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「 片付く収納計画」 バックナンバー

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キッチン用品の適正量【片付く収納計画 36】

2022.06.01

【執筆者プロフィール】

ichigo(草彅 直子) さん

元々は、片付けも掃除も大の苦手。そんな私も結婚を機に、家事・掃除の手間を減らす収納、またものを置きっぱなしにならないような仕組みを考えるようになりました。

現在は、整理収納アドバイザー1級を取得し、個人宅へ整理収納サポートに伺ったり、自宅でお片づけレッスンを催したりしています。
ブログ「ぽかぽか日和」:https://pokapoka-biyori.blog.jp/

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収納が溢れる理由

新年度が始まり、2カ月が経ちました。暮らしのリズムが変わり、ものが増えたというお家も多いのではないでしょうか。今回は、中でも一番ものが増えやすいキッチン用品のお悩みについて考えていきたいと思います。

【お悩み】
(1)お菓子、タッパー、鍋、フライパンなどの収納に困っている。

(2)パントリーの収納に悩んでいます。かなり大きめのパントリーで、壁面も全面造作棚にしたにも関わらず、重量があり、上に上げたくないものが案外ありました(水や炭酸水、調味料のストック等)。地震なども怖いので床に置いていますが、パントリーの足元が狭く、棚の上の方は案外スカスカで、上手く収納できていません。

以前のアンケートでもこのようなお悩みが出ていました。パントリーの有無にかかわらず、キッチンでのお悩みでよく耳にするのが、

・フライパンや鍋
・お弁当箱、タッパーなどの保存容器
・ビニール袋、フリーザーバッグなどの袋類
(レジ袋…レジ袋有料化で「レジ袋が溜まる」というお悩みは減少傾向)
・ペットボトル
・お菓子(特に場所を取る袋物のスナック菓子)

などの収納です。実はこれら全てに共通して注目したいポイントがあります。

それは、「適正量(数)」。

以前、クローゼットの衣類についての回でもこの「適正量」のお話をしましたが、キッチンにももちろん当てはまります。その量・数が今の暮らしに合っているのか見直していきましょう。

棚を開けたら、保存容器の雪崩が起こる…というお悩みもよくお聞きします。今回は、物が溢れて使いづらい…という状態を改善するために、大切な「キッチン用品の適正量」を見ていきます。

棚を開けたら、保存容器の雪崩が起こる…というお悩みもよくお聞きします。今回は、物が溢れて使いづらい…という状態を改善するために、大切な「キッチン用品の適正量」を見ていきます。

鍋・フライパンの適正数

まずは、フライパンや鍋。毎日の料理に使う最大数を考えてみてください。一般の家庭では、コンロの数は多くて3口。ということは、一度に使う数は3つまで。そう考えると、鍋やフライパンの数はある程度絞れるのではないでしょうか。

・似たようなサイズをいくつも持っているなら、一番使い勝手のいいものは?
お手入れに手間がかかるものは、結局使うのを避けているのでは?

など、普段の料理の献立や流れを思い浮かべて、自問自答しながら残すものを選んでください。

では、数が決まったら、あとは出し入れしやすく並べるだけ。引き出しタイプのキッチンなら、立てて並べるスタンドタイプ、引き戸なら高さを調整できる棚タイプの収納用品がおすすめです。あまり詰め込まず、出し入れのしやすさを優先すると毎日のお料理がはかどります。

わが家は、洗いやすさ・収まりやすさ重視でT-falを使っています。大・中・小のお鍋、フライパン、ウォックパン、卵焼き器の全部で6つが我が家の適正数。フッ素コーティングものは消耗品だと考えて、焦げ付きやすくなったら迷わず処分しています。使っている収納用品は、伸縮フライパンスタンド(ニトリでも類似商品あり)。

わが家は、洗いやすさ・収まりやすさ重視でT-falを使っています。大・中・小のお鍋、フライパン、ウォックパン、卵焼き器の全部で6つが我が家の適正数。フッ素コーティングものは消耗品だと考えて、焦げ付きやすくなったら迷わず処分しています。使っている収納用品は、伸縮フライパンスタンド(ニトリでも類似商品あり)。

保存容器選び

タッパーなどの保存容器も同じように、一番多く使うときのシチュエーションを考えます。普段のお料理の保存、お子さんのイベントなど、一番数多く使う場合でいくつ使っていますか?

