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2021.07.07
【執筆者プロフィール】
まっしん はやぶさ さん
関西から関東に転職を機にお引っ越し。関西で暮らしていた分譲の戸建ては賃貸に出すものの、住宅ローンの支払いは赤字に…。さらに関東での家賃も加わって…。
それならば!と、二軒目の家を建てることに。住宅ローンをできるだけ抑え、かつ、土地も建物も満足のいく家づくりに挑戦されました。コストを抑えるコツ、納得のいくまで調べられた知識をこの連載にまとめていきます。
https://kisekinomyhome.blog.fc2.com/
イラスト:天野勢津子さん
https://amachakoubou.com/
庭に花壇が欲しくなった
今回は、2019年のGWに突然思い立って実践した庭の花壇のDIYをご紹介します。
入居から7年後の庭のDIYということで、新築当初から、かなり時間が経過したことが実感できる様子となります。
新居に住み始めてから、じっくり花壇のDIYを検討されている方もいらっしゃると思いますが、時間が経ったことで苦労したエピソードもありますので、ぜひ、ご参考にごらんください。
レンガを並べて土を入れれば完成?
以前から、妻から花壇が欲しいと言われていたのですが、上手にDIYで施工できる自信がなく、つい敬遠していました。特に、わが家の庭の土は固いため、掘るのが大変なことも理由のひとつです。
しかし、妻は、地面の上にレンガを並べて、土を入れて嵩上げすればそれほど手間がかからないと考えているようです。幸い予定のないGWだったため、思い切ってチャレンジしてみたのですが、本当にそんなに簡単に上手くいくのでしょうか?
モルタルは練りたくない
レンガを土の上に並べるだけで良いと言われたものの、DIYとはいえ、後々崩れて壊れるような花壇はなるべく避けたいところです。とはいえ、モルタルを練って基礎をつくるような本格的な施工はやりたくありません。
そこで、ホームセンターで売られている水をかけるだけで固まる土を活用することにします。レンガの基礎替わりにこの固まる土を利用して、しっかり固定する狙いです。
実は、一度使ったことがあり、便利さを気に入っていたのですが、この時点では一つ見落としていた点があり、後ほど苦労することになります。
庭木のそばを掘るのが大変だった
妻は、土の上にレンガを並べるだけで良いと言っていたのですが、固まる土で固定しやすくするために、少し土を掘ってレンガを埋めることにしました。
確かにわが家の庭の土は固いのですが、小型の ピッケル(つるはし)を買ったので、掘るのは難しくないだろうと思っていたのですが、これが大間違い。行く手を阻んだのは、まさかの植栽の根でした。
かなり植栽が成長しているので、考えてみれば当然なのですが、驚くほど太い根が浅い位置で横に伸びているため、思うように掘り進められません。硬い土や岩であれば、ピッケルで力任せに掘れるのですが、太い根はのこぎりをこつこつ切り落とすことになりました。
これが思った以上に重労働で、冒頭に時間が経ってからのDIYで苦労したというエピソードです。
レンガを並べるだけでも意外と大変
家族総出で手伝ってくれたため、なんとか根を取り除きレンガを並べる溝を掘ることができたので、次はレンガをいよいよ並べられます。しかし、これも、並べるという簡単なイメージからは想像できないほど、意外に時間と体力が必要な重労働でした。
レンガの高さの水平を取るため、ゴムハンマーで叩いては水平を測るという作業を2日目に持ち越すことになり、根を掘る作業も含めて延べ7時間ほどかかってしまいました。
その割には、目地の隙間が全く均等になっていない(笑)のが素人らしいですが、一応水平でまっすぐ並べることができたので、満足しています。
完成までの道のりは遠かった
土をレンガの根本に埋め戻すだけでも、それなりに固定できそうな雰囲気でしたが、今回は前述のホームセンターで売っている、水をかけるだけで固まる土を使います。
セメントのように事前に練る作業や特別な道具が必要なく、さらさらの土に水をかけるだけでカチカチに固まる不思議な製品です。雑草対策などを目的としたDIY舗装材のイメージですが、レンガ花壇の基礎代わりに使えるのではと試してみることにしました。
狙い通り、基礎部分を固めるのは簡単だったのですが、考えが甘かったのがレンガの隙間です。
固まる土は、とてもサラサラの土のため、立ち上がったレンガ同士の隙間に詰めた状態で水を掛けるのが難しいことに気づき、当初呆然としてしまいました。
なんとかプラダンを使った型を使って砂を流し込む方法を思いついたのですが、はみ出た部分を削り取ったり、不十分なところを詰め直したり、かなり手間がかかったので普通にセメントを使ったほうが早かったかもしれません(笑)。
このように、レンガを並べるだけで簡単施工のはずが、貴重なGWを4日間も使ってしまう大変なDIYとなってしまいましたが、予想以上の仕上がりに妻もとても喜んでくれました。
自分自身も、植栽の足元がぼんやりしていたのが、レンガ花壇で引き締まったので、わながら仕上がりにかなり満足しています。
おまけ? 屋外収納問題
最後に、花壇をつくる前に挑戦した、固まる土を活用したもう一つのDIYもご紹介します。
40坪の敷地に約11坪の広い庭を確保できたわが家ですが、大きな物置を置いて、庭を狭くすることは避けたかったので、屋外収納について考えることを先延ばしにしていました。しかし、電動の芝刈り機が必要になった時に、収納する場所に悩んで重い腰を上げることになりました。
デッキ下を収納スペースに
そこで、思いついたアイディアが樹脂デッキ下の活用です。
デッキ下に、キャスター付きの屋外用収納ケースをもぐりこませることを考えたのですが、この方法には問題がありました。デッキ下には、防草シートが敷いてある(第47回)のです。ここにキャスター付きの収納ケースを出し入れすると、すぐにボロボロになってしまいます。
なんとか、防草シートを保護する方法をホームセンターで物色していたところ、ジョイント型の樹脂製のスノコが目に止まりました。
これなら、なんとか自分でデッキ下に潜り込んで後付設置できそうです。しかも、コンクリートと違って樹脂製であれば、キャスターなしの収納ケースでも出し入れができるかもしれません。
われながら、なかなかのグッドアイディア。ただ、これには収納ケースをスムーズに出し入れできるように、セメント等で芝生とスノコの間の見切りの処理をしなければいけません。ここに採用したのがレンガと固まる土です。
並べたレンガの間に土を詰めて、じょうろで水をかけただけの本当に簡単な施工だったのですが、予想以上にしっかり固まっています。
防草シート+樹脂スノコで大満足
芝生はエッジ処理が大切と後で知ったのですが、芝生が成長してデッキ下に侵食する前に、この施工に気がついたのは幸運でした。
黒い防草シートの上に、グレーのジョイントスノコを敷いた効果もあり、庭の印象がかなり明るくなったのも気に入っています。デッキ下に寝そべって施工するのは意外に大変でしたが、これはがんばったかいがありました(笑)。
元々、芝刈り機の収納場所に困ったことが発端でしたが、屋外収納問題解決だけでなく、お庭の見た目も大きく変えてくれた、地味ながらとても満足感の高いDIYになりました。