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「 家づくり日々勉強!」 バックナンバー

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DIYフェンス(前編)と壁付き水栓【家づくり日々勉強 51】

2021.02.10

【執筆者プロフィール】

まっしん はやぶさ さん

関西から関東に転職を機にお引っ越し。関西で暮らしていた分譲の戸建ては賃貸に出すものの、住宅ローンの支払いは赤字に…。さらに関東での家賃も加わって…。

それならば!と、二軒目の家を建てることに。住宅ローンをできるだけ抑え、かつ、土地も建物も満足のいく家づくりに挑戦されました。コストを抑えるコツ、納得のいくまで調べられた知識をこの連載にまとめていきます。
https://kisekinomyhome.blog.fc2.com/

イラスト:天野勢津子さん
https://amachakoubou.com/

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工事中の様子を挟んでしまいましたが、外構工事の話に戻ります。今回は、最低限の外構工事(第47回)と樹脂デッキの施工の後に設置した目隠しフェンスのDIYをご紹介します。

南面に約7m、西面に約5mに及ぶ範囲の目隠しフェンス第24回)の設置は、かなり不安が伴う挑戦でしたが、無事設置できたでしょうか?

南面に約7m、西面に約5mに樹脂フェンスをDIYで設置します。

南面に約7m、西面に約5mに樹脂フェンスをDIYで設置します。

手製の図面もつくって準備万端!と思っていたのですが…

手製の図面もつくって準備万端!と思っていたのですが…

ビスは目一杯締めれば良いわけではなかった

わが家が採用したのは、「ガーデンライフ彩」というネットショップの樹脂製フェンスです。

さまざまな設置方法の中から、コンクリートを練ったりしなくて良く、取り付けが簡単そうなコンクリートブロックに金具で挟み込んで設置するタイプの商品を選びました。

取り付け自体は、Webに掲載されている手順でほぼ想像できていたことと、事前に図面を作った寸法通り(第24回)で、ほぼ一人で当日中にブロック上のフェンスを設置することができました。

外構屋さんに施工してもらったコンクリートブロックのおかげで、水平を気にする必要もなく、慣れてくると作業はテキパキ進んでいきました。

しかし、困ったのが、挟み込み金具のビスの締め具合です。

当然、しっかり固く締めたほうが良いだろうと、当初は調子よくねじ込んでいたのですが、気がついたら金具が曲がって開いてしまっていました

まだまだ、ネジが回せる感触だったのですが、こんな簡単に金具が開いてしまう状態で本当にフェンスをしっかり固定できるのでしょうか?

少し不安になりながらも、ひとまず施工は完了しました。

挟み込む力で固定する金具ですが、締付けすぎると金具が開いてしまいました。こんな柔らかい金具で、フェンスがしっかり固定できるのか心配です。

挟み込む力で固定する金具ですが、締付けすぎると金具が開いてしまいました。こんな柔らかい金具で、フェンスがしっかり固定できるのか心配です。

DIYフェンス施工直後の写真です。なんとか一日で完了しました。
ボーダ板の間隔は1cmと3cmで選べたのですが、芝生の成長と強風時のフェンスへの負担を考えて、3cmにしました。隙間が広くて目隠しにならないのではと、心配だったのですが、十分な目隠しになっています。

DIYフェンス施工直後の写真です。なんとか一日で完了しました。
ボーダ板の間隔は1cmと3cmで選べたのですが、芝生の成長と強風時のフェンスへの負担を考えて、3cmにしました。隙間が広くて目隠しにならないのではと、心配だったのですが、十分な目隠しになっています。

最端部分は、横幅の特注ができたので、ブロックのサイズにピッタリです。しかし、頼りない金具でブロックを挟み込んでいるだけなので、強風に耐えられるのかとても心配です。

最端部分は、横幅の特注ができたので、ブロックのサイズにピッタリです。しかし、頼りない金具でブロックを挟み込んでいるだけなので、強風に耐えられるのかとても心配です。

