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「 家づくりの理想と現実」 バックナンバー

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中学生のための子ども部屋【家づくりの理想と現実 67】

2022.09.14

【執筆者プロフィール】

やっこ さん

30代の主婦であり、エンジニアとして働く会社員でもある。2014年に、1階にご主人の両親、2階にやっこさんご家族(ご主人+男児2人)が暮らす二世帯住宅を建てる。

家づくりの完成までの記録にとどまらず、完成後には図面では解らなかった使い勝手・デザインへの感想、また使いやすくするための細やかな工夫等の情報を公開し、新築を検討中の人たちに人気のブロガーさんです。

Blog https://iemonokoto.blog.jp/

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家を建てた当時は未就学児だったわが家の子どもたち(3歳差の男児2人)も、築8年を過ぎた今では長男が中学生となっています。長男が中学校に入学するタイミングで、大きくつくった子ども部屋を半分に区切って兄弟それぞれの個室を用意しました。

兄弟で大きな部屋を共用していた時期は「子ども部屋=遊び場」という感覚でしたが、個室化したこと、そして中学生になったことで子ども部屋は「勉強部屋」としての役割が大きくなり、幼児期・学童期とは部屋に求めることもだいぶ変わってきました

ということで、今回は子ども部屋の中学生編として、変化してきた子ども部屋の使い方をご紹介したいと思います。

大きくつくった子ども部屋。小さい頃は遊び場となっていました。

大きくつくった子ども部屋。小さい頃は遊び場となっていました。

わが家の子ども部屋は、間仕切り収納を使って2つに分けています。

わが家の子ども部屋は、間仕切り収納を使って2つに分けています。

中学生になった長男の部屋。約5.5畳の空間に学習机・ベッド・本棚を置いています。

中学生になった長男の部屋。約5.5畳の空間に学習机・ベッド・本棚を置いています。

中学生になって大幅に増えたもの

中学生になって一番大きく変わったことは、小学校時代と比べて教科書・参考書などの書籍の量が爆発的に増えたこと。塾に通い始めたこともあり、塾のテキストや問題集もどんどん溜まっていきますし、夏休みなどの長期休暇には普段学校に置いている資料集などの分厚い書籍も持ち帰ってきます。

こういった状況で何よりも必要となるのは、容量の大きな本棚。今は幼少期から兄弟で共用していた本棚を長男の部屋に置いて利用していますが、既に棚がほぼ埋まっている状態です。

小さいころから使用していた本棚は、参考書や塾のテキストなどで既にかなり埋まっています。

小さいころから使用していた本棚は、参考書や塾のテキストなどで既にかなり埋まっています。

これから受験生になり、高校生になり、さらに参考書などが増えていくだろうと考えると、ゆくゆくは本棚の買い足し、または、より大きな本棚への買い替えが必要になるのではと思っています。

ちなみに小学生までは学習道具の一部はLDKに置いて、ダイニングテーブルで勉強や宿題をしていました。

が、勉強時に手元に必要なものが増えた結果、いちいちリビングに持ち込んだり中断時に片付けたりするのが煩わしくなったようで、中学生になったタイミングで自然と自室で勉強するスタイルに変わりました。

小学校入学と同時に購入した学習机はずっと荷物置き場状態で、あってもなくてもいいかも…という感じでしたが、さすがに中学生ともなると必須アイテムとなりますね。

勉強場所はダイニングから子ども部屋へ。小学生まではダイニングテーブルで勉強していました。

勉強場所はダイニングから子ども部屋へ。小学生まではダイニングテーブルで勉強していました。

学習机は幅100cm(サイドワゴンを含めると幅140cm)、奥行き60cnという一般的なサイズですが、この上に所狭しと教科書や問題集を広げて勉強しています。コンパクトな子ども部屋(個室化後で約5.5畳)なので、購入時はサイズが小さめの学習机も検討しましたが、中学生以降を見据えるとやっぱりこのサイズを買っておいて良かったなと思っています。

勉強するときに必要なものが多くなり、自室の机で勉強するように。常にテキストなどが出しっぱなしです。

勉強するときに必要なものが多くなり、自室の机で勉強するように。常にテキストなどが出しっぱなしです。

(余談ですが、ベッドも当初キッズ向けの小さめベッドや幅の狭いセミシングルベッドを検討したものの、結局一般的なシングルベッドサイズに落ち着きました。
思っていた以上に子どもはあっという間に大きくなったので、小さめサイズを買わなくて良かったと胸をなでおろしています。小さめのキッズ向け家具は早々に買い替えになる可能性が高く、個人的にはあまりオススメできないなと思います)

子ども部屋にも掲示板

また、書籍類に加えて増えたのが、掲示しておきたいプリント類。学校で配られる学校だより、学年だより、給食献立表、行事のお知らせ、部活の予定表、塾で配られる日程表、模試のお知らせ、etc…。小学校時代から3倍くらいに増えています。

