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2021.09.15
【執筆者プロフィール】
まっしん はやぶさ さん
関西から関東に転職を機にお引っ越し。関西で暮らしていた分譲の戸建ては賃貸に出すものの、住宅ローンの支払いは赤字に…。さらに関東での家賃も加わって…。
それならば!と、二軒目の家を建てることに。住宅ローンをできるだけ抑え、かつ、土地も建物も満足のいく家づくりに挑戦されました。コストを抑えるコツ、納得のいくまで調べられた知識をこの連載にまとめていきます。
https://kisekinomyhome.blog.fc2.com/
イラスト:天野勢津子さん
https://amachakoubou.com/
わが家の電気料金の推移
太陽光発電の効果(第54回)で、電気料金の実質負担を抑えられているわが家ですが、どのくらいの電気料金となっていたのかを調べてみました。
8年間で電力会社に支払った電気料金は、最も高額だった2019年でも年間9.1万円、月額平均7千円台です。一見かなり安く見えますが、この金額には昼間の太陽光発電を自家消費した分が含まれていないため、本来もっと高くなったはずです。
そこで、太陽光発電がなかった場合も調べました。太陽光の発電消費分を金額換算してみると、ステイホームが続いた2020年がやはりダントツに多く、発電消費分だけでも約6万円相当です。この年の購入電気料金と合計すると、年間約14.8万円、月額の実質負担は1.2万円ほどの電気料金になっていたと想定されます。
実質負担額のイメージから、わが家はかなり電気を使わない生活をできていると思い込んでいましたが、総務省統計局「家計調査 家計収支編 2021年 1~3月期」によると、:4人家族の電気代平均は13,378円なので、決して油断できる状態ではありませんね(ただし、わが家はオール電化のためガス代が不要なのは大きいです)。
わが家のリビングエアコン事情
平均1万円を切る実質電気料金だった6年間は、入居時に旧居から移設した(48回)、リビングのエアコン1台に空調を頼っていました。
この製品は、一般的に14畳用(4kW)とされるタイプで、詳細な畳数の目安は次のようにカタログにも書かれています。
・暖房畳数のめやす:11〜14畳(能力5.0kW)
・冷房畳数のめや:11〜17畳(能力4.0kW)
ところが、わが家のリビングは18畳LDK+6畳和室をつなげると最大24畳の広さがあります。さらに、リビング階段や吹き抜けがあることも考慮すると、更に広い空間となるため、目安をかなりオーバーしています。
もし、エアコンを新調していれば、もっと大きな能力のエアコンを選んでいたと思うのですが、旧宅で2年しか利用していないこのエアコンを活用するため、次のような考え方で問題ないと判断しました。
エアコンの畳数表示は最新の家には?
ふと、「家の断熱性能が良くても、畳数のめやすは変わらないの?」と、小さなエアコンを正当化できそうな疑問がわき調べてみました。実は、現在のエアコンカタログの畳数の目安は、1964年当時の住宅性能を元にした基準なのだそうです。
ということは、当時にくらべて、断熱気密性能はかなり向上している最新の家であれば、カタログ値よりも広い畳数に対応できるはずです。しかし、メーカーや家電量販店では、余裕のあるカタログ値で冷暖房能力を説明する傾向が多いようです。
では、どうやって自分の家の性能や環境に適したエアコン性能を選べばよいのでしょう?
わが家の場合、条件を入力すると適切なエアコン性能を計算してくれるサイト(※)を見つけて確認したところ、なんとか14畳タイプでOKという結果が出ました。
・暖房運転:5.2kwタイプ推奨
・冷房運転:4.0kwタイプ推奨
ただし、部屋を18畳の条件で入力したため、エアコンの効きが悪いときは和室の扉を閉めて18畳LDKとして使う想定です。
14畳エアコンの使用感
実際の14畳用エアコンの使用感もご紹介します。
まず、夏場の冷房ですが、設定温度は冷房27〜28度と控えめですが、30度を超える真夏日の日中でも18畳LDKを全く問題なく冷やすことができています。2〜3台の扇風機を併用していますが、和室を開放して24畳の空間として使っていても、特に力不足は感じていません。
特に、リビングの吹き抜けと掃き出し窓に内窓(57回)を付けてからは、明らかに冷房の効きが早くなった実感が得られています。
続いて冬場の暖房はどうでしょう。わが家はリビングが21度ぐらいが快適と感じるようですが、温度計の上では十分に温められています。
ただし、隣接する和室を開放した場合、1〜2度ほど室温が低く、リビングも場所によってムラがあるように感じます。夏場のように扇風機を使っていないため、サーキュレーターで空気を撹拌すると温度差がなくなるかもしれません。
ただし、一度だけエアコンの暖房で困ることがありました。2014年の大雪(第55回)の夜は、なかなか暖房で十分に部屋が温まらず、しかも断続的に止まる現象に遭遇しました。この時初めての体験だったのですが、室外機が冷えすぎて付着した霜を溶かす、霜取り運転によって、エアコンの暖房が止まっていたようなのです。
極寒の夜だったので、これにはかなり焦ったのですが、幸いわが家には電気式の床暖房があったため、これで暖を取ることができました。暖房に関しては、万一エアコンが動作しない場合の対策を考えておくと安心だと思います。
エアコンクリーニングでさらに快調
特に調子が悪かったわけではありませんが、入居後8年目に初めてエアコンクリーニングにチャレンジしました。
妻と次男が花粉症持ちのため、以前からやったほうがよいと気になってはいたのですが、つい先延ばしにしてしまった原因は、エアコンの位置にあります。ちょうど、エアコンの真下にあるテレビ台を移動する必要があるのが面倒だったからです。
エアコンクリーニングを考えるかたは、真下に移動しずらい家具などがない配置を考えられることをお勧めします。
今回は、「カジタク」というサービスを利用したのですが、とにかく明らかに体感できるほど冷房の効きが向上したことに驚きました。わが家は、当時あまり冷房を付けない生活をしてきたため、それほど汚れていないだろうと、高をくくっていたのですが、洗浄水が真っ黒になるほどだったので十分汚れていたようです。
製造から10年を超えるエアコンのため、クリーニングで万一故障しても修理できないとの念押しをされたので、若干心配はありましたが、クリーニングの一年後もまったく問題なく快調に動いています。こんなことなら、もっと早くクリーニングを実施しておくべきでした。
業者さんいわく、2年ごとぐらいのクリーニングがお勧めとのことだったので、今後は是非定期的に利用したいと思っています。