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2022.03.02
屋根の種類や勾配によって、確保できる屋根裏収納の広さは大きく変わります(第2回)。とはいうものの、実際に間取りを考えてみると、思うように屋根裏のスペースが取れなかったりと、なかなか感覚をつかみにくいものです。
特に、屋根だけでなく建物の大きさによっても屋根裏のスペースが変わるところが、ポイントになります。
そこで、今回と次回は、屋根と建物の条件によって屋根裏スペースがどのように変化するかを比較して見てみましょう。
比較の条件
今回は建築基準法の階とみなされない屋根裏収納として、プランニングした場合を想定して比較します。
●建物の奥行き(屋根をかける方向):3間、3.5間、4間、4.5間の4種類
●屋根の種類:切妻屋根、片流れ屋根の2種類
●屋根勾配の種類:4寸勾配、6寸勾配の2種類
●屋根裏収納の天井高:1.4m
●屋根裏収納の広さ:階下の面積の半分
この条件で、天井高を確保できる屋根の種類・勾配と建物の奥行きの関係が、どのように違いがでてくるでしょうか。
条件ごとの屋根裏収納のスペースの違いがわかる比較表です。右上にいくほど、屋根裏スペースが広くとれる組み合わせになります。
4寸勾配の奥行きと屋根の種類で比較
まず、一般的な4寸勾配の屋根では屋根裏スペースにどのような違いがあるでしょう。4寸勾配は、雨漏りリスクが少なくメンテナンスコストも含めたバランスが良い屋根と言われています。
しかし、切妻屋根の場合は、十分な屋根裏収納スペースを確保するのが、かなり厳しいことがわかりました。
■奥行:4.5間(8190mm)/屋根種類:切妻/屋根勾配:4寸
今回、最も建物の奥行きがありますが、天井高1.4mを取れる屋根裏スペースが、部屋の中央にしかなく、両側の壁にほとんど取れません。この状態でしゃがんで人が移動するのは厳しく、固定階段の設置にも向かないでしょう。純粋な収納として利用できるかどうかも正確な寸法を確認して、慎重に検討する必要がありそうです。
■奥行:3間(5460mm)/屋根種類:切妻/屋根勾配:4寸
奥行きが短くなると、さらに天井高も屋根裏スペースも小さくなります。この条件では、屋根裏スペースを計画するのは現実的ではなさそうです。
■奥行:4.5間(8190mm)/屋根種類:片流れ/屋根勾配:4寸
階下の2分の1いっぱいまで屋根裏収納を確保しても、屋根勾配の影響を受ける部分がなく、全面的に1.4mの天井高となりました。とても使い勝手のよい屋根裏収納になりそうです。同じ建物でも、ここまで屋根裏スペースに違いが出るんですね。
■奥行:3間(5460mm)/屋根種類:片流れ/屋根勾配:4寸
半分ほどが勾配天井になってしまいますが、天井高1.4m部分を移動スペースに使えば、なんとか屋根裏収納として使えそうです。ただし、建物に合わせて、屋根裏収納の奥行きも狭くなっています。
次回は、屋根の勾配6寸での違いを見ていきます。