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2021.07.21
今回は、屋根裏部屋のベッドルームプラン例をご紹介します。
屋根裏部屋と言えば、三角屋根の部屋にベッドが置かれた風景を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
そんな、絵に書いたような屋根裏ベッドルームプランの魅力と、実現のためのポイントを一緒に確認していきましょう。
ベッドルームにする魅力
狭小地での建築や、建物を小さくして庭を十分取りたい場合などに、屋根裏部屋をベッドルームにすることで、部屋数を確保しやすくなります。
このプランは、屋根裏となる3階を広々した一部屋の寝室として利用しています。単なる就寝スペースとしてだけでなく、仕事や趣味にも使える夫婦だけのプライベートな空間になることも大きな魅力といえます。
3階建て&急勾配のメリット・デメリット
このプランは、屋根裏部屋を居室して使うための3階建てとしての建築確認申請が必要で、また、屋根裏空間を最大限に活かすため急勾配の屋根を採用していますが、それらのメリットとデメリットを確認しておきましょう。
●3階建て急勾配屋根裏部屋のメリット
・外壁、内装などの工事面積が通常の3階より少なく、建築コストが低い
・総3階建てよりも重心が低く耐震性に有利
・外観のデザイン性が高くなる
・雨水がすぐ流れ落ちるので雨漏りリスクが低い
・斜線制限の対応に有利
・天井高や面積の制約がない
●3階建て急勾配屋根裏部屋のデメリット
・3階建て申請のための設計・構造強化・地盤改良などのコストが2階建てに比較して高くなる
・屋根面積が大きく急勾配の施工で足場が必要なため価格が高価になる。
・風を受ける面積が大きくなり耐風性が弱くなる
・将来の屋根修繕費用が割高となる
・屋根裏の天井高が一定ではなく使える居住スペースは限られる
・総3階建てに比較して窓を付けられる壁が限られる
寝室と相性のよい屋根裏部屋
座ったり横になったりするため視線が低くなる寝室は、天井高を抑えることで落ち着きある空間になります。勾配天井によって天井高が低くなる屋根裏部屋は、まさにこの寝室の条件と相性が良いと言えると思います。
ただし、真夏の屋根裏は熱がこもりやすいので、十分な断熱性能と空調は必ず確保しましょう。
収納もくつろぎのスペースもまとめて実現
階とみなされない屋根裏収納とする場合は、階下の1/2の面積までしか屋根裏部屋を作成できません(第7回)が、3階建てとなるこのプランには面積の制約がありません。
このため、屋根裏をギリギリ一杯まで活用して、寝室だけでなく収納コーナーや、くつろぎや趣味を楽しむためのスペースも確保できています。
快適すぎて、両親が屋根裏から出てこなくなったと、子どもから心配されないように注意したほうが良さそうですね。