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「 屋根裏部屋がほしい!」 バックナンバー

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ルーフバルコニー付きプラン【屋根裏部屋がほしい!18】

2021.05.26

制約のない屋根裏部屋をつくる

ここまでは、建築基準法上、屋根裏部屋を階とみなされないための制約を考慮した、2階建てのプランをご紹介してきました。

しかし、この屋根裏部屋を少しの設計変更で、あえて階としてみなされる「3階建」にすると、飛躍的に利用シーンの自由度と使いやすさが向上します。

今回は、制約がないことでのメリットを確認しながら、3階建プランの屋根裏部屋の魅力を見ていきましょう。

広いルーフバルコニーがつくれる

〈1〉 開口部に関する制約がなくなる → 屋根裏部屋から外部空間(屋上に)直接出入りができる

屋上に出入りできる窓やドアを設置することができるようになります。このため、前回のプランにあったような屋上専用のペントハウスが不要になり、広々としたルーフバルコニーを楽しめます。

屋上には屋根裏部屋の掃き出し窓から出入りするようにすると、ペントハウスをつくる必要がありません。

屋上には屋根裏部屋の掃き出し窓から出入りするようにすると、ペントハウスをつくる必要がありません。

こちらは、2階から階段を上って屋上に上がるペントハウスのあるプラン。

こちらは、2階から階段を上って屋上に上がるペントハウスのあるプラン。

〈2〉ペントハウスが不要 → 2階に設置した屋上へ出入りするための階段も不要

2階に設置する階段がひとつなくなるため、そのスペースを居室や収納等として活用できるのも大きな効果です。

前回のプランの間取りから、2階の階段をひとつ減らすと、収納部屋をつくることができました。

前回のプランの間取りから、2階の階段をひとつ減らすと、収納部屋をつくることができました。

活用方法の幅も広がる

〈3〉 設備に関する制約がない → キッチン等の水回り設備の設置が可能

ルーフバルコニーでやりたいことと言えば、一番に家族での食事やティータイム、バーベキュー等が挙げられると思います。

しかし、面倒なのが、食材の準備や食器の後片付けのために、階下のキッチンと行き来する手間です。

この3階建プランであれば、屋根裏部屋を居室として扱えるため、小さなキッチンを付けることができます。

これなら、ちょっとした料理や屋上から持ち込んだ食器の後片付けもその場ですぐにできて、屋上生活が格段に便利になります。

〈4〉天井の高さ・使用目的・家具・空調設備の制約がない

居室として扱える屋根裏空間は、天井高や窓の制限がなくなるため、より広々と開放的な空間となります。屋根が高くなる部分であれば、立って移動することも出来る十分な天井高が確保できます。

加えて、造作家具やエアコンの設置の制約もなくなるため、長時間居室として利用することもできるでしょう。

まさに、広々としたバルコニーとつながるプライベートリビングがひとつ増えたようになりますね。

屋根裏部屋にミニキッチンをつければ、ルーフバルコニーでより快適に過ごせます。

屋根裏部屋にミニキッチンをつければ、ルーフバルコニーでより快適に過ごせます。

同じレイアウトでも、天井高がアップして大きな掃き出し窓を付けるだけで、開放的な屋根裏部屋になりました。

同じレイアウトでも、天井高がアップして大きな掃き出し窓を付けるだけで、開放的な屋根裏部屋になりました。

コスト面でのデメリットとメリット

こんなに魅力のある、屋根裏部屋を居室にする3階建プランですが、構造計算が義務付けられられることや、構造の強化で建築コストや固定資産税がアップする点が、デメリットとなります。

そこまでして3階建にするなら、わざわざ屋根裏部屋として3階をつくる必要はあるのでしょうか? 確かに3階建て扱いとなりますが、元々2階建てとして建築可能な構造がベースとなっているため、本格的に3階建てをつくるよりも壁や柱などの構造が少なく、建築費は少なく抑えられます。

また、最近では耐震性を重視するため、2階建てでも構造計算を行う建築会社もあり、3階建てに対応できる建物性能を持っている場合は、意外に追加費用が変わらない可能性もあるでしょう。

実質的な建築面積がほとんど変わらずに、屋上が広くなったり、書斎スペースなどが確保できることも含めた全体的な利便性を考えれば、追加コストを踏まえてもコストパフォーマンスの高いメリットがあるといえるのではないでしょうか。

3階部分の間取り

3階部分の間取り

3階建てに対応できる建物性能を持っている場合は、意外に追加費用が変わらない場合も。

3階建てに対応できる建物性能を持っている場合は、意外に追加費用が変わらない場合も。

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