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2021.04.07
【執筆者プロフィール】
ichigo(草彅 直子) さん
元々は、片付けも掃除も大の苦手。そんな私も結婚を機に、家事・掃除の手間を減らす収納、またものを置きっぱなしにならないような仕組みを考えるようになりました。
現在は、整理収納アドバイザー1級を取得し、個人宅へ整理収納サポートに伺ったり、自宅でお片づけレッスンを催したりしています。
HP「楽しむ暮らしラボ」:https://enjoylifelab.net/
ブログ「ぽかぽか日和」:https://pokapoka-biyori.blog.jp/
今まで、わが家の様子を通して場所別の収納についてお話してきましたが、ここで一度、整理収納の基本の話に戻ってみたいと思います。
大切な片付けのステップ
一般的に「家の片付け」というとき、実際には「整理」「収納」「片づけ」「掃除」の4つのステップに分けられます。
(1)整理:必要なモノと不必要なモノに分けて、不必要なモノを取り除くこと
(2)収納:残った“必要なモノ”を使いやすい場所に定位置をつくること
(3)片づけ:使ったものを元の場所に戻すこと
(4)掃除:ゴミや汚れ、ホコリなどを取り除くこと
今までの回でも何度もお伝えしていますが、ひとつめの「整理」は片付けの一番大事な土台となるステップです。
SNSや雑誌で見かけた素敵な収納を、すぐに真似したくなるかもしれませんが、整理を飛ばすとせっかく片づけてもリバウンドが起こりやすくなります。逆に、(1)から順番に進めるとその後のステップがどんどんラクになっていきます。
整理はものを一旦すべて出して、ひとつひとつ必要なものを選んでいく地道な作業ですが、ここで今あるものとしっかり向き合うと今後新しいものを買うときの選び方も変わってきます。
整理収納の3つの効果
整理収納を進めていくと、3つの効果を感じ始めます。
時間の効果・お金の効果・こころの効果と言われるものです。
例えば、私が最初に実感したのは探しものがなくなったことでした。
「整理」で自分の持ちものを把握して、選別してものが減り、「収納」で使いやすい場所に定位置を決めたことで、自然と使ったものを元の場所に戻す(片づけ)ようになりました。すると、次に使うときにはいつもそこにあるので、ものを探すということがなくなっていきます。
探しものがなくなるということは、それに費やす時間がなくなるだけでなく、見つからないからと、また同じものや代りのものを買うこともなくなる(お金の効果)し、探している時の焦りやイライラもない(こころの効果)わけです。
探して見つからなかった時の頭の隅にずっと引っかかる感じって嫌ですよね。
さて、もうひとつ、ひと通り家の中が整ってからの変化と言えば、それまでお掃除が大嫌いだった私が、少しずつやるようになったことです。
家事・掃除リストづくり
整理収納の効果を実感して片づけまでできるようになり、次に取り掛かったのが家事・掃除の可視化でした。
家の片付けと同じように、家事や掃除も整理収納すればもっとラクになるのではないかと感じたからです。
ここでいう家事/掃除の整理収納とは、
・書き出す
・頻度を決める
・自分なりのやり方をつくる
です。
整理は「把握して分けること」、収納は「続けられる仕組みをつくること」と捉えるとわかりやすいかと思います。
今でもお掃除嫌いは変わらないため、慣れてくるとサボりたくなりますし、嫌いなことは忘れます。ましてや年末の大掃除なんて絶対やりたくないことNo.1です。
それなら…と家事/掃除を書き出して自分基準の頻度で最低限のルーティーンをリストアップし、大掃除でやることを小分けにして12カ月に振り分けたリストをつくりました。
こちらが我が家の家事リスト2つ。
次回詳しく見ていきます。