正面から見ると我ながらDIYと思えないほど美しく仕上がりました。
木質調の樹脂フェンスが、飾り気のない南側の建物の良い外観のアクセントとなってくれました。

正面から見ると我ながらDIYと思えないほど美しく仕上がりました。
木質調の樹脂フェンスが、飾り気のない南側の建物の良い外観のアクセントとなってくれました。

高さの足らないフェンスの設置を工夫

続いて、樹脂デッキコーナーの目隠しフェンスを設置しました。

苦労したのが、高さの確保です。購入したフェンスは180cmの高さがあるのですが、脚の部分を30cmほど地面に埋める仕様のため、実際の高さは約150cmになってしまいます。

さらに、樹脂デッキ面からは100cmほどしか高さがないフェンスとなり、目隠しとしては物足りません。そこで、苦肉の策で足を埋めずに固定する方法を考えました。

指定通りに脚を基礎に埋めて施工すると150cmの高さになってしまいます。

指定通りに脚を基礎に埋めて施工すると150cmの高さになってしまいます。

そこで、地面を掘って埋めたコンクリートブロックとラティス用金具で高さを確保しようと考えました。また、プランター付きフェンスとコーナーで固定するので、脚の固定は片方だけで済みます。

そこで、地面を掘って埋めたコンクリートブロックとラティス用金具で高さを確保しようと考えました。また、プランター付きフェンスとコーナーで固定するので、脚の固定は片方だけで済みます。

まず、置くだけで脚を埋めずに180cmの高さが確保できる「プランター付きタイプのフェンス」を活用しました。さらに、プランターなしの部分では、地面に埋めたコンクリートブロックとラティスフェンス固定用の金具を活用してつなげ、基礎代わりにすることで180cmの高さを無事確保しました。

ただし、これはメーカー想定外の施工方法のため、自己責任となります。今では、当時より脚の長い製品も発売しているので、やはり背の高いフェンスの需要があるんですね。

本来ラティスをブロックに固定するための金具が、フェンスの柱のサイズとぴったり合うことに気が付き、こちらを利用して柱を固定しました。

本来ラティスをブロックに固定するための金具が、フェンスの柱のサイズとぴったり合うことに気が付き、こちらを利用して柱を固定しました。

実際施工すると、予想以上に地面の傾斜があって設置方法に悩みました。高さはなんとかコンクリートブロックで調整し、フェンスも一枚追加することができました。

実際施工すると、予想以上に地面の傾斜があって設置方法に悩みました。高さはなんとかコンクリートブロックで調整し、フェンスも一枚追加することができました。

掃き出し窓からリビングへの目線を遮るためのコーナーフェンスが狙い通りに完成しました。
ブロックを埋めたのは1カ所をのぞき、地面に置いてあるだけですが、フェンスをコーナーで固定してL字型になっていることと、樹脂デッキ側とビスでしっかり固定しているので、設置してから8年目の現在までの大型台風でもびくともしていません。

掃き出し窓からリビングへの目線を遮るためのコーナーフェンスが狙い通りに完成しました。
ブロックを埋めたのは1カ所をのぞき、地面に置いてあるだけですが、フェンスをコーナーで固定してL字型になっていることと、樹脂デッキ側とビスでしっかり固定しているので、設置してから8年目の現在までの大型台風でもびくともしていません。

DIYフェンスの意外な苦戦相手とは?

こうして完成したフェンスですが、意外なところに時間を大きくロスする原因が!

