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「 片付く収納計画」 バックナンバー

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小さなものから暮らしが変わる【片付く収納計画 31】

2021.12.15

【執筆者プロフィール】

ichigo(草彅 直子) さん

元々は、片付けも掃除も大の苦手。そんな私も結婚を機に、家事・掃除の手間を減らす収納、またものを置きっぱなしにならないような仕組みを考えるようになりました。

現在は、整理収納アドバイザー1級を取得し、個人宅へ整理収納サポートに伺ったり、自宅でお片づけレッスンを催したりしています。

HP「楽しむ暮らしラボ」:https://enjoylifelab.net/
ブログ「ぽかぽか日和」:https://pokapoka-biyori.blog.jp/

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すぐに増える雑貨類

12月は「今年中に終わらせたい!」という意識が高まって、お片付けが進む時期ではないでしょうか。わが家でも、ずっと先延ばしにしていたことを、どんどん片づけていっています。

そんな今回は、前回に引き続きリビングのお悩みにお答えしていきます。年末年始に家族とくつろいで過ごせるリビングを目指しましょう。

それでは、今回のお悩みです。

【お悩み】
封書類、書類、文房具、100均で買ってきた便利グッズ、旅行に行って買ってきた物、どんどん増えていきます。今のところ、カゴに入れてリビングの棚に置いていますが、カゴだらけになってきました。

本も増える一方で、いろんなところに置いてしまうので、分散収納にしたほうがいいのかと悩み中です。

①使わないものを処分

今回は、文房具を見ていきます(封書、書類などについては前回をご覧ください)。文房具は、本当にたくさんお持ちの方が多いです。それこそ一生かかっても使い切れないんじゃないかというほど。

もう既に十分持っているのに、買ったり、もらったりしてさらに増えていくもののひとつです。そういったものは、「適正量(必要な数)」から考えていきます。

例えば、ペン。
たくさん持っていても、いつも使っているのは書き心地のいいお気に入りではないですか?ペンスタンドにたくさんあっても、使っているのはそのうちの数本では?

家族が集まるリビングなら、そこに必要なペンの最大数は家族の人数です。他は1本1本、書き心地やインクが出るかなどを確認しながら、「残す」「処分する」に分けていきます。そして、残すものはストックとして別の場所をつくって保管します。

ここでの注意点は

「まだ使えるから」
「小さいから、場所を取らないから」

に油断しないことです。

好みのデザインや書き心地ではないものは、「まだ使えるから」と残しておいてもきっと使う日は来ないでしょう。妥協して残したものに貴重なスペースを割くより、お気に入りだけになると心がすっきりします。

どうしてももったいないと感じてしまうなら、「お気に入りに使えるインク芯だけ残す」などでもストック収納に必要なスペースを節約できます。

②ストック類を分ける

ストックや普段あまり使わないものはリビングクローゼットに置いています(私の趣味の手帳用文具は他にたくさんありますが)。ペンについては、今使っているもののインク切れに備えて、替え芯を数本用意してあります。

普段使わない筆ペンや(細さの違う)油性ペンはリビングには置かず、こちらにまとめて置いています。

わが家は夫婦二人とも文具好きですが、この小さな引き出しが小物文具のちょうどいい量(ストックはここに入るだけ)を保ってくれています。

わたしの机の上の小物文具はこれだけです。

わたしの机の上の小物文具はこれだけです。

ストック類、普段あまり使わないものは、リビングクローゼットの引き出しの中に収納しています。

ストック類、普段あまり使わないものは、リビングクローゼットの引き出しの中に収納しています。

引き出しの中

引き出しの中

③使う場所ごとに/④必要な数だけ

次に、「使う場所(シーン)」を見ていきます。先ほどのペンや、ハサミなどは家じゅうで使う機会が多いものです。
一カ所だけに集めておくと、毎回そこに取りに行かないといけなくなります。そして使った後戻すのが面倒になって、「置きっぱなし」「行方不明」が発生します。

そういった家じゅうでよく使うものは、

「使う場所ごとに置いておく」

が効果的です。先ほどのペンでいうと、わが家のキッチンにはボールペンが3本あります。

・カウンターにお買い物メモ用(A)
・引き出しに食材ラベリング用(B)
・冷蔵庫のカレンダー用(C)

お互い1メートルも離れていない場所ですが、それぞれ使う場所ごとに置いています

ちなみに、ハサミは家じゅうに8本あります。
・荷物開封用
・段ボール/チラシ梱包用
・ラベリング機と一緒に
など、それぞれに使う目的、場所が決まっています。

大事なのは、「使う場所に」「必要なものを」「必要な数だけ」配置すること。

例えば、ペン立てにいろんなものがぎゅうぎゅう詰めになっているより、それぞれ1つだけある方が出し入れしやすくなります。見た目にもずいぶんスッキリします。

使う場所ごとにあれば、その場所から持って移動することもなくなるので使った後は戻すようになります。それでも行方不明が発生する場合は、「リビングペン立て」など、ペン・ハサミに戻す場所のラベルを貼るといいですよ。

(A)キッチンカウンターのペンとメモ置き場。お買い物メモを書くように置いています。

(A)キッチンカウンターのペンとメモ置き場。お買い物メモを書くように置いています。

(B)調理台の向かい側にあるカトラリー引き出しに、ラベリングする時に使うペンとマスキングテープを。

(B)調理台の向かい側にあるカトラリー引き出しに、ラベリングする時に使うペンとマスキングテープを。

(C)冷蔵庫の中の食材を見ながら献立を考えるときに使うペンとカレンダーを冷蔵庫に貼っています。

(C)冷蔵庫の中の食材を見ながら献立を考えるときに使うペンとカレンダーを冷蔵庫に貼っています。

こちらは、わが家のリビングの文房具。違うところに戻したり、行方不明になったりしないように、ペンやハサミに戻す場所「リビングペン立て」とラベリングしています。

こちらは、わが家のリビングの文房具。違うところに戻したり、行方不明になったりしないように、ペンやハサミに戻す場所「リビングペン立て」とラベリングしています。

文房具類の片付けルール

・(無料プレゼントなど)安易にもらわない
・お気に入りだけを残す
・今あるものを把握して、必要な数だけ買う
・使う場所に必要な数だけ配置する
・今使っているものとストックを分ける

など、文具の整理収納も基本は同じです。たとえ、ひとつひとつは小さくても、油断するとどんどん増えて、収納スペースを占領してしまいます。特に新商品が次々出てくる文具は、増えやすいもののひとつです。

まずはストックを最小限にして、必要になった時に売り場でじっくり選ぶのを楽しみたいものです。

「ペン1本、小さな引き出しひとつ整理したところで大して変わらない」なんてことはありません。普段よく使う身近なものがお気に入りだけになれば、見るたびに気分が上がります。使いやすいものが使いやすい場所にあれば、暮らしがうまく回りだします。

小さなものこそぜひこだわってみてください。

続きは次回。旅行のお土産やインテリア雑貨、本などの収納について書く予定です。お楽しみに。

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