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2021.04.21
人目を気にせず、アウトドアリビングが楽しめる屋上庭園。実用的な屋根裏部屋もいいけれど、この屋上庭園の魅力も気になると悩むかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
今回と次回で、この屋上庭園と屋根裏部屋の両方を取り入れたプラン例で、そのポイントを確認していきます。
どちらも両立させるときの注意点
屋根裏部屋と屋上庭園を併設する場合、最も悩ましいのが階段を別々に2つ設置する必要がある点です。
屋上庭園には、屋根裏部屋に設けた掃き出し窓から、バルコニーのように出入りしたいところですが、建築基準法上の階とみなされない、屋根裏部屋としてつくる場合、これは認められません(第7回)。
※小屋裏収納には、直接外部に出入りできる窓や扉の設置ができません。
そこで、今回は屋根裏部屋と屋上庭園を併設する2階建てプランを、次回は自由度と使いやすさを重視した3階建て扱いとなるプランをご紹介したいと思います。
2階に2つの階段を置く
このプランは、屋根裏部屋への階段は、1階から2階に上る階段に揃えた配置し、屋上に上る階段を2階の角に配置しています。
ここでのポイントは、どちらの階段も共用部分にあり、1階からのアクセスも良いこと。また、屋根裏部屋の天井高を制限内で、できるだけ高く取れるように屋根の一番高い部分の下にくる間取りになっています。
ペントハウスを建てる
屋上に階段で出入りするために、ペントハウス(階段室)を屋上に建てる必要があります。
2階建の屋上にペントハウスを建てると、3階建て扱いになってしまうのでは?と心配になりますが、建築基準法の条件を満たすことで階としてみなされない特例があります。
一例となる条件は、ペントハウスの水平投影面積の合計が、建物の1/8以下となることです。その他にも、高さや居室として利用できないなどの細かな条件があるので、専門家によく確認しましょう。
また、斜線制限を受ける場合は、希望の位置に建てられないこともあるので可能性もあるので注意が必要です。
十分な屋根裏部屋は確保できる?
屋上をつくってしまうと、屋根裏部屋はあまり広くとれないのではという心配もあるかもしれません。
実際に、今回のプランで屋根裏部屋がどの程度のスペースになったのかを見てみましょう。
今回の間取りは、延床面積36.25坪の2階建てですが、13.2畳の屋上庭園と屋根裏部屋を9.5畳も取ることができました。
屋上と一緒に、これだけの屋根裏部屋が確保できるとなれば、両方実現したくなりすね。
利用シーンをイメージする
せっかくの屋上も、使わなくなってしまっては、宝の持ち腐れです。
室内同様に屋上に家具や設備を並べて、実際に屋上を利用するシーンを具体的にイメージしながら、しっかり計画しましょう。
リゾート感あふれるアウトドアリビングを目指して、おしゃれなガーデンファニチャーを選ぶのも楽しみですね。
ヒートアイランド現象の緩和のための屋上緑化をすると、助成金制度の対象となる地域もあるので、興味があるかたは調べてみてください。