それは、コンクリートブロック挟み込み金具に貼られた商品ラベルシールの糊です。取り付け時には不要なシールなのですが、剥がしてもとても強力な糊が残ってしまい、中性洗剤やベンジンなどの溶剤でも、なかなかキレイにならず…。

たかがラベル、されどラベル…。まさか、シールはがしがストレスになるとは…。ちなみに、シール糊が剥がしにくいことは、よく見ると商品レビューにも書いてあったので、やはり事前にレビューはちゃんとチェックしておくべきですね。

たかがラベル、されどラベル…。まさか、シールはがしがストレスになるとは…。ちなみに、シール糊が剥がしにくいことは、よく見ると商品レビューにも書いてあったので、やはり事前にレビューはちゃんとチェックしておくべきですね。

せっかくなので、ピカピカの金具を取り付けたいのですが、全部で金具は14個もあり、時間がかかりすぎて途中で諦めてしまいました。かなり時間をロスした上に、イライラと焦りが募り、とても疲れ切っていまった苦い思い出です。

ホームセンターに行けば手に入る、シールはがしやパーツクリーナーなどが有効だった可能性が高いのですが、当時はその知識がなく対策が思いつきませんでした。事前にホームセンターでビスの緩み止め剤を仕入れたりと、準備は万端のつもりでしたが、まさかシールの糊残りに悩まされるとは夢にも思いませんでした(笑)。

ひと目を気にせず使える外水栓が完成

樹脂デッキコーナーのフェンスは、ボーダー板間隔が1cmの隙間が狭いタイプを選びました。

リビングの掃き出し窓に近いため、目隠し効果を高めたいことと、芝生への日当たりを心配しなくて済む場所だからです。隙間が狭いフェンスは風の抵抗で倒れる心配がありますが、この部分は前述の通り、L字型でかなりしっかり固定できそうだったので、問題ないと判断しました。

そして、この目隠しの中に壁付け外水栓も無事完成しました。

シンクの設置を工務店に相談したら、ホームセンターで買ってきて置くだけと言われて、若干心配だったのですが、本当にそのとおりでした。

直接、外壁に蛇口を取り付けて、シンクは自分たちで準備することになっていました。

直接、外壁に蛇口を取り付けて、シンクは自分たちで準備することになっていました。

レンガで高さを調整していますが、外水栓のシンクは、置くだけで本当に簡単に設置できました。
大きめのシンクを選んだので、子どもの靴を洗ったり、扇風機や加湿器など季節の家電機器の部品の水洗いにも重宝しています。

レンガで高さを調整していますが、外水栓のシンクは、置くだけで本当に簡単に設置できました。
大きめのシンクを選んだので、子どもの靴を洗ったり、扇風機や加湿器など季節の家電機器の部品の水洗いにも重宝しています。

狙い通り、ひと目を気にせず使える外水栓ができたのは良かったのですが、ひと目に触れない安心感から、屋外用の分別ゴミ箱や庭の清掃道具の置き場所として便利に使っている反面、生活感がどんどん増しています(笑)。

あと、予想外だったのが、外水栓を使うと水が流れる音が予想以上に室内側に響くことです。実は、この壁付け水道は、壁の上から配管されていて、壁を伝って水の音がリビング側にかなり聞こえるので当初は結構気になりました。

すっかり下から配管されるとイメージしていたので意外だったのですが、土台に穴を開けないようにとの配慮かなと勝手に納得しました。

わが家は、もうすっかり慣れましたが、もし壁付け水栓をご検討される場合は、取り付け位置や消音対策を良く建築会社さんと相談されることをオススメします。

樹脂デッキの寸法の都合で、裏側にスペースが空いているのですが、ここから蛇口に手が届き、ホースリールも取り出せます。玄関まわりの散水にもしゃがまずサッと取り出せるので、とても便利な位置の外水栓になりました。

樹脂デッキの寸法の都合で、裏側にスペースが空いているのですが、ここから蛇口に手が届き、ホースリールも取り出せます。玄関まわりの散水にもしゃがまずサッと取り出せるので、とても便利な位置の外水栓になりました。

さて、DIYで希望通り完成!と言いたいところですが、強度について不安の残ったフェンスの設置。やはり悪い予感は的中します…。続きは次回に。

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