どれも大事な情報なので目に付くところに掲示しておきたい!ということで、壁面にホワイトボードシートを貼ってマグネットで掲示できるようにしています。60cm×90cmとわりと大きなサイズですが、常にプリント類で埋め尽くされた状態。ここも本棚同様にゆくゆくは拡張していきたい場所のひとつです。

プリント類もとにかく多い。壁面60cm×90cmのマグネットシートを貼り付け、予定をすぐに把握できるように。

プリント類もとにかく多い。壁面60cm×90cmのマグネットシートを貼り付け、予定をすぐに把握できるように。

大幅に減ったもの

一方で、量がグッと減ったのが衣類です。私服で過ごしていた小学校時代と異なり、平日は学生服、週末の部活動は学校指定ジャージ。塾にも、学校や部活から帰宅後着替える間もなくそのまま学生服やジャージで行っています。

私服を着る機会が本当に少なくなり、所有している服の量も激減。シーズンごとに上下それぞれ2~3枚程度で十分という感じです。毎日着る学生服やジャージはクローゼットの扉の中にしまうと面倒なので、学生服は壁面のフックに掛けて、ジャージ類はキャスター付きのワゴンに入れて、どちらもすぐ手に取れるようにしています。

結果として、今はクローゼットはあまり使っていません。

つまり、この時期欲しいのは、クローゼットなどの扉付きで奥行きがある収納よりも、断然本棚のようなオープンで奥行きの浅い収納ということになります。造り付けの大きな本棚などがあれば便利だっただろうなぁとは思いますが、使い方は今後も変わっていく可能性も高いため、置き家具で柔軟に対応していければと思っています。

学生服になり、服の量は激減。毎日着る学生服は壁面のフックに。

学生服になり、服の量は激減。毎日着る学生服は壁面のフックに。

学校指定のジャージはワゴンに入れてすぐ手に取れるように。すぐ横がクローゼットですが、私服を着る機会が少なくあまり活用していません。

学校指定のジャージはワゴンに入れてすぐ手に取れるように。すぐ横がクローゼットですが、私服を着る機会が少なくあまり活用していません。

こうして書いてみると、学習机・本棚・掲示板と「ザ・勉強部屋」という感じのアイテムばかりですが、勉強が本格的になってくる中学生以降はこういったオーソドックスなアイテムがやっぱり必要なんだなぁと痛感します。

リビング学習が主流となっている昨今、子ども部屋は広さや収納は最低限で良いという考え方もあると思います。でも、どうしても年齢とともに増えていくものも多いので、それらを子ども部屋に収められるように計画しておかないと、結果的にはLDKなどの共用スペースを圧迫してしまうリスクがありますね。

最後に、「あ、そんなデメリットがあったのね」と感じているのが、ベッドへのアクセスが良すぎるのは考えものということです。わが家だけかもしれませんが、思春期男子はとにかく良く寝ます。やらなくてはいけない課題があっても、テスト前でも、勉強するために部屋に入ったのに気付けばベッドで寝ていることが何度あったことでしょう。

特に部屋を分けた直後は、入り口近くにベッド、その奥に学習机という配置にしていたため、部屋を入って学習机にたどり着く前にベッドの誘惑に負けてしまってばかりでした。さすがに目に余るので、ベッドをミドルベッドに変えてベッドへのハードルを高くしようかなどと考えたのですが、コスト的に買い替えには踏み切れず、苦肉の策でベッドと学習机の位置を入れ換えるのみとしました(焼け石に水ですが)。

ミドルベッドやロフトベッドは昇り降りが面倒なのがデメリットですが、ひょっとして「あえて面倒で使いにくくすること」も時には必要なのでは?と寝てばかりいる長男を見てため息をつく母であります。

ベッドの誘惑対策が必要。最初は入り口近くにベッドを配置していたため、勉強する前にベッドの誘惑に負けてしまうこと多々あり。

ベッドの誘惑対策が必要。最初は入り口近くにベッドを配置していたため、勉強する前にベッドの誘惑に負けてしまうこと多々あり。

手前に机、奥にベッドに配置換え。本当はミドルベッドなどにしてベッドへのハードルをもっと高くしたい…。

手前に机、奥にベッドに配置換え。本当はミドルベッドなどにしてベッドへのハードルをもっと高くしたい…。

ということで、特別な工夫がある子ども部屋ではないのですが、中学生になって変わったこと、困っていることなどについて書いてみました。

とにかく先のことが分からないため、あえて作り込まずその都度対応していこうというコンセプトの子ども部屋でしたが、まさにその時々の求めに応じてアイテムを追加しながら変わってきています。それゆえあまり統一感はないのですが、柔軟に対応していけるという点では「作り込まない」という選択は正解だったかなと思っています。

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