いており、W750を設置しても大丈夫でした。なんとなく、2階の洗面台は、補助的な役割なので小さくて良いというのは、勝手な思い込みでした。
もし、将来交換する機会があれば、次は必ずW750タイプにしたいと思います。
使わなかったもの…各部屋のTVコンセント
わが家は、各部屋にTVコンセント がありますが、リビング以外はまったく利用しておらず、今後も利用の予定はありません。工務店の標準仕様だったので、そのまま付けてもらったのですが、完全に思考停止でした。
こんなことならLANコンセントを付けておくべきでしたね。当時は、無線LANで十分だと思って、有線LANは付けなかったのですが、在宅勤務でネット回線の安定性が、重要になるとは思いもよりませんでした。
電気やTVのコンセント配線を通じてネット通信する方法(PLCアダプター)もあるようですので、いずれ試してみたいと思っています。
使わなかったもの…床暖房
旧居の冬場は、ホットカーペットを愛用していたので、きっと必要だろうと思って付けたのに、まず電源を入れることがないのがリビングの床暖房です。
電気式の床暖房は電気料金が高いと知ったことも使うのをためらう大きな理由ですが、エアコンの暖房で思った以上に部屋が温まるので、実際必要を感じないんですよね。
それなのに、リビングに敷くラグは、念のため床暖房対応のものから選んでしまうのが、複雑な気持ちです(笑)。