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2020.12.16
【執筆者プロフィール】
ichigo(草彅 直子) さん
元々は、片付けも掃除も大の苦手。そんな私も結婚を機に、家事・掃除の手間を減らす収納、またものを置きっぱなしにならないような仕組みを考えるようになりました。
現在は、整理収納アドバイザー1級を取得し、個人宅へ整理収納サポートに伺ったり、自宅でお片づけレッスンを催したりしています。
HP「楽しむ暮らしラボ」:https://enjoylifelab.net/
ブログ「ぽかぽか日和」:https://pokapoka-biyori.blog.jp/
洗面室とトイレの一体化を検討されている方はいらっしゃいますでしょうか?
スペースの有効利用はとても大事なテーマですよね。
小さな3階建てのわが家には1階と3階の2カ所にトイレがあるのですが、1階のトイレは洗面室の一角にあります。
洗面室とトイレを仕切る壁(扉)を無くすことで当初の予定より一回り大きいバスルームが実現したわけですが、洗面所一体型トイレにはメリット・デメリットがありました。
今回は、そんな洗面室一体型トイレの仕様や使い勝手、収納の工夫についてもご紹介していきます。
洗面室一体型トイレの仕様
洗面室は、玄関から一直線に見える位置にあります。そして、洗面台とトイレの間には、胸の高さほどの間仕切り(高さ110㎝ 壁から91㎝)を設置しました
トイレスペースの幅は75㎝で、一般的な80㎝幅より少し狭めですが、設置したタンク付きトイレ(幅40㎝)に合わせて修理交換などの作業に必要最低限の広さを確保しています。
家ができあがった当初、間仕切りは板1枚のような薄いものを想像していたため、幅15㎝も必要あるのだろうかと感じましたが、住み始めてみると小さな時計を置いたり、お風呂に入る時に着替えを置いたり、眼鏡を置いたりととても便利に使っています。
ただ、洗面台との間に2㎝程の隙間があるため、小さなものが落ちたり、水が飛び散った場合など困る時があります(100均でマジックハンドを買いました)。
座ったまま手が届く収納をつくる
この1階のトイレは、脱衣を含む洗面室兼用ということもあり、一番生活感に溢れている場所になります。そのため、お客様にはできるだけ3階の個室トイレを使っていただくことにしていて、そちらにはできるだけものを置かないようにしています。
その分、こちらのトイレの頭上の造り付けの棚に、掃除用品などのストックを集中させて管理しています。
ただ、頭上の棚はトイレに座ったままでは手が届かず、それでは少し不便なので創作収納を足しました。
これは間仕切り壁との隙間に合わせてホームセンターで切ってもらった板3枚をボンドでくっつけただけのとても簡単なDIY棚です。
小さなゴミ箱とトイレットペーパーを置いていますが、配管隠しも兼ねていてホコリが溜まりやすいこの場所の掃除が少しラクになりました。
間仕切りの壁に見える四角いものはIKEAの折りたたみ式のフックです。こちらには必要な時だけ小さなトートバッグに入れた生理用品をぶら下げています。
この2つの工夫で座ったままでも、必要なものに手が届く使いやすいトイレになっています。
洗面室一体型のトイレの使い勝手
洗面室一体型のメリットは、やはり広さを感じられることです。トイレの閉塞感が苦手な方や、小さなお子さんのトイレトレーニングにはこの広さが良いと感じられるかと思います。
また、洗面台が隣にあるためトイレタンクで手を洗う必要がなく、タオルホルダーをひとつ省くことができます(わが家は設置済みでしたが使用していません)。
小さなお子さんには背の高いトイレタンクよりも使いやすく、水の飛び散りを気にせずにすむというメリットもあります。
一方、デメリットはトイレを使っている間は他の家族が洗面室を使えないことと臭いです。家族が多い場合や、バスルームにつながる動線上にある場合はしっかりと検討すべき点かと思います。
また、トイレがこのような少しオープンな形になることに、抵抗を感じる家族もいるかもしれません。わが家でも当初、夫は抵抗があると言っていました。衛生面が気になる性格のためか、トイレのこもる感覚が好きなためか…。
1階が寒いこともあり、住み始めて8年目になる今でも、夫は3階トイレを好んで使っています。それでも住んでいるうちに、こちらのトイレへの抵抗感はほぼ感じなくなったらしく、忙しい朝やお風呂に入る時などは、水回りがコンパクトにまとまっていることの便利さを感じるのだそうです。
この点については家族それぞれの性格やこだわりの強さによるかなぁ…と。トイレのプライバシーを優先するか、スペースの有効活用を優先するか。収納と併せて、一つの参考にしていただけると嬉しいです。