また、数だけでなく、よく使うシチュエーションを考えながら

・サイズ
・密閉性
・洗いやすさ/形状
・素材(色移り/ぬめりやすさなど)
・直火/オーブン/レンジ/食洗機使用

などもあわせて選ぶ必要があります。用途を限定しない、今の暮らしで一番使い回しやすいものを必要な数だけ。収納については、保存容器は場所を取るのでサイズ違いを入れ子式に収納している方が多いですが、

・同じサイズで重ねる
・蓋を外しておく

など、必要な時に必要なサイズをサッとひとつ取り出せる状態にしておくと使うときにラクです。

炊飯器の近くに置いているご飯保存容器。大盛・普通盛の2種類を各4つずつ、1年に1度買い替え。蓋を外して、片手で扱えるようにしてあります(各1つ使用中です)。

炊飯器の近くに置いているご飯保存容器。大盛・普通盛の2種類を各4つずつ、1年に1度買い替え。蓋を外して、片手で扱えるようにしてあります(各1つ使用中です)。

こちらの保存容器は「イワキ パック&レンジ」です。わが家の主な用途は常備菜の保存とカレー、シチューなどの冷凍保存。大2、中2が適正数。密閉性は求めておらず、洗いやすさ、オーブンレンジ・食洗機使用可が優先条件でした。

こちらの保存容器は「イワキ パック&レンジ」です。わが家の主な用途は常備菜の保存とカレー、シチューなどの冷凍保存。大2、中2が適正数。密閉性は求めておらず、洗いやすさ、オーブンレンジ・食洗機使用可が優先条件でした。

無印良品の「バルブ付き密閉保存容器」。お弁当用に毎週作る煮卵作り置き用に買ったのがこちら。深さ、密閉性優先で選びましたが、食洗機不可のため一番小さいサイズ2つのみです。

無印良品の「バルブ付き密閉保存容器」。お弁当用に毎週作る煮卵作り置き用に買ったのがこちら。深さ、密閉性優先で選びましたが、食洗機不可のため一番小さいサイズ2つのみです。

お弁当箱についても、「使っている人の今」を優先したいものです。保存容器と同様に

・サイズ(食べる量)
・密閉性
・洗いやすさ(素材・形状)

に加えて、

・持ち運びやすさ
・詰める/洗うのサイクル

などを整理していくと、求める条件・数が見えてきます。

毎日使う場合は、(お子さんも)出し入れしやすい場所へ。お子さんが小さいころに使っていた思い出いっぱいのお弁当箱を捨てられないという場合は、キッチンではなく思い出ボックスへ

平日毎日使うお弁当は、ひとり2つが定数。夜ごはんを作りながら翌日用を詰める/その日使ったものは夕食の食器と一緒に食洗機で洗うというサイクル。鞄に入れやすいスリムタイプ、食洗機可を条件に選んでます。

平日毎日使うお弁当は、ひとり2つが定数。夜ごはんを作りながら翌日用を詰める/その日使ったものは夕食の食器と一緒に食洗機で洗うというサイクル。鞄に入れやすいスリムタイプ、食洗機可を条件に選んでます。

今回取り上げた鍋類・保存容器はどちらも場所を取るものです。また、フライパンなどは処分しにくく、処分を先延ばしにして溜め込んでしまう方も多いです。

暮らしの変わり目の今、どうかぜひ必要なものを見直して、スッキリさせてください。新しい暮らしをさらに気分よく過ごせるようになりますよ。

ちょっと長くなってしまいました。続きは次回^^

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