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2022.04.08
【執筆者プロフィール】
ichigo(草彅 直子) さん
元々は、片付けも掃除も大の苦手。そんな私も結婚を機に、家事・掃除の手間を減らす収納、またものを置きっぱなしにならないような仕組みを考えるようになりました。
現在は、整理収納アドバイザー1級を取得し、個人宅へ整理収納サポートに伺ったり、自宅でお片づけレッスンを催したりしています。
ブログ「ぽかぽか日和」:https://pokapoka-biyori.blog.jp/
見落としていた布団収納
以前アンケートにお答えいただいた読者さんのお悩みで多かったのがお布団収納でした。
《Case 1.》
和洋室の収納にちょっとした布団をしまいたいです。子どもの調子が悪い時にリビング隣の和洋室で昼間寝させているのですが、縦長で奥行きのない収納なので布団が入りません。2階から下ろしたり上げたりが大変です。
設計当初からそのように使う予定だったのに、布団収納のことを考えていませんでした。
《Case 2.》
嫁入り時に持参された寝具および座布団。頻繁に使用するものでなく場所ばかり取ります。一間の押入れが満タンになり、上は布団2組×夏冬用がどんとあります。
下の段には同様に夏・冬の座布団がぎっしりです。現状は、真空パックを考えていますが長期保存するとふんわり感が損なわれそうです。
《Case 3.》
ベッドルームで使っていない季節の寝具。夏には使わない羽毛布団や毛布、冬には夏掛けなど、他にも布団カバーやベッドパトやシーツは季節ごとに使うものが違うので、使わない時の収納で困っています。
ベッドルームから入れるウオークインククローゼットの中にすのこを置いて掛布団をおいてありますが、布団まで収納するには狭いです
《Case 4.》
来客用布団。客間(和室)の押し入れが半間で、敷布団がきちんとキレイに収納できない。
普段使いのお布団から、来客用、時々使うものまで、かさばるお布団の収納スペース確保に皆さん苦労されているようです。実は、わが家もそう。布団で寝ているわが家も薄型マットレスを購入して以来押し入れに入りきらず、お布団収納は悩みの種になっています。
今回はそんな様々なお布団のお悩みについてお答えしていきます。
そのお布団の使用頻度は?
まず、お悩みの中で目立ったのが、「使用頻度が低い」「お客様用」のお布団。
これは例えば年に何回ほど使うものなのでしょうか。
お布団や座布団はかさばるだけでなく、ある程度重みもあって、限られた収納スペースの中でもゴールデンゾーンを占領してしまうものです。例えば、年に一度使うかどうか…という場合なら、思い切ってレンタルやホテルに切り替えてしまうのはいかがでしょうか。
1年に一度のために、残りの364日大きなスペースを取られるのはもったいないように思います。毎月せっせと返済している住宅ローン、使っていないもののスペースに払っているのだと思うともったいない感覚になるのですが、皆さんはいかがでしょうか?
それに、お客様にずっと押し入れに仕舞いっぱなしだったお布団に寝てもらうより、気持ちよく寝てもらえるのではないかと思うのです(お客様お迎え準備の手間も減らせます!)。生活習慣が変わってきている今はこういったことも見直し、切り替えるチャンスかもしれません。
「時々使う」お布団は?
では次に、使用頻度はそこまで高くないけど時々使うもの。
これは立てて収納できるようにすればとスペースをうまく使うことができます。
お子さんの看病でリビングなどに置いておくお布団も、ひとまとめにしておけば出し入れもラクになります。
おすすめはIKEAのSKUBB(スクッブ)シリーズ。
サイズがいくつか用意されていて、枠がしっかりしているので自立する収納ケースです。持ち手もついているので縦でも横でも、枕棚にも置いておけます。使わないときは折りたためるので使い勝手◎
奥行きの短いクローゼットでも奥や脇のスペースを有効活用できるのではないでしょうか(通気性はありますが、念のため一緒に乾燥剤を入れるのをお忘れなく)。
敷布団は、丸めてマジックテープ(面ファスナー)でとめるなどすればコンパクトになり、立てて収納が可能になります。
※写真はIKEAのSKUBB(スクッブ)シリーズの一番大きなサイズです。
https://www.ikea.com/jp/ja/p/skubb-storage-case-white-90290359/
オフシーズンのお布団は?
さて次は、シーズンオフのお布団。
これは特に分厚い掛布団を使わなくなる春夏が問題になってきますね。例えばわが家の場合、暖かくなって必要なくなった頃に一組だけ(掛け布団と毛布)をお布団クリーニングに出します。
そしてそのまま次のシーズンまで保管してもらいます。保管料はクリーニング+3,000円ほど。交互にクリーニングに出せばちょうどいいメンテナンスにもなり、1組減るだけでも収納スペースに余裕が生まれます。
残った毛布などは布団ケースに入れてできるだけコンパクトにすれば枕棚にも仕舞えます。シーズンごとに入れ替えて、普段出し入れするスペースはその季節に使うものだけにしたいものですね。
それでも出しっぱなしになってしまう場合は…
ここまでいくつか押し入れやクローゼットになんとか収める方法を見てきましたが、それでも物理的に入りきらない!という場合。
わが家の冬場がそうなのですが、そこはもう潔く諦めて、敷布団は出しっぱなしにしています。冬はお布団の出し入れだけでも重労働ですから。
サッと折りたたんで隅に寄せるだけ。人に見られるのが嫌な場合は、かわいい布で覆ってしまえばOKルールです(わが家は来客時のみひざ掛けで隠します)。布団をクッションやソファー代わりにもできる収納カバーケースなどもあります。出しっぱなしにする場合は「見た目布団」でなくなるだけで気分的にラクになりますよ。
家を建てる時に十分スペースをつくったつもりでも入りきらない場合も多いお布団や座布団。収納スペースをうまく使ってなんとかスッキリさせたいものですね。